1枚4GバイトのDDR3メモリが安い古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年12月06日 10時22分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「ブランド製チップも普通に安くなってます」――円高と無関係(?)に安くなるメモリ

11月末にパソコンショップ・アークで売られていた、シリコンパワー製のDDR3 PC3-10600 8Gバイトキット。8000円切りの価格が好評で、すぐに売り切れた

 アキバで「8000円切り」といえは2TバイトHDDだったが、最近は1枚4GバイトのDDR3メモリがハイペースで値下がりしており、11月末から7000円台で売られる2枚セットモデルも多数見られるようになっている。パソコンショップ・アークは「メモリの主流は、1枚2Gバイトタイプから4Gバイトタイプに間もなく切り替わる可能性がありますね」と語る。

 低価格化が顕著なのは、PC3-10600のDDR3メモリだ。1枚4Gバイトの2枚セットが複数のショップで8000円切りを記録しており、先週末もクレバリー1号店でPQIの「DD3133-4G2D」が7880円の値をつけるなど、一過性でない勢いがみられる。クレバリー1号店は「他店さんでも4Gバイトメモリが安くなっているみたいですね。PC3-10600なら、容量単価で考えても4Gバイトタイプのほうが安いものもあるので、ウチもかなり好調に売れています」と話していた。

 実際、1Gバイトあたり1000円を切るDDR3メモリは2Gバイトタイプでも貴重だが、4Gバイトタイプをみると複数のメーカーやチップを搭載したモデルが条件を満たしている。先週は前述のシリコンパワーやPQIのほか、パソコンショップ・アークにはトランセンド製の「JM1333KLN-8GK」が、ドスパラ秋葉原本店にはADATAの「AD3U1333C4G9-2」がそれぞれ7980円で並んでいた。

 こうした業界全体の動きについて、ドスパラ秋葉原本店は「円高とはあまり関係ないようで、各社の工場が4Gバイトメモリの製造にシフトしているのかもしれません。32ビットOSを使っているお客さんには2Gバイト2枚のセットが定番となっていますが、64ビットOSを使っている方は当然のように4Gバイトメモリを買われていきます。来年もこの傾向は続きそうです」と分析する。

 メモリの大容量化が進むと、現実的に3Gバイト強までしか認識できない32ビットOSの需要は、実質上限なしの64ビットOSに流れていく可能性が高い。それを受けてか、パソコンショップ・アークはWindows 7 Ultimate 32ビット版(DSP版)に数量限定で1万7980円の特価をつけていた。「ゲームやアプリの対応などでまだまだ32ビットOSの需要はあると思いますが、全体的に売れるのは64ビット版ですね。それでも、用途をしっかり見据えれば32ビット版が活躍できるシーンも多いでしょうから、そうした方に買ってもらえればと思っています」とのことだ。

パソコンショップ・アークが7980円で売る、トランセンドの「JM1333KLN-8GK」(写真=左/中央)。クレバリー1号店のPOP。PQIメモリが低価格で売られている(写真=右)

ドスパラ秋葉原本店のレジ前POP(写真=左)。シリコンパワー製メモリだけでなく、ADATAの「AD3U1333C4G9-2」も7980円となっていた(写真=中央)。パソコンショップ・アークで見かけたWindows 7 Ultimate 32ビット版の特価POP(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー