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» 2012年01月06日 18時36分 UPDATE

「ARROWS X LTE F-05D」の“ここ”が知りたい:第1回 通信は本当にサクサク? バッテリーの持ちは?――「ARROWS X LTE F-05D」

発売当初から入手困難なほど注目を集めている「ARROWS X LTE F-05D」は、LTE対応で高速・高レスポンス通信が可能になったことが魅力の1つ。通信はどれだけ速いのか。気になるバッテリーの減りは――。これら2点を調べた。

[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]
photophoto 富士通製の「ARROWS X LTE F-05D」

質問:LTE対応で、通信はどこまで速くなる?

 NTTドコモの「ARROWS X LTE F-05D」は、国内メーカー初のLTE対応スマートフォンということで、その通信速度はいかほどか気になっている人も多いだろう。そこで、東京都、神奈川県、埼玉県に所在する駅にて、ARROWS X LTEと、3G計測用に用意した「GALAXY SII SC-02C」の通信速度を比較した。いずれもXi(LTE)契約の回線で、Xi契約用のmopera Uアクセスポイント(mopera.net)に接続し、「Speedtest.net」アプリで沖縄・那覇に所在するサーバとの通信速度を計測している。参考に、一部LTEが整備されていない場所での両者の通信速度も掲載する。それぞれ、写真左側がARROWS X LTE、右側がGALAXY S IIでの計測結果だ。

photophoto 東海道線東京駅での計測結果。東京駅はFOMAスマートフォンでは通信しにくい状態になりやすいとされる駅ではあるが、Xiでは問題なく接続できた
photophotophotophoto 南武線登戸駅(左端と左中)、府中本町駅(右中と右端)の計測結果
photophotophotophoto 川越線川越駅(左端と左中)、宇都宮線大宮駅(右中と右端)での計測結果
photophotophotophoto 南武線矢野口駅(左端と左中)と八高線拝島駅(右中と右端)はLTEエリア外で3G(FOMA)での接続になった。両者に大差はない

 XiとFOMAを比較すると、当然かもしれないが、Xiの方が高速な傾向にある。ただし、Xiの電波が不安定な場所ではFOMAの方がむしろ通信速度が出る、という現象も見受けられた。この現象はXiのエリアが拡大すると解消されるのかもしれない。

 実際に使用する上では、Ping値(応答速度)の差の方が、体感上大きく感じられる。Twitterのタイムライン取得、Eメールの送受信、ネット動画の取得など、さまざまな面で通信の応答速度の差が“サクサク感”の差となって現れる。一度Xiで通信してしまうと、FOMAにはできれば戻りたくない……と感じさせるほどだ。

質問:バッテリーの持ちはどう?

 デュアルコアCPUを搭載している上、LTEによる高速通信ができるということで、気になるのはバッテリーの持ちだ。ARROWS X LTEは兄弟機に位置付けられる「REGZA Phone T-01D」と同じバッテリーパックを採用しており、容量は1400mAhだ。公称待受時間はT-01Dが約400時間(3G)なのに対し、本機では約490時間(3G)、約200時間(LTE)で、3GではT-01Dよりも持つ一方、LTEでは半分しか持たないことになる。この差は、実際の利用シーンでも同様なのだろうか。

※初出時にARROWS X LTEのバッテリー容量を1440mAhと記載していましたが、正しくは1400mAhです。お詫びして訂正いたします(1/8 0:08)

 簡単な実験として、満充電のバッテリーパックを装着したARROWS X LTEを何もしないで自室に放置する実験をしてみた。システム設定で明示的に無効にできる自動同期はすべて無効にし、それ以外の省電力設定は特に行わない(出荷時状態)で、10時間後のバッテリー残量は83%になっていた。

 つまり、10時間で17%の電力を消費したことになる。このペースを保つと、約58〜59時間でバッテリーがからっぽになる計算だ。実際に外に持ち出して使うことを考えると、さらに持ち時間が短くなることは想像に難くない。筆者の場合、満充電で外に出かけてTwitterや動画を楽しんでいると、6時間後には残量が20%を切っていることがよくある。特に、FOMAエリアとXiエリアが入り組んでいるような場所や、LTEの電波が不安定と思われる場所に出向くと、減りがいっそう早く感じられる。逆に、LTEの電波が全く入らない場所にいると、幾分か減りが遅くなる印象も受ける。

 となると、「通信を3Gに固定できる設定はないのか」という質問も出てきそうだが、結論から言うと用意されていない。3G(FOMA)とLTE(Xi)が一緒くたになっているのだ。ソフトウェアアップデートで3G通信に固定するモードが用意されれば、バッテリー持ちは改善されるだろうが、FOMAネットワークの逼迫状況を考えると、難しいかもしれない。

photophoto 深夜0時ちょうどに満充電のバッテリーパックに入れ替えて、10時間放置した後のシステムの状態(写真=左)。通信モードの切り替えでは、LTEと3Gは一緒になっており、それぞれを単独で固定することはできない(写真=右)

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