イベントのもう1つの主役がSocket FM2マザーだ。セッションの合間でも、各社の新モデルをじっくりチェックする熱心なユーザーの姿が目立っていた。展示されていたのは、ASUSTeKとASRock、ギガバイト、MSI、ECSのモデル。上位チップセット「AMD A85X」と中位の「AMD A75」、エントリー向け「AMD A55」を搭載する複数メーカーのマザーが一堂に会した。
それぞれの発売はTrinityの販売解禁以降となる。価格も非公開のものが多かったが、MSIは発売時期とともに想定売価を明記していた。A75搭載のATXマザー「FM2-A75MA-E35」とA55搭載のmicro ATXマザー「FM2-A55M-E33」は、APUと同じ10月2日に発売される予定で、想定価格は順に8000円前後と6000円前後。その後、10月中旬にA85X搭載のATXマザー「FM2-A85XA-G65」が1万3000円前後で登場する見込みだ。mini-ITXサイズのA75マザー「FM2-A75IA-E53」も、9000円前後で10月下旬発売に買えるようになるという。
MSIのスタッフは「最上位でもすごく安いですし、モノもいいですから、これは売れてほしいです。なんとか市場が盛り上がってほしいと切に思いますし、それが可能なポテンシャルはあると思います」と期待を込める。
ほかにも「AMDは現在もAPUの評価が高いですからね。その進化版ということで魅力の強いですし、マザーも乗り換えてもらえる。これを機に存在感を一気に高めてほしいです」(某スタッフ)との声も聞いた。


ASUSTeKはA85X搭載の「F2A85-M PRO」のみを展示(写真=左)。ステージには、A10-5700Kを搭載してファンレス稼働するF2A85-M PROマシンが置かれていた(写真=中央/右)

ASRockは全メーカーで最大の6モデルを展示していた。A85X搭載の最上位モデル「FM2A85X Extreme6」のほか、mini-ITXサイズのA55マザー「FM2A55M-DGS」も注目を集めていた

ギガバイトは、A85X搭載のATXモデル「GA-F2A85X-UP4」とmicro ATXサイズのA75マザー「GA-F2A75M-D3H」、A55搭載のmini-ITXマザー「GA-F2A55M-HD2」を展示していた

MSIのブース。解説プレートに発売時期と想定価格を明記している(写真=左/中央)。ECS「A75F2-M2」と「A55F2-M3」を展示し、A85Xマザー「A85F2-A Deluxe」を使ったデモ機も用意していた(写真=右)
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