“One Sony”を実現したコンテンツとノート感覚で使えるペン入力の秘密――「Xperia Z Ultra」開発陣に聞く「Xperia Z Ultra」(4)(2/2 ページ)

» 2013年12月27日 17時08分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2       

市販のペンや鉛筆でもすらすら手書き入力できる秘密とは

photo プロダクトプランナーの市野氏

 Xperia Z Ultraは、メモを記録するツールとしての用途も想定されている。「画面サイズが大きくなると、手帳のように使いたいというニーズが増します。年配の方だと、昔はPDAを使っていて、タッチパネルで細かい入力が難しい、といった声も聞きますので、ペン入力にも対応させました」と市野氏はその背景を説明する。

 ただ、「現在販売されているスタイラスはおおむねどの機種でも問題なく動きますが、太くて大きいので、メモや精細なスケッチには向きません」(市野氏)。そこでXperia Z Ultra専用のスタイラスペンを用意した。市野氏によると、タッチパネルの精度を高め、専用ICを採用したことで、細かい文字をスムーズに入力できるという。「これだけ小さい文字を書ければ、日常の手帳に使うこともできます」と同氏は胸を張る。

 残念ながらスタイラスは同梱していないが、市販のペンや鉛筆(芯が電気を通す)でも手書きで入力できるのは面白い。「電気が通るもので、(専用スタイラスと)同じような太さなら認識できる」(市野氏)そうだが、「プラスチックのペンや、ペン先がものすごく細いものだと反応はよくない」とのこと。

 さらに、ペンや鉛筆を使っても、画面が汚れないよう配慮した。Xperiaは従来からガラスの飛散防止フィルムをディスプレイに貼っているが、Xperia Z Ultraでは、通常の飛散防止フィルムより固いものを使い、そのうえでコーティングをかけている。

photo 市販のボールペンでも小さい文字をすらすらと書ける

 Xperia Z Ultraのペン入力を生かせるのが「スケッチ」アプリだ。このアプリではメモを残せるのはもちろん、スケッチブックのように画像を貼り付けて編集することもできる。スモールアプリの「クリップマネージャー」を使うと、画面の任意の部分を切り取って、スケッチアプリに貼り付けられるので、Webサイトで気になる記事を保存するのに役立つ。スタンプ機能もあるので、切り取った写真をデコって遊んだりもできる。

photophotophoto
photophotophoto スモールアプリの「クリップマネージャー」を利用すれば、キャプチャした画像を「スケッチ」アプリに貼り付けて、さまざまな編集ができる
photophoto POBox Touchを使わないグローバルモデルでも、手書き入力が可能になった。筆記体も認識する(写真=左)。複数のスモールアプリを1画面に表示できる(写真=右)

 日本での発売が依然として未定であり、後発のXperia Z1とXperia Z1 fも大きな話題を集めたことから、少しかすんでしまった感のあるXperia Z Ultra。しかし6.4インチ液晶を備えるのは、Xperiaシリーズの中でもZ Ultraだけであるし、ペン入力に特化したディスプレイからは、新たな利用スタイルを広げたい! というソニーモバイルの意気込みを感じる。6インチ以上のスマートフォンが日本で受け入れられるかは未知数だが、Xperia Z Ultraは、新たなトレンドを生む可能性を秘めたマシンだといえる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月03日 更新
  1. PayPay、他社クレカを「完全排除」せず 使うには“利用券”が必要に (2026年07月01日)
  2. 「メイドインジャパンでは飯が食えない」現実に挑む CIOが“国産充電器プロジェクト”始動、2026年秋に第1弾発売へ (2026年07月01日)
  3. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  4. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【7月2日最新版】 Pontaポイントをお得にゲット (2026年07月02日)
  5. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. LINEとPayPayがアカウント連携、今夏から トーク上で送金、ポイントも統合 (2026年07月02日)
  8. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【7月1日最新版】 最大1万〜3万ポイント還元がめじろ押し (2026年07月01日)
  9. シャープが衛星通信サービスに参入、「2027年の5G NTN標準化でビッグバンが起こる」 AQUOSの小型化技術を生かして端末開発も (2026年07月02日)
  10. 5G向け26GHz帯の「電波オークション」の結果が判明 「全国枠」はドコモが62.88億円で落札 「地域枠」はJTOWERとハイテクインターが落札 (2026年06月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー