写真で解説する「Windows 7ケータイ F-07C」(外観編)AndroidでもWindows Phoneでもないんです

» 2011年05月19日 23時26分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモが2011年夏モデルとして発表した富士通製の「Windows 7 ケータイ F-07C」は、その名のとおりWindows 7が動いてしまうというiモード端末だ。

photo 富士通製の「Windows 7ケータイ F-07C」

 搭載するWindowsは、32ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)。ちなみに電源オンの状態では常にケータイOSのSymbian(MOAP(S))が動作しており、Windows 7だけで端末を起動させることはできない。普段はケータイとして利用し、端末側面のモード切り替えボタンを押すことでWindows 7モードに切り替わる。そのためWindows利用中も携帯電話として待受は続き、着信やiモードメールの受信があると通知してくれる。

 もちろん、Windows 7モードでもHSDPA/HSUPA(下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbps)のパケット通信が可能だが、iモード用のパケ・ホーダイ フラットを契約している場合は外部機器接続扱いとなり上限額は1万395円になる。データ端末用の定額データプランでも契約できるが、音声通話やiモードサービス、おサイフケータイなどは利用できなくなるので、注意が必要だ。

photophoto Windows 7モードの「F-07C」正面(左)、背面には510万画素CMOSカメラとFeliCaチップ、外部スピーカーを配置(右)

photophoto QWERTYキーを引き出した状態

photophoto QWERTYキー左端にWindows 7モード用の左クリックボタン、右側面にポインティングデバイスのトラックボールをレイアウト

 ケータイモード時の連続待受時間は約600時間(3G)と比較的長めだが、Windows 7モード時の連続バッテリー駆動時間は約2時間とやや心もとない。ドコモによると、F-7Cはあくまでiモード機であり、どうしてもPC環境が必要というときにWindows 7を呼び出すという使い方を想定しているという。もちろんビジネスユーザーがメインターゲットであり、Windows 7モードには2年ライセンス版のOffice Personal 2010をプリインストールしている。

 4インチのワイドSVGA(600×1024ピクセル)タッチパネル液晶とスライド式のQWERTYキーを備えるボディは、サイズが61(幅)×125(高さ)×19.8(厚さ)ミリ、重量約218グラムと、ケータイとしては大柄なものの、一応手のひらサイズであり片手での操作も苦ではない。一方、ポケットPCとしてみれば驚異的な小ささであり、同じ富士通製の「FMV-BIBLO LOOX U」から二回りは小さくなった。スーツの内ポケットはもちろん、シャツの胸ポケットにもなんなく収まる。

photophoto 端末の左側面には外部接続端子と充電端子を(左)、端末右側面には、カメラキー、モード切り替えボタン、ロックキー、マルチキーがある(右)

photophoto 底面(左)と先端部分(左)。先端にはMicro USBの端子がある

photophoto 同じく夏モデルとして発表された富士通のPRIMEシリーズ「F-09C」と並べてみた。F-09Cのサイズは約52(幅)×113(高さ)×15.8(厚さ)ミリ

 ちなみに、ドコモが2010年の夏モデルとして発売したNEC製のQWERTYキー搭載iモード端末の「N-08B」は、サイズが約180(幅)×80(高さ)×18.1ミリ、重量約300グラムと、F-07Cよりも大きくわずかに薄い。さらにさかのぼって2002年夏に発売された「SH2101V」は、本体サイズが137(幅)×98(高さ)×25(厚さ)ミリ、重量280グラムであり、こうした先例からするとF-07Cは至ってフツーのドコモケータイと言えるだろう(多分)。

photo Windows 7ケータイ F-07Cを発表する、NTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏

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