写真で解説する「AQUOS PHONE st SH-07D」:新機軸のAQUOS PHONE

» 2012年05月21日 19時58分 公開
[mi2_303(K-MAX),ITmedia]

 シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE」シリーズは、これまでモバイルASV液晶、大画面、高精細ディスプレイ、裸眼3D表示など液晶テレビのシャープらしさを軸にしたモデルの他に、フィーチャーフォンの物理キーを取り入れたモデルなどをラインアップしてきた。NTTドコモの夏モデルとして発表された「AQUOS PHONE st SH-07D」は、ミュージックプレーヤーとしての用途を想定した新機軸の端末となっている。

 SH-07D以外にも、数多くの音楽機能をウリにしている端末が存在するが、あくまでオリジナルの内蔵アプリレベルのものが多かった。本機は既存のデジタルオーディオプレーヤーのようなコンパクトなサイズ感を実現したほか、ミュージックプレーヤー用のPlayキーを持ち、デザイン面とハードウェアレベルでの音楽機能が強化されている。

 本体サイズは約54(幅)×107(高さ)×約11.9(厚さ)ミリとなっており、2つ折りのフィーチャーフォンより小さくて薄く、幅が数ミリ大きい程度となっている。重さは約108グラムなので、ネックストラップで首から提げても気にならないだろう。画面サイズは約3.4インチとやや小さめだが、片手で画面全体に触れられるので操作感は良好だ。画面は小さいものの、解像度は実用的な480×854ピクセルなので、画面に表示される情報量が少ないと感じることはなかった。ただし、高精細ゆえにかなり細かく表示されるため、WebページのPC表示の文字は拡大しないと見にくい。

photophoto 発表会の展示では音楽機能を訴求(写真=左)。大きなストラップホールがデザインにアクセントになっている(写真=右)
photophoto 本体前面はヘアライン加工されたメタリックな仕上げ(写真=左)。左下のストラップホールによってアシンメトリーなデザイン。ボディカラーは2色。左からBLACK、RED、LIME。メインカラーはLIME(写真=右)
photo 本体左側面には、音量調節キーとその中央に本機の特徴であるPlayキーがある(写真=上)。左側面にはイヤフォン端子と電源キーがある(写真=下)

photo 本体上面にはリアカバーを外すためのツメと、右端にワンセグアンテナがある(写真=上)。本体底面にはMicro USB端子とマイクがある(写真=中央)。Micro USB端子には防水仕様のキャップがついてる(写真=下)

photophoto リアカバーを外したところ。バッテリーは3.7V 1520mAhの容量(写真=左)。microSDとドコモminiUIMカードスロットはこの位置にある(写真=右)

 本機の特徴である音楽機能を見ていこう。まずは、本体右側面の音量調節キーに挟まれたPlayキーについて。Playキーは、画面ロック時でもPlayキーを押すことで、ミュージックプレーヤーの画面となり、曲送り・戻しなどの操作などが可能。そのほか、再生中にPlayキーを押し、さらにもう1度Playキーを押すと音楽再生が停止する。Playキーを使うことで、画面を見ずに楽曲の再生・停止の操作ができるわけだ。

photophoto 本体右側面にあるPlayキー(写真=左)。ホーム画面でをPlayキー押すとミュージックプレーヤーが起動する(写真=右)
photo Dolby Mobileの画面。ジャンル別プリセット以外に、バス・サラウンド・グラフィックイコライザーを使った音質調整して保存することもできる

 ミュージックプレーヤーの音質も気になる。会場では厳密なテストを行えなかったものの、「Dolby Mobile v3」によるロック・ポップス・ジャズなどジャンルに合わせた音質調整がなされており、デジタルオーディプレーヤー専用機と遜色ない機能を持っている。プリセット以外にユーザーの設定を2つまで保存できるので、自分のイヤフォンの特性に合わせたセッティングをするという使い方もできる。サラウンド機能は好き嫌いがあるとは思うが、イヤフォンの特性で頭の中心で音が聞こえてしまい聴き疲れするようなら、サラウンドのスライダーを調節して少し音場を広げるようにすると聴きやすくなることがある。このパラメーターは、立体音響的なエンタメ用のパラメーターというより、イコライザーと同じく音質調整パラメーターとして使ってみるといいだろう。

 このほか、本機のミュージックプレーヤーは、今聴いている楽曲をハッシュタグ「#NowPlaying」付きでツイートしたり、WebやWikipedia、YouTubeなどで簡単に検索できる機能も持つ。実際に試すことはできなかったが、「Qi」によるおくだけ充電にも対応しており、この「充電」をトリガーとしてPCで管理しているiTunesの楽曲と同期することも可能となっている。さらに、ウォルフソン製の専用アンプICによる高音質もうたっており、実用的な50時間の音楽再生機能などAQUOS PHONEの新機軸としてかなりの作り込みを感じた。

photophotophoto 再生画面の下には「つぶやく/アーティスト検索」のボタンがある(写真=左)。このボタンを押すと共有・検索メニューが表示される(写真=中央)。Twitterにつぶやくとハッシュタグ入りのツイートができる(写真=右)

 スマートフォンとしての性能を見てみると、OSはAndroid 4.0、CPUはQualcommのシングルコア(1GHz)である「Snapdragon MSM8255」を搭載している。今回の発表ではクアッドコアをウリにするスマートフォンがある中で、本機のシングルコアはやや見劣りしてしまうが、実際に使用してみると極端に動作が重いと感じることはなかった。タッチパネルにはシャープ独自の「ダイレクトトラッキング技術」が組み込まれていることもあってか、Webページなどのスクロールレスポンスも良く描画も滑らかだった。

 屋外でミュージックプレーヤーとして使う際に欲しい機能であるIPX5/IPX7等級の防水、IP5X等級の防塵性能を備えている。また、ランニングの際などにあると便利なおサイフケータイや、フィーチャーフォンではおなじみのワンセグと赤外線通信、そしてエリアメールにも対応している。内蔵のROMは4Gバイト、RAMは1Gバイトで、展示機のシステム割り当てが848Mバイト、空き容量が721Mバイトとなっていた。外部メモリは最大32GバイトのmicroSDHC対応する。

photophoto 端末容量は848Mバイトが割り当てられている(写真=左)。Android OSのバージョンは4.0.4となっていた(写真=右)

 カメラは約810万画素CMOSを搭載し、1280×720ピクセルのHD動画も撮れる。

※初出時に「内側カメラが130万画素のCMOSセンサーを搭載」との記述がありましたが、インカメラは非搭載です。お詫びして訂正いたします(5/22 20:16)

photophoto LEDライトを備えた約810万画素のカメラ。「8.0 MEGA PIXELS」の表記の横におサイフケータイのロゴがある。本体中央付近にはおくだけ充電のQiのロゴがある(写真=左)。ホイップ式のワンセグ用アンテナ(写真=右)

 SH-07Dには、常に身につけられるサイズに防水・おサイフケータイ・ワンセグ・赤外線通信をはじめとする機能が盛り込まれている。フィーチャーフォンからの買い替え需要以外に、ダイレクトに操作できる音楽機能も十分訴求できると感じた。

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