最後に3Dゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3とFINAL FANTASY XIV Official Benchmark、THE LAST REMNANT、Street Fighter IV Benchmarkを試してみた。液晶一体型のiMacでいわゆる“FF14ベンチ”がどの程度動くのかは気になるところだ。
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の結果は、いずれもLowが1万前後、Highで7000台というスコアで、最廉価モデルながらCPUクロックの高めなCore i3-540を搭載するMC508J/Aが悪くない結果を残している。Street Fighter IV Benchmark(設定は初期状態から垂直同期をオフ、フルスクリーンモードに変更)の結果は、MC511J/Aがアベレージで約181fps、MC508J/Aが約97fpsと、いずれも評価はRANK A(とても快適にプレイ可能)となった。軽めの3Dゲームタイトルなら問題なくプレイできるはずだ。
一方、THE LAST REMNANT(設定は1280×720の初期状態からフルスクリーンモードを選択)では、MC511J/Aが約101fps、MC508J/Aは約48fpsと60fpsを割ってしまった。また、FF14ベンチに至っては、MC511J/AがLowで「やや快適」にあたる3574を記録したものの、MC508J/Aは1656、HighではMC511J/Aも2000を割り、MC508J/Aは4ケタにすら届いていない。最上位モデルのMC511J/AならLowでプレイできなくもないといったレベルだが、最廉価のMC508J/Aはほぼ絶望的と考えていい。液晶一体型PCであることを考えれば当然の結果とも言えるが、負荷の高い3Dゲームをやるのはやはり厳しそうだ。
以上、後編ではWindows 7環境下でベンチマークテストを実施してきた。国内PCメーカーがラインアップするデスクトップPCの多くが液晶一体型、あるいはスリム型PCである現状において、ここまで見てきた21.5型/27型の新しいiMacが、Windows機としても非常に高いレベルの性能を持っていることは間違いない。もちろん、アップルの得意とする工芸品のようなボディデザインや、旧モデルから価格を据え置いたコストパフォーマンスの高さも魅力だ。液晶一体型のオールインワンデスクトップPCを購入する際は、Macユーザーにとっても、Windowsユーザーにとっても、iMacがまず真っ先に検討すべき有力候補といえるだろう。
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