第8回 ベンチマークスコアが高い/起動が速いAndroidスマホは?最新スマートフォン徹底比較(2012年夏モデル編)(2/2 ページ)

» 2012年10月08日 16時17分 公開
[田中聡,ITmedia]
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起動速度:HTC JとOptimus itが速い

photophoto 一部機種には、電源キー長押しで現れるメニューに「再起動」がある。左がOptimus it、右がAQUOS PHONE ZETAの画面

 動作が不安定になったので再起動する、節電のために電源をオフにしておく、SIMカードを入れ替えて使う……といったシーンでは、いかにスムーズに本体が起動するかが重要だ。そこで、夏モデル27機種の起動時間を計測した。いずれも初期状態で、電源キーを押してロック解除画面が表示されるまでの時間を3回計測し、その平均値を出した。

 最も速かったのが16.2秒のHTC Jで、唯一の10秒台となった。HTC製のスマートフォンは、従来から高速で起動できることに定評があるが、日本カスタマイズのHTC Jでもその性能が引き継がれているようだ。2位以降は22.567秒のOptimus it、23.3秒の「AQUOS PHONE Xx 106SH」、25.267秒の「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」、25.367秒の「AQUOS PHONE sv SH-10D」が続き、ドコモとソフトバンク向けのシャープ製ハイエンド機が奮闘した。なお、2011年冬モデルと12年春モデルの中では約6秒で起動できる「GS02」が最も速かったが、後継機のGS03は34.1秒と平均的。同じくHuawei製でドコモから発売予定の「Ascend HW-01E」は、メモリを保持する「高速ブート」機能により、5秒で起動が可能だ。

 遅い結果が目立つのが富士通/富士通モバイルコミュニケーションズ製のモデルだ。REGZA Phone(32.633秒)とARROWS A(29.833秒)はまずまずだが、41.533秒のらくらくスマートフォンをはじめ、40秒以上かかった6機種のうち5機種がF端末だ(他は51.6秒の「URBANO PROGRESSO」のみ)。ARROWS Zは71.367秒、「F-09D ANTEPRIMA」は107.533秒もかかった。せめて1分以内での起動は実現してほしい。

 あわせて、電源キーを長押しした際に現れるメニューの中に「再起動」があるかどうかも調べた。この再起動メニューがあれば、電源を切った後にもう1度電源キーを押す手間が省けるので便利だ。メニューに再起動が表示されるのは、富士通/富士通モバイルコミュニケーションズ、LG、HTC、Samsung、シャープ製のモデル。京セラ、NECカシオ、パナソニック モバイル、Huawei、ソニーモバイル製のモデルには採用されていないが、利便性を考えたら標準機能にしてもいいだろう。

photo 起動時間

起動速度
機種 起動速度 再起動メニュー
NTTドコモ
F-09D ANTEPRIMA 107.533秒
ARROWS X F-10D 50.133秒
ARROWS Me F-11D 44.167秒
らくらくスマートフォン F-12D 41.533秒
Optimus it L-05D 22.567秒
Optimus Vu L-06D 34.367秒
MEDIAS X N-07D 30.633秒
ELUGA V P-06D 37.233秒
ELUGA power P-07D 32.8秒
GALAXY S III SC-06D 26.267秒
AQUOS PHONE st SH-07D 34.4秒
AQUOS PHONE ZETA SH-09D 25.267秒
AQUOS PHONE sv SH-10D 25.367秒
Xperia GX SO-04D 36.933秒
Xperia SX SO-05D 32.5秒
REGZA Phone T-02D 32.633秒
au
ARROWS Z ISW13F 71.367秒
HTC J ISW13HT 16.200秒
URBANO PROGRESSO 51.6秒
AQUOS PHONE SL IS15SH 36.233秒
AQUOS PHONE SERIE ISW16SH 37.500秒
AQUOS PHONE CL IS17SH 30.9秒
ソフトバンク
ARROWS A 101F 29.833秒
AQUOS PHONE Xx 106SH 28.9秒
PANTONE 5 107SH 23.3秒
イー・モバイル
DIGNO DUAL WX04K 36.9秒 -
ウィルコム
GS03 34.1秒 -

オマケ:起動画面のパターン

photophotophotophoto キラキラしたゴールドの背景にANTEPRIMAのロゴが現れる「F-09D ANTEPRIMA」(写真=左端)。ARROWSのロゴが現れるARROWS X/Z(写真=左中)。従来のHTC端末と同じHTC Jの起動画面(写真=右中)。GS03は今では珍しくAndroidのロゴが現れる(写真=右端)
photophotophotophoto 実はURBANO PROGRESSOはDIGNOシリーズ(写真=左端)。こちらはDIGNO DUAL(写真=左中)。Optimus itとOptimus VuにはLGロゴが登場する(写真=右中)。こちらはMEDIAS X N-07D(写真=右端)
photophotophotophoto REGZA PhoneではおなじみRAGZAのロゴが出る(写真=左端)。GALAXY S IIIではSamsungロゴがシンプルに現れる(写真=左中)。SONYブランドとなったXperia GX/SXではSONYとXPERIAのロゴが出るのみ。Sony Ericssonのコーポレートロゴが渦状になって登場するグラフィックではなくなった(写真=右中、右端)。
photophoto AQUOS PHONEとPANTONE 5の起動画面
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