もうすぎ、春の大型連休がやってくる。カレンダーの並びは、ちょっと困ったことになっているが、最近の流れでは、大型連休のスタートから休みを取って、間の曜日がどうなっていようとも、まとめて1週間から9日間ほど休むケースも増えている。
まとまった休みが取りやすい数少ないこの機会に、海外を旅行する日本人は多い。せっかく行くなら、海外からSNSに投稿して、日本にとどまっている友人に自慢、いやいや、一緒に旅行をした雰囲気で楽しんでもらいたい。SNSを使わないにしても、インターネットで利用できるオンラインマップナビケーションや、ショップ情報などは海外旅行でも有用だ。このようなサービスを利用するために、旅行でもデータ通信を使えるようにしておきたい。
その手段として、PC USERでは、海外で購入できるプリペイドSIMカードを連載で紹介してきた。短期旅行者に適したプランを日本円にして5000円以下、1日あたり数百円程度で利用できるので、日本の携帯電話事業者が用意している海外ローミングの定額パケット通信サービスよりはるかに安く使える。
ただし、海外でプリペイドSIMカードを使うには、いろいろと制約もある。なんといっても一番大きいのは、ユーザーがSIMロックフリーのデバイスを持っている必要があることだ。NTTドコモが希望するユーザーの携帯電話でSIMロックを解除するようになったが、それ以外のキャリアでは日本で使っている携帯電話に海外で購入したプリペイドSIMカードは使えない。また、SIMロックフリーの携帯電話、または、無線LANルーターを持っていても、到着した海外でプリペイドSIMカードを購入してアクティベートするまでは、データ通信は行えず、インターネットで利用できるサービスは使えないままだ。プリペイドSIMカードが購入できる空港も少なくないが、空港にショップがなく、さらに、欧州で到着が土曜日深夜だったりすると、たいていの場合、月曜日の昼までプリペイドSIMカードが購入できないことになる。
このような事態を防ぐ有効な手段が、海外でも使えるモバイル無線ルーターのレンタルだ。Webページ、または、電話、FAXで申し込み、事前に宅配便で送ってもらうか、空港のカウンターで受け取る。返却も宅配便で発送するか、もしくは、帰国した空港のカウンターで返却することになる。
このサービスを提供しているサービス業者はいくつかあるが、その1つに、テレコムスクエアがある。2010年3月26日から定額データ通信を海外で利用できるモバイル無線ルーターのレンタルサービスを実施しており、現在は、空港カウンターの受け渡しなら、出発前日の申し込みでも対応できることを特徴の1つとして訴求している(レンタル機材の在庫があれば、当日の申し込みでも対応するという)。
個人で楽しむ海外旅行の準備では、宿泊手配や航空券の予約のほかにも、訪れる観光地の情報収集があまりにも楽しいので、海外で使うデータ通信のことは、後回しになりがちだし、仕事で海外出張となると、たいていの場合、出発直前まで仕事に追われて、これまた、データ通信のことは後回しになってしまう。海外で使えるモバイル無線ルーターをレンタルする場合、数日前から申し込みをしておかなければならない場合が多いため、テレコムスクエアの前日(条件次第で当日)の申し込み対応に助けられるケースも多いだろう。
テレコムスクエアのカウンターは、成田空港の第1ターミナルに4カ所、第2ターミナルに3カ所、関西国際空港、中部国際空港で2カ所、羽田国際空港と福岡国際空港に1カ所設けている。レンタルする機材の受け渡し、そして、当日の申し込みは容易だ(中部国際空港だけ当日申し込みに対応しない)。
テレコムスクエアの空港カウンター | ||
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成田空港第1ターミナル | 地下1階モバイルセンター | 7時30分〜21時 |
4階出発ロビー北ウイング | 7時30分〜19時 | |
4階出発ロビー南ウイング | 7時30分〜21時 | |
1階到着ロビー | 7時30分〜21時 | |
成田空港第2ターミナル | 3階出発ロビー | 7時30分〜21時 |
1階到着ロビー | 7時30分〜21時 | |
地下1階モバイルセンター | 7時30分〜21時 | |
羽田国際空港 | 国際線新旅客ターミナル3階 | 6時30分〜23時 |
関西国際空港 | 4階出発ロビー | 8時〜20時 |
1階到着ロビーモバイルセンター | 7時30分〜21時 | |
中部国際空港 | 3階出発ロビー | 7時〜国際線就航時間内 |
2階到着ロビー | 7時〜22時 | |
福岡国際空港 | 国際線旅客ターミナル1階ロビー | 8時〜18時 |
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