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» 2015年02月23日 18時00分 UPDATE

格安SIM徹底レビュー:高速/低速を手軽に切り替え、安定した通信品質が魅力――「IIJmio」(2015年2月) (1/3)

各社がし烈な競争を繰り広げる格安SIMサービス。料金、基本機能から実行速度、サポート体制まで、あらゆる要素を徹底レビューしていく。今回取り上げるのは、MVNOの老舗ともいえるIIJのSIMカードだ。

[村上万純,ITmedia]

 ここ最近、いわゆる「格安SIM」が大きな盛り上がりを見せており、今や20社を超える企業がMVNO(仮想移動体通信事業者)としてサービスを提供している。しかし、料金プランや基本機能など、サービス内容が各社横並びとなっており、どの格安SIMを購入すべきか悩む人も多いはずだ。

photo IIJmio

 そこで、本企画では各MVNOの格安SIMについて、料金プランや使い勝手、実行速度など、購入の決め手になりそうな要素を中心に徹底レビューしていく。評価するのは「料金プラン」「基本機能」「端末ラインアップ」「販売場所」「サポート体制」「通信速度」の6項目で、独自の基準で加点/減点し、各項目10点満点で評価する。端末はASUSの「ZenFone 5」を使用して検証する。第1回では、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の「IIJmio高速モバイル/Dサービス(以下、IIJmio)」を取り上げる。

各項目の評価基準

○料金プラン:10項目各1点(条件付きで減点あり)

音声サービスを提供:1、MNPに対応:1、3つ以上のプランを提供:1、900円以下で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1、月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:各0.5で合計1、通信規制なし:1 (高速通信・低速通信のどちらかの場合は−0.5)、SIMカードの追加:1、データ容量のシェア:1、通話料金の割引:1、固定回線とのセット割:1

○基本機能:7項目計10点

翌月繰り越し:2、高速/低速通信切り替え:2、データ容量追加:2、オリジナルアプリ:1、バースト転送:1、Wi-Fiスポットの提供:1、留守番電話:1

○端末ラインアップ:10項目各1点

動作確認済み端末の掲載:1、Androidに対応:1、iOSに対応:1、SIMカードとのセット販売:1、端末ラインアップ3機種以上:1、タブレットを販売:1、モバイルWi-Fiルーターを販売:1、独自端末を販売 :1、LTE端末を販売:1、割賦販売:1

○販売場所:5項目各2点

オンラインでの対応:2、実店舗での対応:2、実店舗5店舗以上:2、MNPの即日対応:2、独自店舗:2

○サポート体制:10項目各1点

会員専用Webページを用意:1、よくある質問の掲載:1、SIMの設定方法の掲載:1、専用問い合わせフォーム:1、電話窓口:1、電話24時間対応:1、電話365日対応:1、チャットでサポート:1、端末の修理・交換受付:1、訪問or店頭サポート :1

○通信速度:高速通信の下り/上りの平均速度(あらかじめ設定された5カ所での測定)を算出。点数は以下の通り。

下り:平均1Mbps未満:0、平均1〜5Mbps未満:1、平均5〜10Mbps未満:2、平均10〜15Mbps未満:3、平均15Mbps以上:5

上り:平均0.5Mbps未満:0、平均0.5〜2.5Mbps未満:1、平均2.5〜5Mbps未満:2、平均5〜7.5Mbps未満:3、平均7.5Mbps以上:5


IIJmioとは

 IIJは、個人/法人向けにインターネット接続サービスやネットワークシステムの構築・運用などを提供する老舗プロバイダーだ。MVNOとしての歴史も古く、2008年1月には3Gによるモバイル接続サービスを、2012年2月にはLTEサービスの提供を開始。2014年3月には、音声通話機能付SIM「みおふぉん」の提供を開始した。

photo IIJmio meetingに登壇するIIJの堂前清隆氏

 2014年10月からは、他社に先駆けてIIJmioのバンドルクーポンを約2倍に増量し、他社が続々とそれに追随したことも記憶に新しい。また、各OSや端末の対応状況など最新情報をいち早く公開する公式ブログ「てくろぐ」や、ユーザー参加型の懇親会「IIJmio meeting」などを定期的に更新・開催するなど、中の人が積極的に情報を発信しているのもIIJならでは。懇親会の参加者は会を追うごとに増加。「会えるMVNO」としてユーザーからの人気を集めている。

 このように、中の人が積極的にユーザーと接点を持とうと活動していることに加え、後述する高速/低速通信の切り替えや通信容量の繰り越し、SIMカードの追加購入などを早くから採用しており、ユーザーの満足度は高い。

