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» 2013年08月30日 12時30分 UPDATE

最新スマートフォン徹底比較(2013年夏モデル編):第5回 持ちやすい/片手で操作しやすいスマートフォンは?――23機種を採点 (1/2)

スマートフォンは毎日使うものだからこそ、持ちやすさも重要だ。今回は23機種の丸さ、細さ、薄さ、軽さ、片手での操作性を採点した。あわせて、ディスプレイ下のキーや、片手操作に配慮したUIについても調べた。

[田中聡,ITmedia]

 スペックからは分かりにくいが、スマートフォンを毎日使う上で重視したいのが「持ちやすさ」だ。本体があまりに角張ったデザインだと、手に違和感を覚えることも多い。また最近は5インチ以上のディスプレイを搭載するスマートフォンが増えているが、片手で操作しやすいかどうかも重要だ。そこで今回は、スマートフォンの丸さ、細さ、薄さ、軽さ、片手での操作性を採点した。持ちやすさには個人差があり、手の大きさにもよるので、1つの意見として参考してもらえればと思う。ちなみに、筆者がスマホを操作する左手のサイズは、中指の先端から手のひら最下部までが約180ミリ、親指の付け根から手のひら右端までが約90ミリだ。

photophoto ドコモ端末。上段左から「ARROWS NX F-06E」「Disney Mobile on docomo F-07E」「らくらくスマートフォン2(F-08E)」「Optimus it L-05E」「Ascend D2 HW-03E」「MEDIAS W N-05E」、下段左から「MEDIAS X N-06E」「ELUGA P P-03E」「GALAXY S4 SC-04E」「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」「AQUOS PHONE si SH-07E」「Xperia A SO-04E」(写真=左)。au端末。左から「HTC J One HTL22」「Xperia UL SOL22」「AQUOS PHONE SERIE SHL22」「URBANO L01」(写真=右)
photophoto ソフトバンク端末。左から「ARROWS A 202F」「DIGNO R 202K」「シンプルスマホ 204SH」「AQUOS PHONE ss 205SH」「AQUOS PHONE Xx 206SH」(写真=左)。ウィルコム端末。左から「DIGNO DUAL WX10K」「AQUOS PHONE es WX04SH」(写真=右)

本体の“丸さ”は触らないと分からない

 本体の丸さは、裏側の側面と、左右下の角がどれだけ削がれているかを重視した。側面がカーブを描いていても、角が削がれていないと、手に当たって気になってしまう(逆もしかり)。丸さはソフトバンク端末が全体的に高い評価になった。ドコモ端末も「Disney Mobile on docomo F-07E」「ELUGA P P-03E」「GALAXY S4 SC-04E」「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」「Xperia A SO-04E」は十分な丸さがあると感じた。

 細さ、薄さ、軽さの体感はスペック通りという印象。幅59ミリで最も細い「AQUOS PHONE si SH-07E」は、片手で操作しやすくて快適だ。今回の機種では最薄(厚さ8ミリ)のGALAXY S4は、実際に夏モデル全機種を触れると、その薄さは一歩抜きん出ていると感じた。「DIGNO R 202K」は軽い……というか軽すぎると言いたくなるほど。94グラムの世界最軽量記録は、今後更新されないかもしれない。

 片手での操作性は、「Optimus it L-05E」、AQUOS PHONE si、DIGNO R、AQUOS PHONE ss/esなどの小型端末が有利になるが、今回は片手操作に配慮したハードウェアとソフトウェアも含めて評価した。詳細は後述するが、ELUGA Pは4.7インチディスプレイを搭載しながら、UI(ユーザーインタフェース)の面で、片手で操作しやすくするための工夫が光っている。今では珍しい3つの物理キーをディスプレイ下に搭載している「URBANO L01」も評価できる。

ベスト・オブ・持ちやすいスマホは?

 あくまで筆者の独断だが、全体的に“持ちやすい”モデルを見ていきたい。GALAXY S4は片手での操作性はもう一歩だが、丸いボディと薄さを両立させた点で満足度は高い(丸みを帯びさせると、どうしてもサイズアップにつながってしまうので)。「らくらくスマートフォン2(F-08E)」は筆者の評価はすべて◎か○で、バランスが取れている。同じコンセプトの「シンプルスマホ 204SH」は厚さ12ミリなのに対し、らくらくスマートフォン2は厚さ9.9ミリと薄いことも評価したい。ELUGA Pも十分な丸さと、小さすぎず大きすぎない4.7インチ、片手操作に配慮したUIで満足できる。「MEDIAS X N-06E」も、薄さと持ちやすさが高い次元でまとまっている。

 このように持ちやすいモデルは多いが、ベスト・オブ・持ちやすいスマホは、薄さ以外すべて◎のDIGNO Rとしたい。軽さのインパクトはもちろん、ボディも丸くなるようしっかり処理されている。また小型モデルは厚くなりだが、厚さも10.4ミリとまずまず。手の優しさや負担の少なさという面からは、非常にクオリティの高い1台に仕上がっている。

 auは今夏モデルで数を絞ったためか、「小型」に分類されるスマートフォンがなく、4機種ともどちらかといえば大きくてゴツイ。幅65ミリのURBANOはまずまずだが、ほか3機種の幅は69〜71ミリ。4機種とも重さは140〜157ミリで、いずれも軽量とは言い難い。今後は小型・軽量モデルの登場にも期待したい。

