「今、骸骨が好きな女子が増えていて、玩具業界でも人気があるんです」――6月18日から開催中の「東京おもちゃショー2015」でそんな話を聞いた。
食べ物やキッチングッズ、雑貨などのミニチュアを展開するリーメントや、「ナノブロック」シリーズを展開するカワダなどのブースを見ると、確かに骸骨型のミニチュアやブロックなど、さまざまなスケルトングッズが並んでいる。両ブースでその真相を確かめてみた。
「リラックマ」や「カピバラさん」など、女子向けのミニチュアを多数扱うリーメントは、「ポーズスケルトン」という骸骨ミニチュアにも力を入れている。担当者に「女性のお客様も骸骨のコレクションをしている方は多いんです」と言われ、すぐには理解できなかったが、手のひらサイズの骸骨たちが学校で授業を受けたり、体育で組体操をしたり、野球をして遊んだりしている箱庭を見てその意味が分かった。
スケルトンと聞くとグロテスクなイメージがつきものだが、小さな骸骨たちが一生懸命生活している姿はどこか滑稽でかわいくもあり、面白くもある。リーメントブースには、ユーザーがスケルトンを使って投稿したおもしろ画像が展示されており、スカイツリーの前でスケルトンを3体肩車させた「東京スカルツリー」、晩酌中にとっくりからお酒をこぼしてしまった「やってしまった」など、ユニークなタイトルの写真が並んだ。
担当者は「購入者の男女比は半々で、10代後半から30代前半の方に支持していただいています。男性ユーザーはスケルトンを使った面白い画像をTwitterに投稿する方が多く、女性はドール好きの方が多いです。自作の服を着せたり、装飾品を付けたりして楽しまれているようです」と説明する。服を着せてしまってはスケルトンの意味がないのでは……と思わなくもないが、それだけ愛着を持っているということだろう。
ポーズスケルトンは15カ所の関節が可動する全長約9センチのフィギュアで、自由なポージングが可能。サイズ別に「コドモ」「ヒト」「オオキイヒト」の3種をラインアップする。価格は各650円(税別、以下同)。「学校セット」「工事現場セット」など、組み合わせて遊べる小物類も豊富で、自由な発想で箱庭遊びができる。小物アクセサリーは全17種をラインアップしている。
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