2020年までに、営業利益1兆円目指す――ソフトバンクの孫氏

» 2011年07月28日 22時24分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo ソフトバンク 代表取締役社長の孫正義氏

 ソフトバンクグループが7月28日、2011年度第1四半期の決算を発表した。累計売上高は前年比9%増の7642億円、営業利益が前年比12%増の1758億円で増収増益となった。

 ソフトバンクは売上高が3期連続、EBITDAが8期連続、営業利益が6期連続で過去最高を記録。今期もiPhone/iPadが好調な移動体通信事業がけん引しており、売上高は5141億円、営業利益は1165億円に達している。

 同社代表取締役社長の孫正義氏は、7月25日に決算を発表したKDDIを引き合いに出し、「営業利益だけでなく、純利益でもKDDIを逆転した」と胸を張った。

Photo 2011年度第1四半期(4月〜6月)の決算概況
Photo 営業利益と純利益がKDDIを上回った

ウィルコムと合わせた契約数で3000万を突破

 移動体通信事業は、iPhoneとiPadを中心とするスマートデバイスの販売が好調に推移しており、これが同社の好決算につながっている。第1四半期の純増数はドコモの41万、KDDIの35万を大幅に上回る73万を記録。番号ポータビリティでも3キャリアのうち唯一、転入が転出を上回った。

 契約数も、2010年末に同社のグループ会社となったウィルコムが、四半期ベースで5年ぶりに20万超の純増を達成するなど好調に推移。ソフトバンクモバイルとウィルコムを合わせた契約数は3000万を突破した。

 音声収入が落ち込む中、それに代わる収益源として期待されるデータARPU(ユーザー1人あたりの平均月間データ収入)は、前年同期比190円増の2440円に達し、ARPU全体の58%をデータARPUが占める計算になる。孫氏によると、このデータARPU比率は世界トップで「海外はSMSのデータを含めても30〜40%の水準。(ソフトバンクは)世界でも最先端を走っている」と自信を見せた。

Photo ARPU全体に占めるデータARPUの比率は世界トップ

2020年までに「契約数4000万、営業利益1兆円」目指す

 孫氏は同社が成長戦略として掲げる「勝利の方程式」にも言及。その一角を成す「モバイルインターネットNo.1」の実現に向けた取り組みや、それを後押しするトレンドについて説明した。

 1つは、iPhone/iPad市場のさらなる成長だ。iPhoneについては、iPhone新規契約者の女性比率が5割を超えたことに加え、ソフトバンクモバイルに新規で契約する学生の7割がiPhoneを選んでいることを紹介。ユーザーのすそ野が急速に広がっていることを印象づけた。

Photo 国内のスマートフォン市場は急速に拡大(画面=左)。それをけん引するiPhoneは、女性や学生にも普及し始めている(画面=右)

Photo スマートパッドの販売台数は2015年には500万台規模になるとみられる(画面=左)。iPadは販売ランキングトップの常連となっている(画面=右)

 さらに、今秋からサービスが始まるアップルの「iCloud」が、iPhoneとiPadの販売を後押しするとみる。スマートデバイス向けには、すでにさまざまなクラウドサービスが登場しているが、iCloudは「直感的にシンプルに美しく使える」と孫氏。使いやすいクラウドサービスの登場で、iPhoneとiPadを両方持つことの便利が実感できるようになると強調した。

Photo iPhoneとiPadの両方を契約する企業は1年で18倍に増加

 クラウドサービスを快適に利用するために重要な役割を果たすネットワークについては、すでに2年で1兆円を投資すると発表しており「何年か後には、『ソフトバンクの電波はあまりよくなかった』と笑い話で言えるようにしたい」と孫氏。こうした取り組みにより、2020年までの契約数4000万突破と、営業利益1兆円突破を約束するとした。通信キャリア各社の2010年度の営業利益は、NTTドコモが8447億円、KDDIが4719億円となっており、「現在のドコモさんより大きく利益を稼ぎ、1兆円に乗せる」と意気込んだ。

Photo 孫氏は新たなコミットメントとして、2020年までの契約数4000万突破と、営業利益1兆円突破を掲げた

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年