ベンチマークテストで振り返る2010年のGPUイマドキのイタモノ(4/4 ページ)

» 2010年12月29日 16時55分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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いろいろあったが、3DMark 11が公式デビュー

 GPUの性能測定で欠かせないベンチマークテストの1つが、Futuremarkが開発する3DMarkシリーズだ。その最新版となる3DMark 11が12月にようやく公開された。GPUはDirectX 11対応が必須で、OSもWindows Vista以降に限られるなど、ハードウェア要件が一新されたが、無料のBasic EditionがPerformanceモードだけながら繰り返し測定可能となったことで、利用するユーザーの数と有効度はかなり改善された(ベンチマークテストは、ユーザーへの普及度合いと測定された結果の蓄積数も価値のうち)。

 3DMark 11では、Graphics Test 1〜4とPhysics Test、Combined Testという6種類の個別テストが用意される。Graphics Testでは、海中シーンで構成された「Deep Sea」(Graphics Test 1とGraphics Test 2)、ジャングルの中にある古代遺跡で構成された「High Temple」(Graphics Test 3とGraphics Test 4)が用意され、テッセレーションやライティング、シャドウが用いられる。また、物理演算能力を評価するPhysics Testや、物理演算能力に加えて、GPUコンピューティング性能も測定できる「Combined Test」など、GPUに求められる“役割の変化”に対応したのも3DMark 11の特徴だ。

 GeForce GTX 580とRadeon HD 5870で3DMark 11を走らせて見たが、Graphics Testでは、Performanceモードで早くも30fpsを切り、Extremeモードでは、10fpsを下回って描画が「カクカク」としてしまうなどの“重さ”が確認された。

Graphics Test 2のスクリーンショット。Graphics Test 1の続きでシーン違いになるが、難破船に近づいていく場面で、珊瑚や岩礁の細かいディテールやシャドウ表現が負荷の高さを物語っている(写真=左)。Graphics Test 4のスクリーンショット。Graphics Test 3の続きで、こちらは夜のシーンになる。ここでも神像でテッセレーションが使用されていると思われる(写真=中央)。Combined Testのスクリーンショット。ジャングルのシーンはGraphics Test 3の続きのようだ。剛体は神殿、ソフトボディは旗と思われる(写真=右)

Performance GeForce GTX 580 Radeon HD 5870
3DMarks P5983 P4297
Graphics 5705.5 3931.5
Physics 8235 9076.5
Combined 5730.5 3937.5
Graphics Test 1 24.955 21.86
Graphics Test 2 26.275 20.73
Graphics Test 3 36.59 24.57
Graphics Test 4 17.925 10.075
Physics 26.145 28.815
Combined 26.655 18.315

Extreme GeForce GTX 580 Radeon HD 5870
3DMarks X1958.5 X1557.5
Graphics 1771 1397
Physics 8215 9075.5
Combined 2147 1719
Graphics Test 1 8.955 7.915
Graphics Test 2 9.19 8.01
Graphics Test 3 8.77 7.03
Graphics Test 4 5.41 3.77
Physics 26.08 28.81
Combined 9.985 7.995


 2011年になると同時に新世代モデルが“大量に”登場するといわれているCPUと違い、GPUでは、“新世代”となるモデルは2010年のうちに一通り登場した。残るのはデュアルGPU構成の最上位モデルや、下位クラスへの派生モデルの展開になる。それとあわせて、グラフィックスカードで、オーバークロックモデルやベンダーオリジナルのクーラーユニットを搭載したモデルがどれだけ登場するのかに、まずは注目することになるだろう。

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