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» 2010年07月23日 20時41分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:最新12Mカメラの実力は?――au「S003」「SH008」「CA005」を徹底比較 (1/4)

auの2010年夏モデルは、「Cyber-shotケータイ S003」「AQUOS SHOT SH008」「EXILIMケータイ CA005」がカメラ機能に注力している。いずれも三者三様のスペック、デザイン、使い勝手となっていて面白い。今回はこれら3機種のカメラ機能をレビューしよう。

[荻窪圭,ITmedia]
photo 今回の3モデル。左からシャープ製の「AQUOS SHOT SH008」、カシオ計算機製の「EXILIMケータイ CA005」、ソニー・エリクソン製の「Cyber-shotケータイ S003」

 NTTドコモに続いて、auのカメラレビューをお届けする。今回選んだ機種は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Cyber-shotケータイ S003」、シャープの「AQUOS SHOT SH008」、カシオ計算機の「EXILIMケータイ CA005」で、名前からしてカメラ機能重視系。どれも画素数が多くて高性能というのみならず、カメラ機能にあれこれ工夫をしている。

 残念なのは、auは他社に先駆けてHD動画を撮影できるケータイ「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を投入しながら、今回は、HD動画対応モデルがないこと。なので今回は静止画の撮影機能を検証していく。

レンズカバーの構造が面白い「Cyber-shotケータイ S003」

 S003はCyber-shot伝統のスライド式レンズカバーを採用。これがまたよくできていて、普段は完全にフラット。軽い力でカバーを下に押すだけで、カバー下部のパーツが内側に引っ込んでレンズカバーが下がり、レンズが現れ、カメラが即座に起動する。起動は高速で約2.5秒だ。デザイン的にもよくできていて素晴らしいが、難点は軽い力でもスライドできるゆえ、不用意にレンズカバーが開きがちなこと。気が付いたらバッグの中でカメラが起動するといったことが起きやすい。

photophoto S003のレンズ部。カバーをさっと下ろすとレンズが現れて撮影可能になる。LEDフォトライト横の円形ミラーは自分撮りをするのに役立つ

 撮像素子はソニー製CMOSセンサーで12.1Mピクセル。レンズはF2.8で焦点距離は35ミリフィルム換算で35ミリくらいか。ほかの2モデルは28ミリ相当の広角レンズなので望遠気味に感じるが、スナップ用としては扱いやすい画角だと思う。自動保存をオンにしたときの撮影間隔は6秒。ただし手ブレ補正がかかると1秒ほど長くなる。

 撮影はまさにデジカメ感覚。本体はスライド型でダイヤルキー以外のキーは上筐体にあるので、カメラっぽく横に構えると、親指でいい感じに操作できる。特に「おまかせオート」と「通常モード」をワンボタンで切り替えられるのはよい考え。ふだんは「おまかせ」に、自分で設定して撮りたいときは「通常」に切り替えるといい。

photophoto Cyber-shotケータイは大きめのシャッターが特徴。すぐ横に再生キーがあるのもよい(写真=左)。S003の撮影画面。右にある各種キーのお陰でとても使いやすい。3モデル中、何とS003だけが猫を「顔」と認識した。どこを見てるんだかちょっと面白い(写真=右)

 ぜひお勧めしたのが、特殊エフェクトの「マジカルショット」。詳細は後述するが、これは面白い。ただし画像サイズは2Mになり、マジカルショットをオフにしても2Mのままである。元のサイズに戻すのを忘れて、普段も2Mサイズで使っちゃうかもしれない。いや、まあ日常的な利用なら2Mサイズで何の問題もないし、デジタルズームも使えるから便利ではあるんだが。

photophoto おまかせオートが通常撮影モードとは別になっているのは、設定しやすくてよい(写真=左)。マジカルショットは遊べる。ぜひ使ってみるべし(写真=右)

タッチパネルで快適に操作できる「AQUOS SHOT SH008」

photo SH008のレンズ。「CCD 12.1 MEGA PIXELS」と大きく明記されている

 SH008は前モデル「AQUOS SHOT SH006」と同様、反転するディスプレイとタッチパネルを組み合わせて撮影する。スペックはNTTドコモの「SH-07B」とほぼ同じだが、ユーザーインタフェースが違う。サブメニューのアイコンが大きくて見やすいなど、auの方が分かりやすいかな。

