「待つしかない。次のビックウェーブを」――フタが開いた後のFF14事情古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年09月27日 11時55分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「諸問題が改善されて落ち着くのを待っている人が多いみたいです」――FF14人気

T-ZONE.PC DIY SHOPのPOP

 先週お伝えしたとおり、9月22日にスクウェア・エニックスのMMOPRG「ファイナルファンタジー XIV」(以下、FF14)のPC用コレクターズエディションが発売された。同日0時には深夜販売を行うショップもあり、ソフマップ 秋葉原 アミューズメント館前は「およそ300人が並んだみたいです」(ソフマップ秋葉原本館)と、上々の結果を残している。ほかの多くのショップは同日朝から販売をスタートしており、週末のアキバには9980円の「コレクターズエディション」と、専用ゲームパッドを付属した1万4780円の「コレクターズエディション スターターキット」が並んだ。

 FF14専用の入力デバイスも同時期に発売されている。エレコムのUSBキーボード「TK-FCM07BK-FF」と無線のレーザーマウス「M-PGDLBK-FF」、USBゲームパッド「JC-U3312BK-FF」は、順に1500円弱と4000円弱、3000円弱。それぞれパッケージにFF14のロゴが入っている。ツートップ秋葉原本店は「スターターキットでないパックをお求めの方が一緒に購入されますね。入力デバイスとしてはかなり好調に売れています」と語る。

 現在も続くFF14特需だが、全体を観察すると、発売前の状況から大きな変化が起きているらしい。先のツートップ秋葉原本店では「FF14推奨のBTOマシンは一気に出なくなりました。これまでは発売前に最適な環境を急いでそろえたいという方のニーズに支えられていた側面もあったと思います。FF14の本サービスが始まった今は、駆け込み的な需要は落ち着きました。特需がBTOマシンからFF14パック本体や周辺機器に移った印象です」という。それでも、Radeon HD 5870やGeForce GTX 460といったミドルクラス以上のグラフィックスカードが好調な売れ行きを維持していると話すショップは多い。

 ただし、一部のショップからは特需の終了を憂う声も聞こえてきた。端的なのはクレバリー1号店で見かけた、コレクターズエディションのPOP。「ひとり1コまで!」の文字に取り消し線が入り、1人で複数アカウント用にまとめ買いできるように切り替えられていた。

 同店は「売れ行きはちょっと落ち着いてしまいましたね。初回に絶対買うという人の需要は予約販売や深夜販売の段階である程度満たされたんじゃないかと思います。ネットでもFF14のシステムの粗の指摘で盛り上がったりしていますが、今はそういう問題が改善されるまでは様子をみようという人が多いように感じます。やはり注目度は高いので、潜在需要は確実にあるようなのですが……」と漏らしていた。

 この現状をみて、あるベテラン店員氏は「まあ、Windows 7だって、スタートから何も文句が出なかったというわけではないですしね。とりあえず最初の特需の波はこれで落ち着くでしょう。その後、ちゃんとシステムが改善されて、PS3版も発売されて、ユーザーが広がっていけば次の波がくると思います。あくまで“ユーザーが広がれば”ですけど。とにかく、急かずに波を待でばいいんですよ」と笑っていた。

フェイス秋葉原本店に積まれたFF14コレクターズエディションのパッケージ(写真=左)。エレコム「JC-U3312BK-FF」(写真=中央)。クレバリー1号店のFF14コレクターズエディションとそのPOP。購入制限が解除されていた(写真=右)

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