プロモバイルとソリッドアライアンスのiPhoneアプリ共同開発レーベル「APPARE JAPAN」が主催した、iPhoneアプリクリエーターの育成機関開校を目標としたプロジェクト「寺子屋-青りんご-」。連載最終回は、3月9日に行われた青りんごの卒業発表会のもようをお届けします。
卒業式の会場となったのは、なんとアップルストア渋谷。いきなりの大舞台で発表するのは青リンガーの精鋭、2+10さん、青学メンバー(通称: 三連星)、SUGARさん、コニシさんの4組。当日は雨模様にも関わらず多くのみなさまに足を運んで頂き、心地よい緊張感の中での発表となりました。
まずトップバッターの2+10さん。制作した「BugShake」というアプリは、その名のとおりiPhoneを振ると“G”が画面上に現れて動き回るというもので、“ヤツ”に対する抵抗力を付けようという非常にユニークなアプリです。発表中はさすが現役の講師だけあり、笑いあり、驚きありのプレゼンで周りの人たちを楽しませてくれました。
2番手は青学メンバー。「If Life」というアプリを開発しました。自分の生年月日などの個人データを入力すると、残りの寿命を計算してくれるというブラックユーモアを織り交ぜた内容となっています。若干緊張気味でのプレゼンでしたが、3人体制の若さと勢いでフレッシュ感を出しつつ「死」というテーマを選んだことについて熱く語ってくれました。
3番手はSUGARさん。大学時代から温めてきた企画をアプリにした「ウズラ」を発表しました。iPhoneの中で動き回る「ウズラ」というキャラクターにちょっかいを出すという新しいスタイルのコミュニケーションペットのアプリで、独特の動きと予想外の効果音で会場を沸かしてくれました。
トリを飾ったのはコニシさん。会社を半休して駆けつけてくれました。急遽の企画変更に時間のない中で見事に完成させたアプリ「ASAP -Auto Scroll Article Player-」は操作をさせないRSSリーダー。「スクリーンセーバー」という着眼点に、会場ではテスト機を覗き込む真剣な眼差しが見られました。
発表の後には、今回特別ゲストとしてお越しいただいたお二方に総評をいただきました。連載で協力いただいた、ITmedia +D Mobileとプロフェッショナル モバイルの編集長、園部修さんと、青山学院大学へのiPhone導入の仕掛け人、ソフトバンクモバイル マーケティング本部 iPhone事業推進室 シニアエバンジェリストの中山五輪男さんです。コメントを聞く卒業生の顔は、緊張感と充実感に満ちていました。
発表と総評が終わると、最後に待っていたのは卒業証書の授与。卒業生代表は2+10さん。授与ももちろん普通にはいきません。情報交換アプリでお馴染みの「Bump」を利用して、講師あらため校長百瀬のiPhoneから2+10さんのiPhoneへ卒業証書画像が授与されました。
すべてが終了して緊張が解けた受講生が見せる爽やかな笑顔は、まさに卒業式。しかし、もちろんこれで終わりではありません。実はここからが本番です。そう、アプリのリリースです。
第0期生の成果物となるアプリが、近日公開となります。あの気持ち悪さが、あのユーモアが、あの癖になるかわいらしさが、あの洗練された感覚が、そしてまだすべてが明らかにされていない他の卒業生のアプリが、まもなく皆さまのお手元に届きます。ご期待下さい!
第11回 開発大詰め大急ぎ――果たして間に合うのか?
第10回 2人目の特別ゲストが登場! その人とは……!?
第9回 いよいよiPhone上で動き出したアプリ
第8回 自習と受講生同士の助け合いで進行中
第7回 幸先のよいスタートを切った2010年初講習
第6回 2009年最後の講習で学級閉鎖の危機?
第5回 まさかのリタイア宣言!?
第4回 プログラミング直前の最終設計
第3回 アプリ設計に苦戦する受講生たち
第2回 受講生が開発するアプリが決定
第1回 第0期生の入学オリエンテーションを開催
iPhoneアプリクリエイターを発掘・育成する「寺子屋 青りんご」プロジェクト
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