持ちやすさはどう? ポケットには入る?――「Xperia Z Ultra SOL24」「Xperia Z Ultra SOL24」の“ここ”が知りたい 第1回

» 2014年02月14日 17時17分 公開
[田中聡,ITmedia]

 厚さ約6.5ミリのスリムなボディに約6.4インチの大きなディスプレイを搭載した「Xperia Z Ultra SOL24(レビューまとめはこちらから)」が、KDDIから発売された。通話も利用できるので「スマートフォン」ではあるが、「タブレット」としての用途も併せ持つということで、KDDIは「ファブレット」として訴求している。本コーナーでは、Xperia Z Ultraの気になるポイントを、数回にわたってレビューしていく。

photophoto ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z Ultra SOL24」。ボディカラーはブラック、ホワイト、パープル
photophoto 「Xperia Z1 SO-01F」(右)と比較(写真=左)。「iPhone 5s」と比べると、大人と子どものように見える(写真=右)
photophoto 実際に手にすると、大きなガラスの板といった印象で、非常に薄く感じる

質問:持ちやすさはどう? 片手で使いやすい?

 5インチクラスのスマートフォンの幅は、だいたい70ミリ前後で、「片手では操作しにくい」という声をよく聞く。と考えると、Xperia Z Ultraの幅約92ミリは、さすがに大きすぎる。“片手だけ”で操作するとは考えない方がいいだろう。

 では実際の操作感はどうか。92ミリという幅は、実はパスポートとほぼ同じサイズで、片手でもしっかり握れる(→写真で解説する「Xperia Z Ultra SOL24」(外観編)を参照)。もちろんこの幅なので、片手で持ちながらだと、親指が画面の端まで届かないので、タップする場所によっては両手操作を余儀なくされる。ブラウザやSNSのタイムラインをスクロールさせる操作は、片手でも問題ない。

photophoto 片手で握ることは問題ない(写真=左)が、親指が画面の端まで届かないので、片手だけで操作をするのは難しい(写真=右)
photophoto このように、ブラウザをスクロールしたりリンクをタップしたりする分には片手でも問題ないが、握りながら親指でスクロールするのはちょっとつらい。また、握りながらよりは、写真のようにつまみながらスクロールする方が疲れにくい(写真=左)。持ち手は握るのに徹して、もう片方の手で操作する方が無理はない(写真=右)

 2、3日電車に乗りながら試してみたが、端末を落としそうになることはなかった(背面のガラスがツルツルしているので要注意だが)。ただし、片手で握りっぱなしの状態が数分間続くと、だんだん手が疲れてくる。パスポートサイズとはいえ、パスポートを長時間握りっぱなしにすることは、そうないだろう。なので、筆者は親指とほかの4本指でつまんだり、もう片方の手を下に添えたりと、適時持ち方を変えている。これに慣れれば違和感なく使えそうだ。

photophoto やや安定感に欠けるが、握らずに手を添える持ち方も有効だ(写真=左)。もう片方の手を添えれば安定する(写真=右)

質問:片手で通話しやすい?

 片手で長時間握り続けるのはつらい……ということで、Xperia Z Ultraは、耳に端末を当てるスタイルで長電話をするのには向かないと思う。親指と4本指で添える持ち方で耳に当てると、端末がスルスルと滑っていくので不安定だ。やはりしっかり握っての通話になるので、持ち手を変えるか、スピーカーで通話をする、Bluetoothヘッドセットを使うといった方法を採りたい。ソニーモバイルからは「Smart Bluetooth Handset SBH52」(1万2800円、税込)というBluetoothヘッドセットが発売されている。

 ダイヤル画面のキーパッドの左右に余白があるが、キーパッドを左右に寄せることはできない。

photophoto Xperia Z Ultraで通話をするの図(写真=左)。Xperia Z Ultraのダイヤルキーパッド(写真=右)

質問:ポケットには入る?

 読者の皆さんは、スマートフォンをどのように携帯しているだろうか。スーツの内ポケット、ズボンのポケット(前か後ろ)、カバンの中……。いろいろだと思うが、筆者はズボンの前ポケットに入れている。普段着用しているズボンの前ポケットにXperia Z Ultraを入れたところ……何とか収まった。本体が薄いので、入れっぱなしでもそれほど違和感はない。

 ただし、座っているときに膝を90度ほどに曲げたり、階段を上ったりするときは、端末が出っ張って少々違和感を覚えた(が、慣れれば問題ないかも?)。もちろんポケットの深さによっては、もっと違和感は増すだろう。また、電車で座った状態で端末をポケットから取り出そうとすると、とても出しにくい。隣の人にひじが当たりそうになるので要注意だ。

photophoto 前ポケットには問題なく入った
photophoto 座って膝を90度ほどに曲げるとメコッとなってちょっと(?)違和感が。ズボンに跡が付きそうで怖い(写真=左)。女性用のジーンズだと、前ポケットでもこのようにはみ出てしまう(写真=右)

 後ろのポケットに入れたら、端末が完全にはみ出してしまったので不安を感じる。いずれにせよ、後ろに入れたまま座ると端末が危険なので、あまりお勧めはできない(このサイズに限った話ではないが)。

 スーツやジャケットの胸ポケットにはすっぽりと入るが、冬場はその上にコートを羽織ったりするので、外出時は難しい。

photophoto 底の浅い後ろポケットだと、やはりはみ出してしまう(写真=左)。ジャケットの内ポケットにはスルッと入る(写真=右)

 カバンに入れるのが一番無難だが、となると、(キズ防止のため)専用ケースを装着したい。となると、せっかくの薄さが損なわれてしまう……。(Xperia Z Ultraはガラスパネルやメタルフレームの質感を楽しんでナンボだと思うので、個人的にカバーを装着したくない、というのもある)。7インチ以上なら諦めがつくが、6インチ台だと何とかポケットに入ってしまうので、Xperia Z Ultraをどのように携帯するかは、悩ましい問題だ。

 ……という話を社内の人にしたら、「いや、このサイズならそもそもズボンの前ポケットには入れないでしょ(笑)(女性)」「後ろのポケットに入れるのならアリ(女性)」「前のポケットにはそもそもスマホを入れない(男性)」「(Xperia Z Ultraは)前のポケットに入るので、慣れれば何とかなりそう(男性)」「スーツの内ポケットが一番安定感がある(男性)」など、さまざまな意見が挙がった。読者の皆さんはどう思いますか?

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