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» 2010年01月18日 21時37分 UPDATE

「OMNIA VISION 940SC」の“ここ”が知りたい:第1回 「931SC」から何が変わった?――「OMNIA VISION 940SC」

3.5インチの大型有機ELを搭載するSamsung電子製の「OMNIA VISION 940SC」は、AV機能が充実したフルタッチケータイだ。前モデルの「OMNIA POP 931SC」からどこが変わったのか。外観や対応機能、サービスを中心に調べた。

[田中聡,ITmedia]
photophoto Samsung電子製の「OMNIA VISION 940SC」

質問:基本スペックの違いは

 サイズと重さはいずれも「OMNIA VISION 940SC」の方が、「OMNIA POP 931SC」よりも大きく重い。931SCのボディは女性にも持ちやすいスレンダーな形状だが、940SCはやや大柄だ。幅は931SCの約50.9ミリに対し940SCは約57ミリで、重さは931SCの約111.4グラムに対し940SCは約143グラムで、31.6グラム重くなった。ちなみに「iPhone 3GS」のサイズ/重さは62.1(幅)×115.5(高さ)×12.3(厚さ)ミリ/135グラム。940SCはiPhone 3GSよりは細いが、片手で使用するのは難しい人もいそうだ。

photophoto 左が931SC、右が940SC。厚さはほぼ同じだが、幅と高さは940SCの方が上だ(写真=左)。2機種とも裏面はカメラレンズ以外はシンプルなデザインとなっている(写真=右)
photophotophoto 2機種ともSamsung電子オリジナルのスタイラスペンを同梱している。ストラップホールは931SCが左上、940SCが右下にある(写真=左)。940SCはiPhoneよりは細い(写真=中)。940SCは931SCよりは幅が増したとはいえ、iPhone 3GSを片手で使うことの多い筆者は、940SCも片手で問題なく操作できた(写真=右)
photo 裏面のカバーを外すと、大きなバッテリーが姿を現わす

 あまり大きくは取り上げられていないが、940SCには1500mAhという大容量バッテリーが採用されており、連続通話時間と連続待受時間が931SCから大きく向上している(931SCのバッテリー容量は960mAh)。バッテリーの持続時間を気にする人には大きなメリットだ。カメラは931SCの515万画素から812万画素に向上。オートフォーカスと手ブレ補正は2機種とも対応している。さらに、940SCのインカメラは931SCではできなかった自分撮りが可能になった。

※初出時に「931SCにはインカメラがない」旨の記述がありましたが、931SCはインカメラを搭載しています。お詫びして訂正いたします。(1/19 14:17)

基本スペック
OMNIA POP 931SC OMNIA VISION 940SC
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約50.9×111.2×13.1ミリ 約57×115.9×13.5ミリ
重さ 約111.4グラム 約143グラム
連続通話時間 約259分(3G)、約300分(GSM) 約400分(3G)、約440分(GSM)
連続待受時間 約400時間(3G)、約422時間(GSM) 約600時間(3G)、約480時間(GSM)
メインディスプレイ 約3.06インチワイドVGA TFT液晶 最大26万色 約3.5インチワイドVGA 有機EL 最大1600万色
アウトカメラ 有効515万画素CMOS 有効812万画素CMOS
インカメラ −(TVコールや顔認証は可能) 有効32万画素CMOS
内蔵メモリ 最大150Mバイト 最大100Mバイト
外部メモリ(確認済み最大容量) microSDHC(16Gバイト) microSDHC(16Gバイト)

質問:外観やキー配列の違いは

photo 940SC(右)は発話キー、クリアキー、終話キーが1列に並んでいる

 ディスプレイは2機種とも感圧式のタッチパネルを搭載しており、タッチパネルが操作のメイン、物理キーは補助という使い分けになる。ディスプレイ下部に終話/発話キーとクリアキーが配置されているのはどちらも同じだが、キーの形状が変わっている。931SCでは3つのキーがそれぞれ独立しているが、940SCでは直線状に3つのキーが隣接している。940SCのキーは931SCほど突起していないが、押しにくいというほどではない。

