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» 2011年08月10日 15時00分 公開

PCフリーライターが普段実践する、モバイルオフィス環境──「連絡手段の確保」編もし、在宅業務することになったらどうするか(2/2 ページ)

[石川ひさよし,ITmedia]
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【手段.2】スマートフォンを活用「WhatsApp」「Viber」

photo 短文の文字列を送信できる「WhatsApp」。フリートライアルとして試せるが、基本的には1.99米ドル/年の有料ソフトだ。携帯電話番号をもとに管理するので、アドレス帳にあれば別途登録をする必要がないのもラク。スマートフォンを持つ相手に「WhatsAppをインストールしてね」と連絡すればよい

 モバイルオフィス環境を構築しようと計画するユーザーであれば、多くはスマートフォンもすでに活用しているだろう。スマートフォンや携帯電話は、常に携帯していると想定できるデバイスなので、当然ながら連絡するための手段としてPCより優れる部分が多々ある。例えばTwitterやFacebook、mixiなどのサービスが著名だが、そのほかに上記で述べたIMサービスも利用でき、かつさらに新しいサービスも次々に立ち上がっている。

 その中で筆者が“連絡手段の確保”のために導入しているのは「WhatsApp」と「Viber」だ。それぞれiPhoneおよびAndroidスマートフォンに対応している。

 WhatsAppはスマートフォン向けのIMアプリケーションで、SMS(ショートメッセージサービス)のように相手と文字列をやりとりできる。もっとも、SMSはどのスマートフォンでも標準機能として備わっているが、こちらは原則として(同キャリア間は無料、海外送信時は別額など、通信事業者別に諸条件はあるが)1通3.15円前後の料金が発生する。この点、WhatsAppでのやりとりは3Gではデータ通信料金の範囲に含まれ、自宅や公衆無線LANスポットなどの通信環境でも使えるので、1通*円といった料金をほぼ気にせず利用できる。

 また、相手の送信アドレスは電話番号で管理される仕組みであり、スマートフォンのアドレス帳に登録している人がWhatsAppを導入すれば、自動的にWhatsAppでコンタクトがとれるようになる。短文の文字列以外に、通話やチャット、メールなども送受信でき、プッシュ通知にも対応するため「相手に用件を伝える」の目的をかなりスムーズに果たせるわけだ。IMソフトのように自分の情況を「At work(仕事中)」「Busy(今忙しい)」などと通知しておくこともできる。


photo IP電話が行える「Viber」(無料)。WhatsApp同様に携帯番号を元に管理するのでこちらもとくに相手に通知をする必要がない

 もう1つの「Viber」は、通話を主とするIP電話アプリケーションだ。Viberも前述したWhatsApp同様にスマートフォンの電話番号をもとに管理する仕組みなので、アドレス帳の登録と相手が同じアプリケーションをインストールする条件のみで利用できる。

 Viberユーザー同士の通話料は無料だ(それぞれデータ通信料金は発生するが)。こちらは、特に海外ユーザーとのコミュニケーションに重宝する。IP電話が行えるサービスには「Skype」も知られ、PC用ソフトウェアも存在するが、こちらはSkypeのIDを教え合う必要がある。手軽さの面で筆者はViberを選択することにした次第だ。

 Viberそのものの料金も2011年8月現在、無料だ。通話のほかに短文の文字列送信も可能で、基本機能はWhatsAppとかぶってはいる。ともあれ、相手がどんなサービスを利用していても対応可能な状態にするという理由で両方することにしている。


photophoto Viberを導入している相手をアドレス帳から選ぶと、Free Call(通話)、Free Message(メッセージ送信)という項目が表示される。電話番号を入力して通話する、いわゆるダイアラー機能も統合している

【手段.3】現在の情況を公開することでコミュニケーションを図る「foursquare」

photo 自分はどこにいるのかを“相手に知ってもらう”ために活用する「foursquare」。iPhone、Android、Windows Phoneなど、多彩なデバイス/OSに対応するアプリケーションを用意する

 次は位置情報サービスを兼ねたソーシャルネットワークサービス「foursquare」だ。今、自分はどこにいるのかを“相手に知ってもらう”ために活用する。

 もちろんfoursquareでなくても、Twitterなどで自分の今いる場所を逐次つぶやいておけば代用できるのだが、foursquareは本来、決められた場所“venue”にチェックインすることで得点を得て、順位を争えるゲーム感覚もあるサービスである。このポイントで何らか金銭的な特典があるというものではないが、ゲーム性があることで積極的に使う気にさせる=本来の“知ってもらう”目的も果たしやすくなるというわけである。

 さて、業務においてはこうしたゲーム要素はあまり関係ない。モバイルオフィス環境を実施するとなると、むしろ自分がどこで何をしているかを発信することが業務を円滑にするような効果が期待できる。

 例えば、モバイルオフィス環境とすることにしたある喫茶店に入り、foursquareで“チェックイン”すれば、相手に「自宅にはいない」といったことを理解してもらえる。通話するなら自宅の固定電話でなく携帯電話宛てがいい/そして携帯電話に電話をかけていい場所なのかどうか/そもそも日本にいるのか/現在活動中なのか──など、相手が判断する材料を提供できる。さらに、相手/取引先の近くにいるならば「近くまで来ているなら、1つお仕事の相談が」といったように営業につながることもあるかもしれない。

photophotophoto 基本は、場所(venue)にチェックインした際にもらえるポイントを競うゲームである。近くのvenueが一覧表示されるので今いる場所を選択してチェックインする。この例では、私はアキバにいることが相手に伝わる。TwitterやFacebookなどとも連携できる。もっとも、こういったプライベート情報の公開はやり過ぎるとリスクが増すので注意すべきではある

「ビデオチャット/テレビ電話」も今後導入したい手段

 これら以外に、インターネットを活用したコミュニケーションツールに「ビデオチャット」がある。こちらは音声、文字、視覚、触覚のうち、触覚を除く3つが利用できるため、意思疎通がよりしやすくなる。

 最近のノートPCはWebカメラが標準搭載されるものも多く、Skypeや各種IMソフトなどで画面上で対面しながら会話できる。スマートデバイスでもiPhoneやiPad、Macで利用できる「FaceTime」やAndroid OS搭載デバイス向け「Google Talk」などが著名だ。(残念ながら広く普及しておらず、利用者もほとんどいないようだが)国内の3G携帯電話にも多くにテレビ電話機能が備わっている。モバイルオフィス環境の構築を理由に、改めてビデオチャット/テレビ電話機能を見直してみるのもよいのではないだろうか。



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