―― この割り当てについて、ソフトバンクが天下りだと批判しているが、そのあたりの反論はあるか。
田中会長 うーん。まあ、ハッキリ言って僕は思うんですが、僕も細かなところまでわかっていないんですが、今回は本当に透明性のある評価基準で恐ろしいぐらい、いろんな情報がオープンに出て、誰が見ても、UQじゃないかと僕は思っていましたけど。
ああいう風に言われると非常に心外ですね。
野坂社長 審査基準がいままでになく細かく詳しくあり、ルールに関しても、事前にヒヤリングをかけられて、パブリックノーティスされていた。
―― UQとしては最初から20MHzで行くと思っていたか。
野坂社長 ご存じだと思いますが、最初から20MHzで行くと言っていた。既存の周波数が逼迫しているので、ぜひ20MHzでお願いしたいと。急にそうしたわけではない。
―― ソフトバンクは10MHzに誘導されたといっていたが。
田中会長 誘導するわけない。あり得ない。
(★まあ、そうだよね。やっぱり、ソフトバンクは総務省に騙されたのか)
―― あり得ないことを言い出したのはどういったことなんでしょうかね。
田中会長 それは相手のことなので。
野坂社長 パブリックのノーティスのあとに歓迎するとコメントしていた。そこには15MHz、20MHzもあると書いてあった。そこには連続性がない感じがした。
―― UQは10MHzで申請するという迷いはなかったのか。
野坂社長 ここは迷いようがなかったですね。帯域は重要ですし、400万のユーザーを抱えてますし、是非それはと思っていた。
―― サービスのスペックはどうなるのか。
野坂社長 サービス開始当初は110Mbps、早晩、220Mbps。
田中会長 僕はここで(失礼します)。何かあればあと1問くらいは。この人(:野坂社長 )はまだいますから。
―― 天下りの件、どう反論されますか。
田中会長 全然、関係ないと思っていますけど。誰だっけ。鬼頭さん?そんなことしていない。
野坂社長 うちの渉外部長は西川がやっていたりとか、メンバーがおりますので、そういったことはやっていません。交渉は彼がやっていますから。
田中会長 なんか、ビックリしているよ。普通は、免許が与えられたら応援するよというのが言い方じゃないですかね。
(★この原稿執筆時に調べてみたら、鬼頭さんって「特命・渉外担当」という役職なのね。この役職だといかにもそれっぽい仕事をしている感じはするな)
―― TD-LTE対応のスマートフォン、最初はいつですか。
田中会長 そんなの言うわけないじゃないですか。それでは失礼します。
(★これ、自分の質問。KDDIの社長が自社のAndroid端末の話であれば、おおよそのタイミングは言えると思うんだけど。言えない理由があるのかな)
―― 認定にはMVNO推進というのが条件があったが、実際はMNOへのMVNOというのが7割ぐらいあるようだが、この現状をどのように変えていくのか。
野坂社長 スマホの数だとそういう発想になるのはわかるが、僕らは量販店やISPなどかなり地道にやってMVNOを立ち上げてきたと思っている。そこで、スマホがばっと出てきたので、そう見えるかも知れないが、ルーターを100万、200万積み上げるというのは相当、努力してきたつもりだし、WiMAXパソコンもそうだし、そういう意味では、見方は違う。
スマートフォン系とルーター系ではトラフィックの量が5倍くらい違う。単純に数の比較をしてもしょうがない」
(★ここはやはりスマホで契約者を稼いだソフトバンクとは違うところかな)
―― どれくらいの割合になるか。
野坂社長 5倍近いトラフィックになる。ルーターのほうが大きい。
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