iPhoneの良きパートナーになるか? NTTドコモ「TV BOX」でできるコト(2/2 ページ)

» 2014年05月14日 20時53分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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iPhoneをワイヤレステレビにする

 TV BOXを使えば、iPhoneでもフルセグ、ワンセグ、NOTTVのワイヤレス視聴が可能になる。TV BOXのチューナーで受信したデジタル放送をWi-Fi伝送し、専用アプリ「TV BOX」で視聴する仕組みだ。

 ただし、地デジのフルセグは17〜18Mbpsと容量が大きいため、内蔵のトランスコーダーで720×480ピクセルにダウンコンバートして転送する仕組みになっている。ビットレートは2M〜5Mbpsまで下がるが、会場のiPhone 5sの画面で映像を見る限り、精細感、動画表示ともに問題は感じられなかった。

Wi-Fiは側面のボタンで使用する周波数帯(2.4GHz帯もしくは5GHz帯)の切り替えが可能。空いているほうを明示的に選択できる。またWi-Fiの設定にはWPSボタンが使える

 もちろんTV BOXのHDMI出力を使って大画面テレビに映し出す場合は画面が粗くなる可能性も高いが、「テレビなら自前のチューナーを搭載しているため、映像の出力先は主にPC用ディスプレイを想定している。メインになる20インチクラスまでなら解像度に問題ないと考えている」(NTTドコモ)。なお、同時に視聴できる端末は1台まで。

アプリ「TV BOX」のアイコンと画面。NOTTVの番組表も確認できる

 TV BOXは、単体でテレビ番組の録画も可能だ。本体にSDHCの32Gバイトまで対応するmicroSDカードスロットを備え、ワンセグやNOTTVは放送ストリームをそのまま記録する。一方のフルセグは前述のトランスコードしたデータを保存する仕組みだ。「フルセグをそのまま記録すると1時間番組で8Gバイトも消費してしまう。トランスコードすれば32Gバイトのメディアに14時間前後は録画できる」(同社)。なお、NOTTVの場合は32Gバイトのメディアに約60時間の録画が行えるという。


 「TV BOX」は、7月中にドコモショップおよびドコモオンラインショップで発売する予定。端末価格は1万円台前半になる見込みだ。ドコモ回線の契約は必須ではないものの、すべての機能を使いたいのであれば、月額500円の「デバイスプラス500」および月額300円の「SPモード」、そして月額400円のNOTTV視聴料が必要になる(既にドコモユーザーの場合)。

製品名 TV BOX
メーカー Huawei
OS Android 4.1
CPU K3V2/1.5GHz(クアッドコア)
ROM/RAM 4Gバイト/2Gバイト
外部メモリ microSDHC(最大32Gバイト)
LTE Xi(2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯)、112.5Mbps/37.5Mbps
3G FOMAハイスピード(HSDPA/HSUPA)、14Mbps/5.7Mbps
Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac
同時テザリング台数 最大8台
チューナー 地上デジタル(フルセグ、ワンセグ、NOTTV)
同時テレビ視聴台数 1台
トランスコーダー 内蔵
バッテリー容量 3560mAh
外形寸法 約135(幅)×60(奥行き)×14(高さ)ミリ
重量 約163グラム
実売価格 1万円台前半(通信料、NOTTV視聴料は別途)
発売時期 7月
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