24インチ時代が今から始まる――新型iMacで自信を見せるアップル:オールインワンデスクの新標準

» 2009年03月04日 17時45分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

これからは24インチが液晶一体型のスタンダードになる

新型iMacファミリー

 既報の通り、アップルがデスクトップ型Macのラインアップを一新した。プロシューマー向けの「Mac Pro」、コンシューマー向けでは液晶一体型の「iMac」、超小型の「Mac mini」のいずれもが従来のボディを継承しつつ、内部スペックを最新世代に改めたのがトピックだ。今回のプレス向け説明会はiMacが中心で、Mac ProやMac miniの実機は拝めなかったが、同社がiMacにかける強い意気込みがうかがえるものだった。

 冒頭、プロダクトマーケティング プロダクトマネージャー 鯉田潮氏が量販店店頭での売上げデータを示し、「今、国内で売れているデスクトップPCはいずれも液晶一体型モデルで、売り上げ全体の半分近い率を占めている。中でもiMacシリーズは24インチ/20インチともに好調で、売上げベスト5に入るほどだ」と指摘した。また、「タワー型やセパレート型を買うのはPCリテラシーが高い人が多いのに対し、液晶一体型はPC初心者が多く、iMacはそのニーズに合っており、支持されているのではないか」と分析した。

 一方、「デスクトップPCのディスプレイサイズはここ2年ほどで徐々に大型化しており、20インチ以上が過半数に迫っている。そのような流れの中で、新しいiMacは全4モデル中3モデルで24インチの液晶ディスプレイを採用しながら、15万8800円からという低価格を実現しているのがポイントだ」と述べた。「24インチiMacが搭載する1920×1200ドット表示の液晶ディスプレイにより、表示領域が広がって一覧できる情報量がグッと増える。メールやWebブラウズだけでなく、iPhotoやiMovieなどのiLifeアプリケーションも快適に使用できる」とし、「これからは24インチの時代が始まる」と新モデルへの自信をのぞかせた。

新型iMacファミリーの特徴。今回も非光沢モデルは用意されない
新モデルの価格
3モデル用意される24インチiMacのスペック

1920×1200ドットのフルHD表示に対応した24インチiMacでは、iMovieも快適に操作できるという。BTOでも非光沢パネルは選べない
アルミニウム製スタンドの厚みが薄くなったのは、環境への配慮(素材の利用を減らす)からだという
新型iMacの背面。端子の構成や配置を除けば、従来モデルと変わらない

新型iMacはオールインワンデスクトップの新標準だ

 新型iMacは、チップセットをMacBookシリーズと共通のNVIDIA GeForce 9400Mに変更しただけでなく、上位モデルのGPUをGeForce GT 130/120に強化することで、全般的にグラフィックス性能を大幅に引き上げているのが見どころだ。同社によれば、ATI Radeon HD 2400 XTを搭載した従来のiMacに比べて、最下位の新型20インチiMacでグラフィックス性能は最大2.3倍、GeForce GT 120搭載の24インチiMacならチップセット内蔵の新型iMacに比べて最大2.6倍まで高速になったという。

 メモリ容量も上位モデルで標準4Gバイト(下位モデルは2Gバイト)と倍増し、最大搭載量も8Gバイトまで増加した。HDD容量も標準で320Gバイト〜1Tバイトに増えており、鯉田氏は「新型iMacはオールインワンデスクトップの新標準になる。価格も従来の24インチモデルより4万1000円も安い15万8800円からと手ごろになっており、これまで高根の花だった24インチが、新しい形で受け入れられるようになるのではないか」と期待を見せた。

45ナノメートルルールの製造プロセスとFSB 1066MHzは従来機から変わらないが、動作クロックは向上した
グラフィックス性能の向上は新モデルの目玉だ
上位モデルでは、NVIDIAの最新GPU(GeForce GT 120/130)を搭載している

統合型チップセットGeForce 9400Mを搭載した新型20インチiMacと、旧モデル(Radeon HD 2400 XT搭載)とのグラフィックス性能比較
GeForce GT 120搭載の新型24インチiMacと、GeForce 9400Mを内蔵した新型24インチiMacとのグラフィックス性能比較
新型24インチiMacの最上位モデルはGeForce GT 130を内蔵する。ATI RadeonHD 4850はBTOで選択できる

新たにMini DisplayPortが追加され、24インチLED Cinema Displayと簡単に接続できるようになった(写真=左)。別売のデュアルリンクDVIアダプタを利用すれば、30インチのCinema HD Display(2560×1600ドット表示)も接続が可能だ(写真=右)

新型iMacでは最大8Gバイトまでのメモリ搭載をサポート
HDDは20インチモデルで320Gバイト、24インチモデルで640Gバイト/1Tバイトを標準で内蔵する
ポートは背面にまとまっている。USB 2.0ポートが3ポートから4ポートに増え、FireWire 400の代わりにMini DisplayPortが加わった

テンキーを省いたコンパクトな新型キーボードが標準で付属する
店頭モデルでは日本語キーボードが付属し、BTOではUSキーボードやテンキー付き、ワイヤレスタイプから選べる
マウスは有線タイプのMighty Mouseが添付され、BTOではキーボードと同様にワイヤレスタイプも選択可能だ

新型キーボードの底面。形状は従来のテンキー付きと変わらない
底面のスタンド部に2基のUSBポートが用意されている
USBポートにMighty Mouseを接続したところ

新型iMacは環境への配慮もうたっており、EPEAT「GOLD」の認定に加え、発効前のEnergy Star 5.0にも準拠している
有害物質を排除し、リサイクルを前提とした素材を採用しているという
新型iMacはデザイン、性能、使いやすさ、アプリケーション、環境への配慮を含めて、液晶一体型PCの新標準をうたう

 Mac Proを除く新モデルすべてが店頭で販売されており、直販のApple Storeでも受注が始まっている。Mac Proも来週中に販売される予定であり、新型Macファミリーが市場でどのような反応を見せるのか、その動向から目が離せそうにない。

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