故郷の両親に5TB(1TB+4TBクラウド)のHDDを! ASUSTORで作るプライベートクラウド破損に備えて予めデータの複製を行います!(5/5 ページ)

» 2016年08月29日 15時14分 公開
[瓜生聖ITmedia]
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ASUSTOR NAS×2で災害対策を

 さて、ここまでであれば自宅のASUSTOR NASだけで実現できる。しかし、自宅に設置するNASの場合はパブリッククラウドと比べて耐障害性・災害対策が不十分になりがちだ。

 そこで、災害対策も兼ねてASUSTOR NASを故郷の両親用にもう1セット用意し、帰省の際にセットアップするのはどうだろうか。自宅と故郷は1日1回程度で同期をとり、お互いにリモートバックアップを取り合っておけば万が一、どちらかに災害などが発生した場合にもデータを守ることができる。また、両親用にはASUSTOR NASをテレビに接続し、XBMCなどで直接再生ができるようにしておくとローカルに設置するメリットも得ることができる。

 ASUSTOR NASのバックアップはrsyncプロトコルを使用。sshによるトンネリングもサポートしている。まずはrsyncサーバ(再同期サーバ)の設定を行っていこう。なお、rsyncサーバが必ずしもバックアップを保存するサーバとは限らない。rsyncサーバ側からファイルを送り出して、rsyncサービスを利用する側が受け取ることも可能だ。

 なお、ASUSTOR NASに限らずrsyncのことを再同期と訳しているNASキットは複数見られるが、これは誤訳だろう。

バックアップ用ASUSTOR NASのサービス>再同期サーバから「再同期サーバを有効にする」を選択。「再同期」というのはrsyncのことなのだなあ、と頭の中で生暖かく変換してもらいたい。「SSHを通して暗号化された転送をサポートする」にもチェックをいれておく

再同期サーバは独自のユーザアカウント管理を行っているので、「モジュールのバックアップ」にある「ユーザーの管理」をクリックしてユーザを追加する

「モジュールのバックアップ」はちょっと意味が通じにくいかもしれない。再同期サーバに接続したとき、ルートに見えるフォルダはASUSTOR NASのフォルダそのものではなく、フォルダにマッピングしたものになる。ここでその対応を設定する。認証にもチェックを忘れずに

このフォルダにアクセス可能なユーザーを選択して「終了」をクリック。その他、EZ-RouterでSSH Serviceを有効にしておく

バックアップを送る側のASUSTOR NASで、バックアップと復旧>リモート同期から「作成」をクリック

サーバタイプにAsustor NAS、転送モードに「ユーザーのNAS -> 別のASUSTOR NAS」を選択して「次へ」をクリック

サーバアドレスにはバックアップ側のFQDN([クラウドID].myasustor.com)を指定する。デフォルトだとrsyncはポート873、sshはポート22

バックアップするフォルダを選択して「次へ」をクリック

バックアップ先のフォルダを選択して「次へ」をクリック。ここにはバックアップ側で作成した「バックアップのモジュール」が表示される

定期的にバックアップするなら、スケジュールバックアップを選択し、周期・時間を指定する

バックアップジョブの名称、そのほかのオプションを指定。「アーカイブモード(増分バックアップ)」は変化があった部分のみ転送する

内容を確認して「終了」をクリック

クラウドの災害対策をオンプレミスでも

 クラウドサービスが利用者にとってうれしい点の一つに、それが「サービスとして提供される」という点がある。これは言い換えると利用者はサービスを受けることに対してお金を払っているのであり、ベンダーはその内容・品質が契約を満たすことを保証している、ということでもある。

 そのためにベンダーは自主的に正常に動作しているか監視する、異常が見られたら対応を行う、冗長化して一部が故障してもサービスが停止しないようにする、ハードウェアが故障したら交換する、といった運用・保守作業を行っている。利用者は「ハードウェアが壊れたらどうしよう」というようなことを気にしなくてもよいわけだ。

 一方、オンプレミスの場合は自分で面倒を見なくてはならない。NASを自宅に導入すればハードウェアの故障、自然災害や火災によるデータの消失などは自己責任での対処となる。対策はさまざまだが、最も重要で守らなければならないデータに対し、バックアップを遠隔地に置くことはいざというときの対策として非常に有効だ。故郷の両親にも、自分にもメリットのある環境を構築し、悪徳業者の付け入る隙のない良好な関係を築いてもらいたい。

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