 また、940SCのステレオスピーカーには、デンマークのオーディオメーカーBang&Olufsen(バングアンドオルフセン)ICEpower社が独自開発したアンプを搭載しており、サウンド面も強化した(931SCのスピーカーはモノラル)。

photophoto ディスプレイの上部と下部にスピーカーを搭載している

 940SCのサイドキーは、931SCの6つから5つに減っている。931SCが備えている、ワンセグ起動用の独立したキーが940SCではなくなり、ワンセグは受話音量キーの長押しで起動可能になった。このほか、マナーキーとロックキーの位置が931SCと940SCでは逆になっており、931SCから乗り換えた人は操作に戸惑いそうだ。

photophoto 左が931SC、右が940SCの右側面。940SCではワンセグ起動用の独立したキーがなくなっており、受話音量キーからワンセグを起動する。また、931SCではロックキーがマナーキーの上にあるが、940SCではマナーキーがロックキーの上にある(写真=左)。こちらは左側面。microSDスロットと赤外線ポート位置はほぼ同じ(写真=右)だが、940SCは右側面にイヤフォン端子、下端部に外部接続端子を備えている

 また、940SCの裏面に搭載されたシアタースタンドを利用すると、本体を机上などに固定でき、ワンセグや動画の視聴に役立つ。このスタンドを傾けると、事前に設定しておいた機能が自動的に起動する。ワンセグのほか、カメラ、ミュージックプレーヤー、TVプレーヤー、Yahoo!ケータイ、PCサイトブラウザなどを設定できる。

photophotophoto 裏面にスタンドが収納されている
photophoto スタンドを使えば、横向きと縦向きどちらでも端末を固定できる
photophoto メインメニューの「設定」→「一般設定」→「スタンド起動設定」から、シアタースタンドを傾けた際に自動起動する機能を選べる。オフにすることも可能

質問:対応サービスの違いは

 対応サービスは、940SCでは新たに「おサイフケータイ」「S!GPSナビ」「モバイルウィジェット」が利用可能になった。これまでのSamsung電子端末は、ソフトバンクの公式サービスの対応に遅れを取っていたが、利用頻度の高いおサイフケータイとGPSに対応したことで、国産モデルと比べても遜色がなくなったといえる。ただし940SCは、新サービスの「ケータイWi-Fi」はサポートしていないので、次期モデルでの対応に期待したい。

photophotophotophoto 931SCではショートカットとして利用できる独自のウィジェットを搭載していたが、940SCではそれに加え、ソフトバンク公式の「モバイルウィジェット」も利用可能になった。モバイルウィジェットは、画面左下のアイコンから設定できる
対応サービス
OMNIA POP 931SC OMNIA VISION 940SC
S!アプリ
世界対応ケータイ
おサイフケータイ
S!GPSナビ
PCサイトブラウザ
モバイルウィジェット
大容量ファイル添付機能
ワンセグ(連続視聴時間) ○(約2.8時間) ○(約4.9時間)
ミュージックプレーヤー
Bluetooth ○(Ver.2.0) ○(Ver.2.0)
赤外線通信 ○(IrMC1.1) ○(IrMC1.3)
3Gハイスピード 上り最大384Kbps、下り最大7.2Mbps 上り最大1.4Mbps、下り最大7.2Mbps

質問:ディスプレイの違いは

 ディスプレイは931SCの約3.06インチから約3.5インチへと大型化したほか、有機ELを採用したのが大きな特徴。3.5インチの有機ELは、国内のケータイでは940SCが最大サイズだ(2010年1月現在)。有機ELは高コントラスト、高輝度、広視野角、低消費電力などのメリットを持つが、931SCのTFT液晶と比べてどの程度違うのか。同じ画像を表示させてみた。

 下記の写真からも分かるとおり、940SCの方が果物が鮮明かつ明るく表示されている。940SCは斜めからも画面が見やすく、有機ELならではの広視野角もしっかり発揮されている。ワンセグを数人で見るといったシーンでも役に立つだろう。

photophoto 左が931SC、右が940SC

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