Windows 8の“面白い”特徴として「Snap View」が挙げられる。画面左端から中央に向かって指をなぞると「1つ前のアプリを呼び出す」動作だが、指の動きを途中で止めて、出現したサムネイル画面を保持し続けると、画面の左または右側に小さい「Snap」として配置できる。
Metroスタイルでは3種類の画面モードを想定しており、1つが全画面(フルスクリーン)動作の通常モード、2つ目が縦画面表示のモード、3つ目がこのSnapモードとなる。2つ目の縦画面を使うケースはあまり想定されていないようだが、Microsoftのアドバイスでは、3つ目のSnapモードについてサポートが必須となっており、評価用のタブレットデバイスに導入していたすべてのアプリでもSnapビューを持っている。
Snapの利用方法でまず考えられるのは、フルスクリーンモードで表示した情報の縮小表示だ。このほか、動画再生であれば縮小画面で再生を継続して、片側で仕事をしながら動画を見ることも可能だ。音楽の再生であれば、バックグラウンド再生だけでなく、Snapで「停止」「スキップ」といったコントロールのほか、アルバムジャケットの表示も考えられるだろう。ゲームに利用する場合は、シミュレーションやRPGでステータス表示やチャットウィンドをSnapにすることも考えられる。いずれにせよ、さまざまなアイデアを取り込める“窓”として機能しそうな面白い試みだ。
現在Microsoftが配布しているWindows Developer Previewは、主に開発者を対象にしたもので、Visual Studio 11 ExpressやBlend Expressionのほか、SDKや各種サンプルまで、アプリ開発に必要なツールを一通り提供している。対応言語もC、C++、C#、VBだけでなく、HTMLやJavaScriptなどWeb言語まで広くサポートする。ユニークなアイデアを持っている開発者は、この新しいプラットフォームでいろいろチャレンジしてみるといいだろう。
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