“One Sony”を実現したコンテンツとノート感覚で使えるペン入力の秘密――「Xperia Z Ultra」:開発陣に聞く「Xperia Z Ultra」(4)(1/2 ページ)

» 2013年12月27日 17時08分 公開
[田中聡,ITmedia]

 6.5ミリのボディに6.4インチのディスプレイを搭載したスマートフォン「Xperia Z Ultra」は、そのサイズ感が大きな特徴だが、ソフトウェアも進化を遂げている。開発者インタビューの第4回では、ソニーモバイルコミュニケーションズのエクスペリエンス・プランナーの石田氏と、プロダクトプランナーの市野氏に、ソフトウェアの新しいポイントを聞いた。

photophoto 6.4インチディスプレイ搭載の「Xperia Z Ultra」。ボディカラーはBlack、White、Purpleの3色

進化した「アルバム」「WALKMAN」「ムービー」アプリ

photo エクスペリエンス・プランナーの石田氏

 ソニーは、同社が培った家電の技術を集約させる“One Sony”を掲げてスマートフォンやタブレットを開発しているが、これはハードだけでなくコンテンツにも当てはまる。「夏に向けて、ソニーのエンターテインメントをもう一度作り直したいと考え、音楽、映画、写真の3ジャンルを、特に集中して取り組みました」と石田氏は話す。これら3つの体験を得られる入口となるのが、ソニー独自の「アルバム」「WALKMAN」「ムービー」アプリであり、Xperia Z Ultraではその使い勝手が改善されている。なお、3アプリはXperia Z1/Z1 fも同様の進化を遂げているので、ご存じの方も多いと思うが、あらためてチェックしていこう。

 まずはアルバムアプリについて。Xperiaのアルバムアプリといえば、ピンチイン/アウトでサムネイルの画像を縮小/拡大でき、スムーズにスクロールできることが特徴だが、Xperia Z Ultraでは、よりサクサクスクロールできるよう磨きをかけた。「今までもサクサク見られるようこだわっていましたが、(Xperia Z Ultraでは)スクロールしたときのローディングアイコンが出ないよう作り込みました。スクロール速度も従来から改善しています」と石田氏は説明する。

 ソニーのクラウドサービス「PlayMemories Online」にアップロードした写真もアルバムアプリから閲覧できるのはもちろん、「一度アクセスすると、すべてキャッシングをするので、オフライン環境でも閲覧できる」(石田氏)という。6.4インチという大画面と、広い色域で表示できる「トリルミナスディスプレイ for mobile」によって、Xperia Z Ultraなら、よりリッチな環境で写真を楽しめる。

photophoto 「My Albums(マイアルバム)」では、PlayMemories Online、Facebook、Picasaにアップロードした写真も閲覧できる(写真=左)。写真を開いたときにピンチインをすると、サムネイルに戻るなど、ちょっとした操作性にもこだわった(写真=右)
photo 6.4インチのフルHD、トリルミナスディスプレイ for mobileで写真を大きく、美しく表示する

 「目当ての写真に簡単にたどり着けない」といったことを解消すべく、当日に関連付いた過去の写真を、My Albumsのトップにランダムに表示する「リコールプレイバック」という機能も設けた。ちょうど1年前の写真が表示されたりするので、ちょっとした再発見ができるわけだ。これは「撮影した写真と、PlayMemories Onlineの学習機能を使って、最適な写真を選んでいる」(石田氏)そうだ。

 WALKMANアプリは、ソニーの音楽配信サービス「Music Unlimited」と統合したことが一番の改善点だ。PCなどから転送した曲と、Music Unlimitedの曲が混在し、Music Unlimitedには小さなアイコンが付けて区別できるようにした。

 「『コンテンツを持っているソニーなんだから』という声にしっかりお応えしました。WALKMANアプリを起動すると、(Music Unlimited)の約1500万曲へ簡単にアクセスできます」と石田氏。しかし膨大な曲がWALKMANアプリ上に集約すると、楽曲を探しにくくなりそうだが、そんなときは検索ボタンを利用すればよい。「検索ボタンを押すと、ローカルとMusic Unlimitedの曲を簡単に検索できます。どの曲を聴いて良いか分からないときは、『チャンネル』からムードに合った曲やジャンルを探せます」(石田氏)

 Music Unlimitedの曲はストリーミング再生が基本ではあるが、ダウンロードすることもできる。これはPlayMemories Onlineを統合させたアルバムアプリとと同じく、「どこでも楽しんでもらうこと」にこだわったからだ。

photophotophoto WALKMANアプリの入口。ビジュアルにもこだわった(写真=左)。Music Unlimitedの「チャンネル」もWALKMANアプリからアクセス、再生できる(写真=中)。プレイリストを作成すると、Music Unlimitedの配信曲をダウンロードしてオフラインでも聴けるようになる(写真=右)

 さらに、Xperia Z Ultraではチップセットの性能を生かしつつ再生の仕方を工夫することで、音楽は約120時間の連続再生を実現した。“ちょっと大きなWALKMAN”としても、十分に活用できそうだ。

 高音質なサウンドに簡単に設定できる「ClearAudio+」は、従来はWALKMANアプリからしか変更できなかったが、Xperia Z Ultraでは「設定」から変更できるようになった。これにより、ムービーやYouTubeなどのWALKMANアプリ以外でもClearAudio+が有効になる。

 ムービーアプリは撮影した映像、Video Unlimitedの作品、ホームサーバにある映像などを一元管理できる。高画質処理エンジン「X-Reality for mobile」によってより鮮明に再生できることに加え、Xperia Z Ultraではムービーアプリでも、ClearAudio+やイコライザーの設定も可能になった。「良い音と映像で気楽に映像を楽しんでほしい」(石田氏)という思いから改善した。

photophoto 「設定」→「サウンドエフェクト」からClearAudio+、イコライザー、ダイナミックノーマライザーなどの設定が可能になった(写真=左)。ビデオアプリからも同様のサウンド設定が可能だ(写真=右)

 「ようやく、コンテンツを含めてOne Sonyになりました」と石田氏は話すが、これがゴールとは考えていない。「今までは端末のライフサイクルやアップデートのタイミングに合わせて(アプリを)開発していましたが、そういった時間軸ではとても戦えなくなってきています。ソニーのシグニチャーアプリについては、もっと頻繁に更新していきたいですね」――そう石田氏が話すように、Xperia Z Ultraより後に発売されたXperia Z1や、既存のXperia Z/Aについても、「アルバム」「WALKMAN」「ムービー」アプリがアップデートされた。アルバムアプリはPlayMemories Onlineにアップロードした写真・動画と、撮影した写真・動画をまとめて閲覧できるようになり、さらにOne Sony化が進んだ。

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