“低速通信”でも快適?――IIJmio/OCN モバイル ONE/ドコモのSIMで試してみた(2/2 ページ)

» 2014年06月13日 19時39分 公開
[布施繁樹,ITmedia]
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ブラウザの表示が速いのは?

 続いて、ブラウザの表示テストも行った。計測方法は、ブラウザなど通信が発生するボタンをタップと同時にiPod touch純正のストップウォッチをタップするというもの。手動のため、0.1〜0.2秒程度の誤差が生じることはご了承いただきたい。テストは5月24日22時頃に、埼玉県東松山市の木造アパート屋内で実施した。

 「Yahoo!Jpapn」トップの読み込みを開始してから、表示完了になるまでの速度を計測した。こちらも5回を計測して平均値を求めたが、2回目以降はキャッシュ保存によって高速化されるので、1回ごとにキャッシュを削除しながら計測した。Yahoo!Japanはスマートフォン版とPC版があるが、その両方を計測している。

 結果は以下のとおり。

ブラウザテストの結果
ドコモ IIJ OCN
スマホ版Yahoo! 約30.3秒 約8.7秒 約33.1秒
PC版Yahoo! 約38.4秒 約18.8秒 約30.2秒

 PC版はその容量の多さから各社どうしても時間がかかってしまうが、その中でもIIJは比較的速く感じるだろう。また、スマホ版Yahoo!トップページは平均約9秒程度という短い時間で表示された。

TwitterやFacebookの表示が速いのは?

 ブラウザ以外でもいくつか表示(または更新)完了までの速度を計測してみた。計測したのは4種類。TwitterとFacebookは、Google Play経由でインストールした公式アプリを利用した。ニュースと天気も頻繁に更新すると考え、ニュースは「Smartnews」アプリを、天気は「お天気モニタ」アプリを利用した。

 TwitterとFacebookは新しい投稿が多いと読み込みが増えてしまい、Smartnewsも初回はニュースを巡回するので、いずれも表示に時間がかかってしまう。そこで各サービスとも、初回を含む5回分を計測した平均値を出した。より正確に測定するために、テスト前にアンインストール→インストールを行っている。テストは5月24日22時30分から24時にかけて、埼玉県東松山市の木造アパート屋内で実施した。

 結果は以下のとおり。

アプリの表示テストの結果
Twitter
ドコモ IIJ OCN
初回読み込み時 約5.5秒 約1.5秒 約6.2秒
2〜5回目以降の平均 約2.1秒 約1.3秒 約1.8秒
Facebook
ドコモ IIJ OCN
初回読み込み時 約6.7秒 約2.4秒 約11.2秒
2〜5回目以降の平均 約2.9秒 約2.2秒 約3.1秒
Smartnews
ドコモ IIJ OCN
初回読み込み時 約13.5秒 約21.7秒 約14.2秒
2〜5回目以降の平均 約8.8秒 約5.2秒 約9.9秒
お天気モニタ
ドコモ IIJ OCN
初回読み込み時 約11.8秒 約2.8秒 約12.0秒
2〜5回目以降の平均 約7.1秒 約2.9秒 約6.9秒

 どのサービスも、ナローバンド状態でもSNSは比較的ストレスなく使えそうだ。もっとも、「表示する写真が多くなければ」という条件が付くが。

 ニュースや天気に関しては、IIJ以外、初回はそこそこ時間がかかる印象を受けた。読み込みをしてから表示までいくぶん待つと思うのがいいだろう。ただ、実用面では使えるかなと判断できる。

 数値は出していないが、スマホをカーナビとして使うことも考え、「Google Map」とネットラジオサービス「radiko.jp」も試した。まずGoogle Mapだが、各社とも初回の読み込みには時間がかかると思いきや、通常の高速通信時とそれほど差を感じなかった。ナビゲーションが遅れてしまうこともなかった。

 radiko.jpは、どのSIMもまれに読み込み中になり、放送が途切れることがあったが、何とか使えるかな、という印象だ。

photo アプリのダウンロードでは遅すぎてタイムアウトしてしまった

IIJのバースト転送は威力あり

 アプリの更新や動画サービスの利用など、明らかにナローバンドに対して無理をさせる通信さえさせなければ、「そこそこ使える」という結論に達した。その中でもIIJの「初回通信75Kバイトまでは高速通信」は、文字主体のWebや、SNSで非常に大きな威力を発揮する。この仕組みはぜひとも他社も導入してほしい。

 モバイルブロードバンド全盛の中、わざわざ“モバイルナローバンド”を使おうという人は多くないかと思うが、「使いすぎて通信が遅くなってしまった! お金を払って通信速度制限を解除しよう」と思う前に、通信の内容を見直すことで、制限が解除されるまでの期間を問題なく過ごせるだろう。

 当然ながら、Wi−Fiや屋外でのWi−Fiスポットも活用することで、さらに快適になるのは言うまでもない。

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