Windows 7発売のタイミングでパーツ一式を購入するにあたり、最近品薄傾向になっているものや、価格変動が激しいものなど、売り場の状況が変化しているパーツを聞いて回った。
多くのショップが「圧倒的に数が足りない」と話すのは、RADOEN HD 5870/5850カードだ。発売から半月が経過しても、満足な数量が入荷できないとの声がいくつもあった。ツートップ秋葉原本店は「ハイエンド系のグラフィックスカードで一番の人気が続いていて、今も入荷すれば即売り切れるという状況ですね。2枚買いする人はそれほど多くはなくなっていますが、意外と客層が広いようで『一定の需要が満たされた』という感触はまだありません。Windows 7発売後もこの状況は続くでしょう。RADEON HD 5700シリーズも潤沢ではありませんが、HD 5800シリーズに比べば入手しやすいと思います」と語る。
そのほかで変化が激しいパーツはメモリだ。1枚2Gバイト以上のDDR3メモリは、7発売前後に品薄になるのではとのコメントがあった。ドスパラ秋葉原本店は「DSP版Windows 7の予約状況をみると、断然64ビット版のほうが多いです。32ビット版は実質3Gバイト程度までしかメモリを認識しませんが、64ビット版なら天井知らず近い構成までいけます。つまり、64ビット版7で大容量メモリを積みたいという人が、メモリを複数買いするケースが想定されるわけです。現在は潤沢にそろっていますが、10月末の状況はちょっと読めない感じですね」と話していた。
一方で、DDR2メモリはすでに価格上昇がはじまっている。T-ZONE.PC DIY SHOPでは、1枚2GバイトのメモリセットはDDR2とDDR3で価格差がほとんどない状況となっていた。「DDR2の需要がピークを過ぎたため、生産量が落ちて、単価が上がっているのだと思います。今までは底値でしたが、今後はDDR3と価格差がほとんどない状況を続けてレガシー化していくのではと思います。DDR2メモリで新規マシンを組むと考えているなら、なるべく早めに購入しておくのがいいですよ」(同ショップ)とのことだ。
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