料金プラン:2Gバイト月900円からの選べる3プランを用意

 IIJmioは、データ通信/音声対応SIM共に3プランを用意。SMS機能付きデータSIMやプリペイドSIMもラインアップする。音声通話はいらないけどLINEを使いたい場合などは、SMS機能付きデータSIMを選ぶといいだろう。評価の対象となるデータ通信専用プランの料金は、月900円/2Gバイト(税別、以下同)、月1520円/4Gバイト、月2560円/7Gバイト。

photo 選べる料金プラン

 データ通信用プランの最低利用期間は2カ月で、解約手数料は無料。ただし音声通話機能付きSIMカードを12カ月以内に解約すると、音声通話機能解除調定金として、(12カ月−利用開始月を0カ月とした利用月数を引いた額)×1000円が発生する。

 対応端末はテザリングが可能。SIMサイズは標準、micro、nanoの3種類。ファミリーシェアプランの場合は、最大3枚のSIMカードを追加して、7Gバイト分の通信容量をシェアできる。SIMカードの追加には1枚あたり2000円の手数料がかかるほか、SMS機能付は月140円/枚、音声SIMは月700円/枚がかかる。

 また、3月2日からはNTT東西のひかりコラボレーションを活用した光回線サービス「IIJmioひかり」を提供する。これにより、フレッツ光とIIJmioのインターネット接続サービスをまとめて契約できるようになり、IIJmio契約者は月600円(税別)が割り引かれる。

「IIJmio」の料金プラン(データ通信SIM)
プラン名 ミニマムスタートプラン ライトスタートプラン ファミリーシェアプラン
月額料金 900円 1520円 2560円
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
2カ月
なし
通信速度
(超過後通信速度)
150Mbps
(2Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
150Mbps
(4Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
150Mbps
(7Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
データ通信量
(上限/期間)
2Gバイト/月 4Gバイト/月 7Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano

「IIJmio」の料金プラン(音声対応SIM)
プラン名 ミニマムスタートプラン ライトスタートプラン ファミリーシェアプラン
月額料金
(音声通話料+データ通信料)
1600円
(700円+900円)
2220円
(700円+1520円)
3260円
(700円+2560円)
通話料 20円/30秒
無料通話分(月間) なし
通信速度
(超過後通信速度)
150Mbps
(2Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
150Mbps
(4Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
150Mbps
(7Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
データ通信量
(上限/期間)
2Gバイト/月 4Gバイト/月 7Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
13カ月
1000円×残月数
高速化/容量追加オプション
(価格/容量)
200円/100Mバイト
MNP転入/転出 ○/○(手数料3000円)
音声通話オプション 転送電話(0円、以下同)、国際ローミング、国際電話、迷惑電話ストップサービス
備考 SIMカードを3枚まで追加可能。
※2015年2月23日時点

料金プラン

評価:8/10

音声サービスを提供:1

MNPに対応:1

3つ以上のプランを提供:1

1000円以上で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1

月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:0.5(月7Gバイト以上のみ)

通信規制なし:0.5(低速通信は規制あり)

SIMカードの追加:1(ファミリーシェアプランのみ)

データ容量のシェア:1(ファミリーシェアプランのみ)

通話料金の割引:0

固定回線とのセット割:1



設定方法:iOSは専用プロファイルを用意 Androidも端末によっては簡単設定が可能

 本レビューの評価対象外ではあるが、設定方法についても触れておきたい。SIMカードを入手してまず始めるすることが、APN(アクセスポイントネーム)の設定だ。Androidの場合、APNを新規作成し、以下の通りに設定する。

  • 名前:任意の名前を入力(例:IIJ)
  • APN:「iijmio.jp」を入力
  • ユーザー名:「mio@iij」を入力
  • パスワード:「iij」を入力
  • 認証タイプ:「PAPまたはCHAP」を選択

 APNの設定は、ZenFone 5の場合、「設定」→「その他」→「モバイルネットワーク」からアクセスできる。なお、ZenFone 5は初期状態でIIJmioのAPN情報がプリセットされており、「アクセスポイント名」で「IIJmio」を選ぶだけで、簡単にLTEに接続する。

 iPhoneの場合は、IIJが用意したAPN設定用のプロファイルをIIJのサイトからインストールしよう。なお、最新の「みおぽん」アプリを使えば、インターネットに接続しなくてもアプリ内からプロファイルをインストールできて便利だ。インストールはアプリの「ヘルプ」→「構成プロファイルのインストール」から行う。無事にインストールできていれば、データ通信が利用可能になる。インストールが完了したかどうかは、「設定」→「一般」→「プロファイル」で確認できる。うまく通信できない場合は、電源を再起動するか、SIMをもう一度抜き差しするなどしてみよう。

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