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» 2010年06月17日 00時00分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(番外編):写真好きのiPadユーザーは必携!――「iPad Camera Connection Kit」 (1/2)

9.7インチの大画面と豊富なアプリケーションが魅力の「iPad」に、専用オプション「iPad Camera Connection Kit」を付けると何がどう変わるのか。じっくり検証してみた。

[荻窪圭,ITmedia]

 「iPad」が日本でも発売されてはや3週間。その間にWWDC10が開催され、「iPhone 4」の発表があり、予約が始まったが、iPadの人気もいまだに高い。店頭ではまだ品薄が続いており、入手しにくい周辺機器などもある。

 iPadにカメラのUSBケーブルやSDメモリーカードを接続し、直接写真や映像を読み込める「iPad Camera Connection Kit」も品薄になっている周辺機器の1つ。オンラインのアップルストアで注文すると、出荷までに4〜6週間もかかる。そんなiPad Camera Connection Kitを入手できたので紹介しよう。

小さなアダプターが2つ

Photo 左がSDカードリーダー、右がUSBアダプタ。2つが1セットで販売されている。小さいのでなくさないように。好みや自分のデジカメ環境に合わせて使う方を選ぶ

 iPad Camera Connection Kitはただ1点を除いてすばらしい。それは、名前が長いこと。長いのでここでは適宜「CCK」と略す。ご了承いただきたい。

 さて、CCKはiPadにデジタルカメラの画像/映像を転送するための、とってもシンプルな周辺機器だ。SDカードリーダーとUSBアダプターの2つが小さな箱に入っている。それだけである。

 CCKがあるとデジカメで撮った写真をその場でiPadに転送できる。iPadの用途が大きく広がる。

 でも、CCKでできることはたったひとつ。デジカメやSDカードをiPadにつないで、そこにある画像や映像をiPadに転送すること。それだけである。

Photo DockコネクタにCCKのSDカードリーダーを接続。するとカード内にある画像のサムネイルがさっと表示される

 これはどんな人がどう使うと幸せなのか。ざっと思いつくのは次の2つだ。

  1. デジカメで撮った写真をその場であれこれしたい人
  2. 旅行の時などに写真をバックアップしたい(フォトストレージとして使いたい)人

撮った写真をその場でお披露目

 外出先で撮った写真をその場できれいな画面で鑑賞したい、あるいはすぐにアップロードして公開したい。友達どうして遊びに行ったときにその場で写真を見せたい。仕事絡みなら、現場で写真をチェックしてもらってすぐ送りたい。そんなとき、これまでならたいていはノートPCを利用していたはずだが、iPadとCCKがあればそれでOK。ノートPCより手軽で便利だ。

 バッグからさっとiPadを取り出してCCKをつなぎ、デジカメもしくはSDメモリーカードを差して、サムネイルをざっと見て使えそうなものをタタタッとチェックしてiPadに転送するだけ。枚数が少なければすぐに作業は完了する。

Photo 転送したい写真をチェックして「選択項目を読み込む」を押せばOK

 そして、机の上で見る/見せる。大勢でiPadを囲みながら、360度好きな方から写真を見られるのがいい。また向こう側の相手に写真を見せたければ、iPadを逆に傾けるだけで画面も180度回転する。ノートPCだとディスプレイの前に集まってもらわないといけない。

Photo ディスプレイを上に向けたままデジカメの写真をフルスクリーンで見せることができる。iPadの機動力が最大に発揮される瞬間だ

 iPad Wi-Fi+3G版なら、あるいはその場にWi-Fi環境がある(作れる)なら、そのまま写真を送ることもできる。メールで送ってもTwitterで公開しても、オンラインフォトストレージに転送してもいい。

 またiPadなら、読み込んだ写真を見るだけではなく、アプリを使ってその場であれこれいじれる。しかも下手なPCより簡単に。

  • 例1:「Photogene」で補正して加工してアップする
PhotoPhoto Photogeneでデジカメから転送した写真を開き、トリミングしたり色を補正したりする
PhotoPhoto 40年代ビンテージ風にするフィルタをかけてみた。そしてその場でTwitterやFaceBookにアップロードできる。もちろんiPadに保存することもできる
PhotoPhoto 普通の風景写真をジオラマ風にするTiltShift Generator。指で範囲を指定できるのが感覚的でよい
  • 例3:「Sketches 2」で写真にコメントを入れる
Photo 元画像はRAWデータだが、普通に開くことができた。これは図形や文字などをスケッチするアプリ。写真を開いてそれに描き込むこともできる

 iPad用の写真系アプリはまだ多くない。特にオンラインフォトストレージにアップロードするアプリはまだこれからといった印象だが、当面はiPhone用アプリをそのまま使っても構わないし、この問題は時間が解決してくれるだろう。

 ただし、屋外ではiPadのガラス面の反射が大きすぎて写真を確認するのが難しい。写真を見るときは屋根のある場所や日陰や室内がよい。

撮影旅行用フォトストレージに

 カメラを持って旅行に行くとき、それなりの写真好きなら、恐らく何らかのバックアップ体制を用意するだろう。たいていはノートPCで毎日メモリカードのバックアップを取る。そうすれば、長期旅行で持って行ったメディアの容量が足りなくなって困ることはない。

 こんなときiPadがあれば、薄くて軽くて便利なフォトストレージとして活躍する。すでにiPadに読み込んである写真はちゃんとスキップして読み込んでくれるので、ちょっとした空き時間や食事のタイミングなどに、ちょこちょこと読み込んでもいい。

 写真が多いとさすがに時間はかかるが(大雑把に言うと1000万画素のJPEG画像35〜40枚につき1分くらい)、ホテルに戻って着替えている間にバックアップが終わるくらいに考えていれば問題ない。

 この使い方なら64GバイトのiPadが必須だろう。40Gバイトほど現地写真用に空けておくとして、8Gバイトのメディア5枚分。1日に8Gバイト分撮っても5日分はためられる計算だ。64Gバイト版のiPadなら、大量に写真を撮る人でも2泊3日、普通の写真好きで1週間、あまり撮らない人なら1カ月の旅行でもOKな感じだ。

 これでかさばるノートPCは不要になるのだ。すばらしい。

 無事帰宅できたら、PCに写真を転送する。iPadとPCをUSBケーブルでつなぐと、デジカメと同様に認識される(PTP接続のデジカメのように扱える)ので、普段使っている写真管理ソフトを使えばそれでよい。

PhotoPhoto Windows Vistaや7につなぐとデジカメをつないだときと同様にダイアログが出る。エクスプローラでiPadのストレージ領域を見ると、DCIMフォルダの下にイベントごとにフォルダが作られているのが分かるかと思う。「100APPLE」にはiPad上で保存された画像が入っている
Photo MacOS XのiPhotoを使うと日付ごとにイベントを作って読み込んでくれる(Aperture3も同様)

 Macなら、ApertureやiPhoto、Adobe Lightroomなどのソフトで簡単に読み込めるし、Windowsならエクスプローラ上で「ポータブルデバイス」を開いて「DCIM」以下のフォルダに直接アクセスすることも可能だ。

 DCIM以下のフォルダは日付ごと(というかiPad上でいうイベントごと)に別フォルダになっているので分かりやすい。

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