 レンズは28ミリ相当の広角系でF2.8。撮像素子はシャープならではの12MピクセルCCD。CMOSではなくてCCD。CMOSとCCDの画質差は以前ほどではなくなっているが、暗いシーンでの撮影はやや有利か。

 タッチパネルを用いて、触ったところにピントを合わせたり、被写体を指定して追尾AFかけたりといった機能を用意。気になるのは、せっかく「自動シーン認識(オート自動検出)」機能があるのに、カメラを起動するたびにそれがオフになること。なぜ標準でオンにしておかないのか謎である。

photophoto 大きいシャッターキーが用意されているが、たいていはタッチパネルでこなせそうだ(写真=左)。画面いっぱいにアイコンが並んだ撮影画面。左右に5つずつ並んだアイコンをタッチして操作できる。中央下のカメラアイコンを押すとシャッターが切れる(写真=右)

 速度は全体的に速い。ディスプレイをひっくり返すとカメラモードになるが、撮影可能になるまで3秒弱くらいかかる。自動保存をオンにしたときの撮影間隔は約5秒。ただし、手ブレ補正を効かせると2秒ほど長くなる。ちなみに標準では手ブレ補正はオフ。自動シーン認識時もオフ。自動シーン認識以外のときは「オート」にセットできる。このあたりはやや分かりにくい。自動保存をオフにしたときはバックグラウンド保存が効くので、待たされる時間は少し短くなる。

photophotophoto シーンモードではこのようにアイコンがずらりと並ぶ(写真=左)。サブメニューのカメラ設定から手ブレ補正やISO感度設定を行える(写真=中)。この豊富なISO感度設定はAQUOS SHOTならでは。普通は「オート100〜800」だ(写真=右)

超解像デジタルズームが便利な「EXILIMケータイ CA005」

 CA005は今回紹介した中では最もオーソドックスな、昔ながらのスタイル。初代EXILIMケータイの「W53CA」を受け継ぐシンプルな回転2軸式で、ディスプレイを反転してEXILIMメニューを表示させ、そこからカメラモードを選ぶ。より素早くカメラを起動したいなら、ディスプレイ反転後に即カメラが起動するよう設定しよう。すると2秒くらいですぐにカメラが使える。これは速い。

 細かい操作はずらっと並んだサイドキーを駆使して行う。これがタッチパネルじゃないのは残念。画面を見ながら操作するには向いていない位置にキーがあるだけに。

photophoto EXILIMケータイの特徴はレンズまわりのリング。撮影時などにほわっと光る(写真=左)。ディスプレイを反転した状態で撮るときは、ここのキーが重要になる。一番右にある大きなシャッターキーがある。その横にある4つのキーで操作する(写真=右)

 レンズは28ミリ相当のF2.8。撮像素子は13MのCMOSセンサー。ほかの2モデルよりほんのちょっと画像サイズも大きい。残念なのは、縦横検出をしてくれないこと。ほかの2モデルは撮影時の端末の向きに応じて写真の向きを自動設定してくれるのだが、CA005はしてくれない。

 EXILIMといえばベストショット。自動シーン認識する「オートベストショット」機能もあるが、標準ではオフになっている。こういう機能はオンにしておくべきだと思うのだがなぜだろう。

 面白いのは超解像を利用したデジタルズームを装備していること。これをオンにすると手ブレ補正はオフになるが、フルサイズのデジタルズームが可能になる。これはなかなか使えそうだ。自動保存にした際の撮影間隔は約3.5秒と高速。ただし手ブレ補正を効かせると、2秒ほど余計に時間がかかる。

photophoto EXILIMメニュー。ディスプレイを反転させるとまずこの画面が現れる(写真=左)。EXILIMケータイの撮影時は従来モデルと変わらずシンプル。操作はすべて上部のサイドキーで行う(写真=右)
photophotophoto EXILIMケータイのメニュー。ベストショット、画像サイズ、ライト、マクロなどよく使うものから順に並んでいる(写真=左)。分かりやすいベストショットの案内。ただ、標準は「BSオート」でいいんじゃないかと思う(写真=中)。超解像デジタルズームをオンにすると、フルサイズのまま最大3倍のデジタルズームが可能になる(写真=右)
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