photophotophoto 左からARROWS NX、F-07E、らくらくスマートフォン2
photophotophoto 左からAscend D2、Optimus it、MEDIAS X
photophotophoto 左からMEDIAS Wの閉じた状態、開いた状態、ELUGA P
photophotophoto 左からGALAXY S4、AQUOS PHONE ZETA、AQUOS PHONE si
photophotophoto 左からXperia A、HTC J One、AQUOS PHONE SERIE
photophotophoto 左からXperia UL、URBANO、ARROWS A
photophotophoto 左からDIGNO R、シンプルスマホ、AQUOS PHONE ss
photophotophoto 左からAQUOS PHONE Xx、DIGNO DUAL 2、AQUOS PHONE es
photophotophoto 左からARROWS NX、F-07E、らくらくスマートフォン2
photophotophoto 左からAscend D2、Optimus it、MEDIAS W
photophotophoto 左からMEDIAS X、ELUGA P、GALAXY S4
photophotophoto 左からAQUOS PHONE ZETA、AQUOS PHONE si、Xperia A
photophotophoto 左からHTC J One、AQUOS PHONE SERIE、Xperia UL
photophotophoto 左からURBANO、ARROWS A、DIGNO R
photophotophoto 左からシンプルスマホ、AQUOS PHONE ss、AQUOS PHONE Xx
photophoto 左からDIGNO DUAL 2、AQUOS PHONE es
持ちやすさの採点
NTTドコモ
丸さ 細さ 薄さ 軽さ 片手操作 寸評
ARROWS NX F-06E 全体的に大きくてゴツイ。5.2インチというディスプレイサイズからも、ファブレットに近いサイズ感。4隅の角をもう少し削いでほしかった。
Disney Mobile on docomo F-07E 本体はやや分厚いが、側面と4隅が削がれていて手にフィットする。
らくらくスマートフォン2(F-08E) 本体は薄くて細く、らくらくシリーズといっても野暮ったい感じはしない。電源キーが側面にあってホームキーは物理型なので、片手でも操作しやすい。
Ascend D2 HW-03E ディスプレイが4.7インチなので、サイズ感のバランスはちょうどよい。電源キーが側面にあるのも良い。角の丸みがもう少し欲しかった。
Optimus it L-05E 大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ感。ただ上部の電源キーはやや押しにくいので、側面に付けてほしかった。
MEDIAS W N-05E × ディスプレイを閉じた状態は細いので、片手での操作は問題ない。しかし、いかんせん端末が重いのと、角張っているボディが気になる。
MEDIAS X N-06E MEDIASらしく薄いだけでなく、ボディの丸さにも配慮されていて持ちやすい。手軽にスリープから復帰できる物理型のホームボタンも良い。
ELUGA P P-03E 側面と4隅の角がきっちりと削がれているので、非常に持ちやすく手に優しい。片手操作を意識したUIも良い。
GALAXY S4 SC-04E 薄くて適度な丸みがあるので持ちやすい。ホームボタンは片手ではやや押しにくく、画面下部のアイコンを間違えて押してしまうことも。
AQUOS PHONE ZETA SH-06E 全体的に丸みを帯びていて持ちやすい。片手での操作は少々窮屈。
AQUOS PHONE si SH-07E 大型スマホが増える中で、このサイズは貴重。すべての操作を片手で難なくこなせる。上部の電源キーも片手で押しやすいほどだ。
Xperia A SO-04E 違和感なく片手で操作できる限界はこれくらいかな、と思わせるサイズ感。全体的に丸く、電源キーが片手で押しやすいのも良い。
au
丸さ 細さ 薄さ 軽さ 片手操作 寸評
HTC J One HTL22 持ちやすさとは意味が違うが、メタルの質感は、手にしたときの満足度を高めてくれる。側面の緩やかなカーブも良い。手にずっしりと来る重さは気になる。
AQUOS PHONE SERIE SHL22 大容量バッテリーを備えているだけあり、やはり端末がデカイ。電源キーが上にあるので、バックライトのオン/オフがしにくい。
Xperia UL SOL22 側面は丸みを帯びているが、4隅の角があまり削がれていないので、手に当たって気になる。Xperia Zより厚いのもちょっと残念。
URBANO L01 持ち心地、細さ、軽さのバランスが絶妙。今となっては珍しい、ディスプレイ下に3つの物理キーがあるのも良い。
ソフトバンク
丸さ 細さ 薄さ 軽さ 片手操作 寸評
ARROWS A 202F 側面はカーブを描いていて手に優しいが、4隅はもう少し丸みが欲しかった。「スライドディスプレイ」のお陰で画面上部には触れやすい。
DIGNO R 202K とにかく「軽い」の一言に尽きる。本体もコンパクトで丸みもあり、片手で操作をするのに最適なモデルといえる。
シンプルスマホ 204SH 程よいサイズ感で手に優しい。電話とメール専用の物理キーがあるのも初心者にはうれしい。
AQUOS PHONE ss 205SH コロンとした丸いボディが特徴。裏側に角張った要素がないのは素晴らしい。画面が小さく、片手ですべての操作を難なくこなせる。
AQUOS PHONE Xx 206SH 5インチの大画面でテレビを楽しむことを第一に考えるのなら、片手操作は難しいと割り切った方がいい。裏側は丸くて持ちやすい。
ウィルコム
丸さ 細さ 薄さ 軽さ 片手操作 寸評
DIGNO DUAL 2 WX10K 側面は程よく丸みを帯びているが、4隅の角はもう少し削いでほしいところ。片手操作はそれほど苦ではない。
AQUOS PHONE es WX04SH コロンとした丸いボディが特徴。裏側に角張った要素がないのは素晴らしい。画面が小さく、片手ですべての操作を難なくこなせる。

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