写真と動画でチェック――“iPhone 6 Plus対抗”スマホ「honor6 Plus」の見どころ

» 2015年05月21日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 Huaweiが新スマホ「honor6 Plus」を、6月中旬に楽天市場のVモールで発売する。MVNOでは、「楽天モバイル」を提供しているフュージョン・コミュニケーションズが独占的に取り扱うことになっている。このhonor6 Plusの特徴をチェックしていこう。

photophoto 「honor6 Plus」のゴールド。片手でも握りやすい
photophoto イヤフォンジャックとMicro USB端子
photophoto 側面のSIMスロット/microSDスロットは、ピンを刺してトレイを引き出す
photo 側面は金属を使ったメタルフレームになっている

iPhone 6 Plusと同じ5.5型だけどhonor6 Plusの方が小さい

 “honor6 Plus”という聞きなじみのある製品名のとおり、ライバル製品として「iPhone 6 Plus」を強く意識している。iPhone 6 Plusと同じく5.5型のフルHD液晶を搭載するが、狭額縁設計を施したことで、画面占有率はiPhone 6 Plusの71.1%よりも大きな78.2%を実現。サイズもiPhone 6 Plusより小さく軽い。バッテリー容量は3600mAhでiPhone 6 Plusの2915mAhよりも大きく、実使用時間もHuaweiの調査では、iPhone 6 Plus、GALAXY Note 4と比べ、honor6 Plusが最も長かったという。

photophoto ジャパンディスプレイ製の5.5型IPS-NEOディスプレイを採用(写真=左)。iPhone 6 Plusよりも画面占有率が高く、ボディのサイズは小さい(写真=右)
photophoto バッテリー容量はiPhone 6 Plusより大きい(写真=左)。3種類のユーザー別に、バッテリーの持った日数を計測(写真=右)
photo 同じく5.5型スマホ「ZenFone 2」と比較しても、honor6 Plusの方が小さい

 ところで、Honorシリーズは「4」からいきなり「6」にジャンプしたようで、「honor5」なる端末は存在しない。“6 Plus”はいくらなんでもiPhone 6 Plusを意識しすぎな気もするが、突っ込んでくださいと言わんばかりの製品名からは、逆にすがすがしささえ感じる。

photo honor6 Plusの製品について説明する、ファーウェイ・ジャパン 端末統括部 プロダクトセンター 商品企画部長の吉本晃氏

800万画素CMOS×2のダブルレンズでできることとは?

 機能面では「カメラ」に注力し、アウトカメラは800万画素CMOSカメラを2つ搭載した“ダブルレンズ”となっている。撮影サイズは最大13M(4160×3120ピクセル)だが、2枚のレンズが行う超解像処理により、1300万画素のシングルレンズを超える精細な写真を生成できるという。カメラセンサーの1ピクセルあたりのサイズは従来の1.4μmから1.98μmに拡大。これは「HTC J One」などが採用していた「UltraPixel」の2μmに迫る数字だ。より多くの光を取り込めるようになり、暗い場所でもノイズの少ない鮮明な写真を撮れることが期待される。

photophoto 背面には2つの800万画素カメラ、正面には800万画素インカメラを搭載する

 2つのレンズを同時に動かすことで、オートフォーカスは0.1秒と高速になった。ソフトウェアの処理でF値を0.95から16まで調整でき、特定の部分にピントを合わせてその周囲をぼかすといった、一眼レフで撮ったかのような写真を残せる。また、撮影をした後にピントの合う位置を変えることもできる。被写界深度は70ミリから無限遠で、手前から奥まですべてに焦点を当てられる。

photophoto 2つのレンズを使うことで、ピクセルサイズは1.98μmに(写真=左)。より多くの光を集めることができ、夜景もキレイに撮れるという(写真=右)
photophoto honor6 Plusで撮影。一眼レフのようにボケ味のある写真を撮れる
photophoto 後からF値を調整して、被写界深度を浅くしたり深くしたりできる。右の写真は被写界深度を浅くしたもの。左端の建物や階段にしか焦点が当たっていない

 ノイズ除去技術と露光を変えた写真を合成する技術によって、夜景などを美しく写す「スーパーナイトモード」、明るい写真と暗い写真を複数撮って合成する「HDR撮影」も用意した。

 セルフィー(自分撮り)にもこだわり、インカメラは広角800万画素CMOSを搭載。Huaweiスマホではおなじみの「美白モード」も継承している。

Android 5.0へのアップデートは未定、LTEのバンドに不安が残る

 プロセッサはHiSiliconの8コアCPU(1.8GHz+1.3GHz)を搭載した「Kirin 925」を採用。メインメモリは3Gバイト、ストレージは32Gバイト、外部メモリは最大128GバイトのmicroSDXCに対応するなど、基本性能も高い。ただしOSはAndroid 4.4で、Huaweiによると5.0(Lollipop)へのアップデートは未定とのこと。

 LTE Category4までの対応のため、通信速度は下り最大150Mbpsで、日本で発売されている「Ascend Mate7」や、海外で発表されたばかりの「Huawei P8」の下り最大300Mbpsよりは劣る。日本で使えるLTEの対応バンドはB1(2100MHz帯)とB3(1800MHz帯)のみで、ドコモのB19(800MHz帯)には対応しない。Ascend Mate7はB19に対応していただけに残念だ。ちなみにW-CDMAの日本での対応バンドはB1(2100MHz帯)、B8(900MHz帯)、B19(800MHz帯)で、ドコモのFOMAプラスエリア(B19)もサポートしている。

 SIMカードは国内のHuawei端末では初めてデュアルSIMとなっているが、片方のSIMスロットはGSM専用となっているので、日本では1つのSIMスロットしか使えない。

photophoto OSは「Android 4.4.2」(写真=左)。デュアルSIMの設定(写真=右)
photophoto フュージョンのアプリをプリインストールしている
「honor6 Plus」の主な仕様
機種名 honor6 Plus
メーカー Huawei
OS Android 4.4
プロセッサ HiSilicon Kirin 925 /ARM Cortex-A15(1.8Ghz)+Cortex-A7(1.3GHz)8コア
メインメモリ 3Gバイト
ストレージ 32Gバイト
外部メモリ microSDXC(最大128Gバイト)
ディスプレイ 約5.5型フルHDIPS液晶
解像度 1080×1920ピクセル
連続通話時間 3G:約19時間、GSM:約28時間
連続待受時間 LTE:約444時間
バッテリー容量 3600mAh
メインカメラ 有効約800万画素CMOS×2
インカメラ 有効約800万画素CMOS
ボディカラー ホワイト、ブラック、ゴールド
サイズ 約75.7(幅)×150(高さ)×7.5(奥行き)ミリ
重量 約165グラム
対応周波数 FDD-LTE:B1/B3/B7
TDD-LTE:B38/B39/B40/B41(2555〜2655MHz)
UMTS:B1/B6/B8/B19
TD-SDCMA:B34/B39
GSM:900/1800/1900
発売予定日 2015年6月中旬(5月20日予約開始)

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