「2010年は6コア、2011年はFusionでPCが劇的に変化」――2009年最後のAMDイベント古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)

» 2009年12月20日 13時34分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「このままの勢いで来年もぶっちぎりたいですね」――Radeon HD 5800/5900カードをズラリと展示

イベントと連動して、12月2日から複数のPCパーツショップで「赤いRubyと緑のエコロン・キャンペーン」も実施。T-ZONE.PC DIY SHOPにはユニークなオブジェが飾られていた

 12月19日、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店でAMDのユーザーイベント「赤いRubyと緑のエコロン」が開かれた。会場には、Phenom II X4やRadeon HD 5000ファミリーを組み込んだマシンや、品薄状態が続くRadeon HD 58005900搭載カード、協賛メーカーが用意したデュアルディスプレイノートや自作マシンなどが並んでおり、開場の12時から多数のユーザーが詰めかけていた。

 パーツの展示品で注目度が高かったのは、登場から1カ月以上経過した現在も品薄状態が続くRadeon HD 5970カードだ。AMDのスタッフは「あるショップで在庫品を見かけました。まだまだ潤沢には供給できていないですが、少しずつ買いやすい状況に近づいていると思います。Radeon HD 5800シリーズも比較的多く出回るようになってきたのは救いです」と、供給ペースが上がっていることを喜んでいた。今後については「2月くらいにもっと潤沢になっているといいですね。来年もヒットを続けるようにして、ライバル社さんをぶっちぎりたいと思っています」と意気込む。

赤いRubyと緑のエコロン会場の様子(写真=左)。ASUSTeKのRadeon HD 5970カード「EAH5970/G/2DIS/2GD5/A」(写真=中央)。SapphireのRadeon HD 5970オーバークロックモデル「HD5970 2G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/MINI DP OC VERSION」(写真=右)

 デモ機では、1366×768ドットの10.1型ワイド液晶を2枚備えたオンキヨーのノートPC「DX1007A5」と、1024×600ドット2枚のデュアル液晶ノート「KOHJINSHA DZ」シリーズに触れるユーザーが目立ったほか、その隣に展示されていたMSI・石岡氏による自作の「エコたつ」の注目度が高かった。エコたつは、一般的なコタツにAMD 785GMマシンを組み込んだもので、机部分には2枚の液晶も埋め込んでいる。CPUはAthlon X2 605eで、同社製のRadeon HD 5750カードを搭載する。

 石岡氏がなかば徹夜して作り上げたとのことで、同社スタッフ「ウチのマザーボードは発熱が少ないので、暖がとれないくらいなんですよ。それをアピールするアイデアが沸いて、こういうことになったと。もちろん、売りませんよ」と話していた。

 そのMSIはフェイス秋葉原本店でも独自の店内イベントを実施しており、エコたつでアピールしていたマザーボードの独自技術「Dr.MOS」について、「省電力なうえにオーバークロック耐性も高いのが魅力です。他社さんと比較して、『もっと冷却に強い機能はないの?』と聞かれることがありますが、弊社ではその必要がないくらい発熱量を抑えています」とアピールしていた。

 なお、年末に向けては「マザーボードに力を入れていきたいですね。もちろん、グラフィックスカードもバンバン売っていきたいですが、まだ潤沢とはいえない状況です。それでも、年末までにレアGPUを搭載したストックを大量に出していきますよ」と語る。少しずつ状況が上向いているものの、ユーザーやベンダーが望む供給量はもっと上のようだ。

オンキヨーのノートPC「DX1007A5」(写真=左)。工人舎「KOHJINSHA DZ」シリーズ(写真=中央)。会場内の様子(写真=右)

MSIがこの日のために作った「エコたつ」(写真=左)。MSIがフェイス秋葉原本店で実施した店内イベント(写真=中央)。同社製の特価品も多数用意していた(写真=右)

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