QNAP製品の国内代理店を務めるユニスターとユニティは12月12日、ユーザーイベント「QNAP FORUM IN AKIBA」をカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で開催した。QNAPのTurbo NASシリーズやネットワークメディアプレーヤーなどを並べ、実際に触って試せる体験コーナーが設けられていたほか、ユニティの技術スタッフによる技術セミナーなども行われた。
ユニティによるプレゼンテーションは、NASで何ができるのかといった基本的な説明も含むPC初心者でも分かりやすい内容で、データ消失対策や将来的な容量拡張のしやすさ、データを一元管理することによるアクセス性など、NAS導入によるメリットなどが解説された。また、一般的なNASと比較したQNAP製品の優位点として性能の高さを挙げ、ベンチマークのスコアを示しながら「スループットやレスポンスタイムを見れば分かるように、クライアント数が増大してもアクセスが落ちない。多人数で使っても“ねばる”のがQNAPの特徴。また、内蔵ディスクと比べてもほとんど変わらない速度です」と高いパフォーマンスを強調した。このほか、多彩なRAID機能による冗長性や、常時稼働するデバイスとしての省電力性と静音性の高さ、GUIによる分かりやすい管理画面なども特徴として挙げられた。「加速するデータの増大によって、データ保護や共有の点からもストレージをネットワーク化するのは必然。Turbo NASは低コストで導入できるので、個人ユーザーや企業にも最適です」(ユニティ技術部)。
一方、プレゼンの後半では、2009年6月から国内発売しているメディアプレーヤーキット「NMP-1000」の製品紹介も行われた。NMP-1000は、HDMI出力を備えたマルチメディアプレーヤーキットで、任意の3.5インチHDD(Serial ATA)を1基内蔵できる。多彩な動画フォーマットをサポートし、ISOファイルなどの再生にも対応しているのが特徴だ。同社スタッフは「例えば2TバイトのディスクにDVDをため込めば3〜400枚ほどのタイトルを格納できるのでジュークボックス的な使い方もできます」と説明。また最新ファームで対応したBDMVにも触れ、「ファームアップで機能追加できるのも特徴の1つです。今後もさまざまな機能を提供する予定でより使いやすくなると思います。これ(MNP-1000)1台あればホームシアターPCは必要ありません。マルチメディアジュークボックスとして活用できます」とアピールしていた。
同日の展示イベントは正午から始まっていたが、1回目の技術セミナーが実施された午後2時ごろは多くの聴衆がつめかけ、会場はすし詰め状態に。秋葉原を訪れるヘビーユーザーのNASへの関心の高さをうかがわせた。
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