「2010年は6コア、2011年はFusionでPCが劇的に変化」――2009年最後のAMDイベント:古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)

» 2009年12月20日 13時34分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「DirectX 11の登場で、ようやくWindows 7がフルパワーで楽しめるようになりました」

土居氏のセッション

 トリのセッションをつとめたのは、“兄貴”こと日本AMDの土居氏。「兄貴の24時」と題して、土居氏自身の1日のPC利用法を時間帯ごとに説明した。

 朝はWindows Live Meshのリモートデスクトップ機能を使って会社で作成した資料を自宅のマシンと共有し、昼から夕方にかけては社内で資料作成やプレゼンテーショントレーニングにAMDプラットフォームを活用しているという。

 土居氏は「最新のPowerPointではGPGPUのアクセラレーションが利用できるようになっています。また、ノートPCでトレーニングの資料を作ったり、作成した資料をHDMIケーブル経由でテレビに表示させるといったことも可能です。ノートPCにもハイスペックなグラフィックス環境が使えることで、いろいろな利便性が出てくるんですよね」と解説。なお、「Catalyst 9.11」以降のGPUドライバを導入すると、「ビデオデモモード」が使えるようになり、Windows Media PlayerやYouTubeなどで解像度を引き上げた精細な映像が楽しめることもアピールした。

テーマは「兄貴の24時」(写真=左)。家にあるノートPCにもWindows 7 Ultimateを入れているため、クライアントとホストのどちらにも対応するという(写真=中央)。社内外で資料作成する際も、DirectX 11が有効になる環境では、CPU使用率を抑えながら、高度なグラフィックが駆使できると説明(写真=右)

 そして、夜は趣味にPCを使う。ここでもDirectX 11が使えるRadeon HD 5000ファミリーが活躍すると語り、DirectX 11にフル対応したレーシングゲーム「DIRT 2」のデモを披露した。土居氏は「DirectX 11では、頂点以外の描画を補間するテッセレーションが使えるので、特に水面や風になびく旗の表現で差がはっきりと分かります。また、マシンへの負担も少なくので、私が家で使っているRadeon HD 5870搭載マシンでも、フルHD画質60フレームで快適にプレイできました」と語る。

 DirectX 11に対応する環境が整ったことについて、前のセッションでマイクロソフトの鵜木氏は「涙が出るほどうれしかったです。Windows 7が登場したとき、唯一残念に思ったのはDirectX 11環境が整っていなかったこと。Windows 7のフルパワーはDirectX 11環境でこそ発揮されるんですよ」と熱く話していた。DirectX 11は、前述のテッセレーションだけでなく、暗号解読や物理シミュレーションといったGPGPU的な応用、GPUのマルチスレッド対応などの特徴があり、今後は「それらを活用できるシーンが広がっていくように提案していきたいと思っています」と話している。

 土居氏も今後のAMDの進路については「DirectX 11やOpen CLといった技術が、仕事の場ならPowerPointなど、家なら3D Blu-rayなどに活用できるように進めていきたいですね。CPUやGPUの個別の性能というより、今後はプラットフォームとしてのトータルのバランスが重要になってくるんだと思います」とまとめていた。

会場のエントランスには、6画面出力でDIRT 2の映像を表示していた(写真=左)。マイクロソフト鵜木氏は、DirextX 11についてのセッションを展開した(写真=中央)。今後のAMDについてのまとめ(写真=右)

「2010年もAM3のままでいけますよ」――兄貴のロードマップ

 最後は、恒例の「兄貴のロードマップ」。土居氏は11月に行われた「Financial Analyst Day」での資料をまとめ、端的なプレゼンシートで解説した。それによると、2010年には、6コアのデスクトップPC向けCPU「Thuban」が投入されるという。

 すでにある6コアのOpteronとは別のダイを使うことのことで、「真新しい製品になる可能性が高いですが、技術的には既存のAM3プラットフォームで使える仕様になると思います」と説明。また、ノートPCでは、TDP 35ワットの3コアと4コアのCPUが投入されるとのことで、土居氏は「これは他社さんには出せないと思いますね」と自信をのぞかせていた。

 さらに2011年には、8コアCPUと目されている「Bulldozer」が登場する見込みだ。「一部で“4コアのデザインでは”とも言われていますが、私は8コアだと信じています。K7世代から続いているアーキテクチャがついに一新されるという点からも、かなり期待できるものになると思っています」と語る。

 また、GPUとCPUを組み込んだ新チップ「Fusion」も同時期に登場する見込みがあり、土居氏は「ゆくゆくはGPUとCPUが混ざり合っていくでしょう。FusionでPCのあり方が劇的に変化すると思います」と展望を語り、セッションを締めくくった。

2011年までのCPUロードマップ(写真=左)。Fusionにおいて、GPUとCPUが混ざり合う新しい技術を解説した(写真=中央)。T-ZONE.PC DIY SHOPがAMD製PCの特典に用意したAMD非公認キャラ「ikina」のシールを持つ笑顔の土居氏(写真=右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. 増えすぎたリモコンを1台に集約できる「SwitchBot 学習リモコン」がセールで14%オフの5990円に (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー