レビュー
» 2012年08月22日 09時30分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:“速くてシンプル”なXperia GX/SXのカメラ機能――操作性と画質を比較する (1/3)

1300万画素カメラを備えた「Xperia GX SO-04D」と、800万画素カメラを備えた「Xperia SX SO-05D」。いずれもソニーの高感度な「Exmor R for mobile」を採用しているが、画質に差はあるのだろうか。これら2機種を撮り比べてみた。

[荻窪圭,ITmedia]

 スマホのカメラベスト4は「iPhone 4S」と「HTC J ISW13HT」と「GALAXY S III SC-06D」と「Xperia」だと言っていたわけだけど(個人的にはiPhone 4SとHTC Jが決勝戦で戦ってる感じかな)、その一角、Xperiaの夏モデルが登場したので使ってみたのだ。

 「Xperia GX SO-04D」は薄くてデカい主力モデルで、センサーは1300万画素の「Exmor R for mobile」、「Xperia SX SO-05D」は、スリムでコンパクトなモデルでセンサーは810万画素の「Exmor R for mobile」。

 Exmor Rというのはソニーが開発した「裏面照射型CMOSセンサー」のことで、従来型に比べて感度が上がっているのが特徴。iPhone 4SもHTC JもGALAXY S IIIも、ソニーのモノかどうかは別として、裏面照射型CMOSセンサーを採用している。

 画素数は違うが、それ以外のスペックは同じっぽいので、両者を比べつつ、見ていこう。

photophoto 大画面の「Xperia GX SO-04D」。ロック解除のスライダーが普通のロックとカメラの両方あり、カメラをすぐ起動できるのがいい(写真=左)。スリムでコンパクトな「Xperia SX SO-05D」。横幅が狭いので、手で握ったときの収まりがいい。ロック解除スライダーのアイコンは「起動&撮影」にしたときのもの(写真=右)
photophoto GXは側面にカメラキーがある。AFロックもできて、デジカメ慣れしてる人はこれで撮影するのもいい(写真=左)。2つを並べてみるとこんな感じ。薄くてアーク形状で画面が大きいGXと、スリムで細長くてコンパクトだけど画面は小さめのSX(写真=右)

速くてシンプルが身上のXperia

 Xperiaのカメラの特長は速さとシンプルさ、といっていいと思うわけで、前モデルの「Xperia NX SO-02D」と同様、機能は超シンプル。主な機能はシーン自動認識モード(フルオート)、ノーマル(この中に、手動のシーンモードやISO感度の設定がある)、スイングパノラマの3つだけといっていいくらい。この夏モデルで、HDRやデジタルエフェクトを搭載してきた端末もけっこうあるけど、Xperiaはそっちには走らなかったようだ。

photo SXでは、「クイック起動」で「起動&撮影」設定時に、右側のカメラアイコンを左にスライドさせると、カメラが起動して撮影される

 順番にチェックしていこう。Xperiaの速さはどうか。

 GXは側面のカメラボタンを長押しするとスリープモードからすぐ起動してすぐ撮れる。SXも「クイック起動」で「起動&撮影」にすると、ロック画面から普段とは逆方向にスライドするだけでカメラが起動してすぐ撮れる。今回、GXは製品版ではないということで、この手の細かい機能はSXの方でチェックした。

 起動&撮影にセットし、ロック画面からカメラを直接起動すると同時にストップウォッチを押すというテストをしてみたところ、時折遅いことはあったものの(バックグラウンドで何か動いてたとか、まあそんなOS側の理由かと思う)、平均すると1.5秒前後。かなり速くて快適でいい感じ。

 ただ、クイック起動を「起動&撮影」にしとくと、ロック画面から直接カメラを起動するたびに勝手に1枚撮っちゃうので(まあそういう機能なのだから仕方がない)、全体の使い勝手としては「起動」だけがいいかと。これはSXの場合ね。GXの人なら側面のカメラキーで即起動できるので、それを使うとよい。

 速さといえば撮影間隔だが、これはもう速い。連続してサクサク撮れると思ってOKだ。

photo 縦位置での撮影画面(SX)。タッチ撮影モードなので撮影ボタンがない。直前に撮影したサムネイルがちょっと傾いて重なってる感じがいい

 気になったのは撮影方法。Xperiaのカメラは、ほとんどの人が「シーン自動認識」で撮ると思う。それが一番簡単だし。「設定」アイコンの「撮影方法」から、撮影を画面の「撮影ボタン」で行うか、「タッチ撮影」にするか選べるのだが、撮影ボタンにすると「タッチAFを使えない」のだ。画面をタッチしてもピントが合わず、(撮影ボタンやサイドキーから)普通に中央、あるいはカメラが選んだ被写体(顔検出とか)にピントが合ってしまう。タッチ撮影にすると、触った瞬間にそこにピントを合わせてシャッターが切れる。タッチAF+撮影ボタンの組み合わせを使えないのは、ちょっと残念な気がする。

 あと、タッチ撮影モードにすると画面から「撮影ボタンが消える」のだ。タッチ撮影モードは「タッチ撮影」しかできない。タッチ撮影ってやっぱ指を伸ばして画面を触るから手ブレもしやすいので、必要に応じて使い分けたいわけで、わざわざタッチ撮影モード時に撮影ボタンを消しちゃう(つまり使えない)ことはないと思うのだけど、いかがでしょう?

 GXは側面にシャッターボタンがあるので、それを使えば柔軟な運用が可能なのだけど、SXだとそこが気になっちゃうのだ。スマホカメラの真骨頂はタッチAF/タッチ撮影だと思うのだ。画面に対して「これを撮りたい」と指で直接触るという行為は極めて直感的だし、それが何を意味するのか誰でもすぐ分かる。そういう意味でも、タッチAFは常時オンにしとかないと、もったいなかろう。

photophoto 撮影ボタンで撮影するときの画面。大きな撮影ボタンが現れる(写真=左)。ノーマルモードにすると、シーン設定のアイコンが表示される(写真=右)
photophotophoto 撮影モードアイコンをタップすると6つから選べる。普通の静止画はシーン認識かノーマルで(写真=左)。ノーマルモードにすると撮影シーンを自分で選べる。イマドキのカメラ機能としては数は多くない(写真=中)。シーン認識オート時の設定メニューはシンプル(写真=右)
photophoto 撮影方法は撮影ボタンかタッチ撮影のどちらか。タッチ撮影時は触ったところにピントが合って撮影される。GXの場合はカメラボタンでの撮影がこれに加わる(写真=左)。ノーマルモード時の設定メニューはISOや明るさ補正、ホワイトバランス、フォーカスモードなど細かい設定が可能になる(写真=右)
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.