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» 2015年09月08日 23時00分 UPDATE

IFA 2015:“完成形”は“究極の集大成”に――「Xperia Z5」メディアラウンドテーブル (1/2)

「Xperiaの完成形」と言われた「Xperia Z4(Z3+)」の発表から5カ月弱。新たなXperiaのフラッグシップ「Xperia Z5」シリーズが登場する。“完成形”の先に存在するXperia Z5は、ソニーモバイルコミュニケーションズにとってどのような存在なのか。同社の伊藤博史氏が記者陣に語った。

[井上翔,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、同社の最新スマートフォン「Xperia Z5」「Xperia Z5 Compact」を2015年10月以降、「Xperia Z5 Premium」を同11月以降に日本を含む世界市場で発売する予定だ。

photo ソニーモバイルコミュニケーションズの伊藤氏

 9月4日(現地時間)、同社は「IFA 2015」会場内の会議室でXperia Z5シリーズに関するメディアラウンドテーブル(現地で取材をしている報道陣向けの製品説明会)を開催した。ラウンドテーブルには、同社のプロダクトビジネスグループ UXクリエイティブデザイン&プランニング・プロダクトプランニング 統括部長の伊藤博史氏が出席した。伊藤氏は、Xperiaシリーズの商品企画を統括する、「Xperiaの顔」とも言える存在だ。

 本稿では、伊藤氏によるXperia Z5シリーズのコンセプト説明と、ラウンドテーブルで交わされた一問一答の様子をご紹介する。

デザインは「持っていて心地いい存在であること」を重視

 「カメラ、スタミナ、デザインといったシリーズとしてのプレミアム感は(3機種ともに)共通」であるXperia Z5シリーズ。どの角度から手にしても持ちやすく、常に画面が中心にくる「オムニバランスデザイン」は、Xperia Zシリーズの遺伝子として、Z5シリーズも踏襲している。

 Z5シリーズでは、それに加えて「使っていて、持っていて、心地いい存在であること」をデザインコンセプトに掲げている。「毎日の生活の中で、使っていて、(机などに)置いていて、(電話などで)誰かと話をしていて、Xperiaが(さまざまな)環境に溶け込む」存在になることを目指したのだという。

photophoto Xperia Z5シリーズは、どのような環境にも溶け込むことを目指してデザインされた

 このコンセプトを実現するために、Z5とZ5 Compactでは、裏面のガラス素材をフロスト(つや消し)状にしている。これによって、「手に触ったときに、ガラスの感触をより繊細に、心地よく感じられ、持ちやすい」効果を得られる。

photo Xperia Z5を手に、フロストガラス採用の狙いを語る伊藤氏

 一方、Z5 Premiumでは、「プレミアム感を高める」ために、光沢のあるガラスを採用し、メタル感を強調している。そのメタル感は、鏡の代わりに使えるほどだ。

photo Xperia Z5 Premiumは鏡として使えるほどの光沢感で、よりプレミアムなモデルであることを強調

指紋センサーは「自然にアンロックできること」を重視

 Xperia Z5シリーズでは、Xperiaとしては初となる指紋認証センサーを搭載している。センサーは本体右側面の電源キーと一体化していて、スリープ解除からロック解除までの一連の動きを自然に行えるように工夫している。

 Xperiaの“アイコン”とも言える電源キーのデザインを変えた上で、この位置にセンサーを持ってきた理由は、「Xperiaのこだわりとして、押しやすい位置にあるパワースイッチに、手(指)を添えるだけで自然にロック解除できる」からだ。

photo 電源キーと指紋認証センサーを一体化することで、今までの操作を変えることなく簡便かつ強固なセキュリティを実現

4Kディスプレイは「コンテンツとの親和性」と「技術的チャレンジ」から採用

 昨今、フルHD(1080×1920ピクセル)を超えるワイドクアッドHD(1440×2560ピクセル)ディスプレイを搭載するスマホが珍しくなくなった。しかし、Xperiaシリーズのスマホでは、米Verizon向けに供給する「Xperia Z4v」以外にワイドクアッドHDディスプレイを採用した例はなかった。

 Xperia Z4 Premiumでは、ワイドクアッドHDを通り越して4K(2160×3840ピクセル)液晶を世界で初めて採用している。なぜワイドクアッドHDをスキップして4Kなのか。その理由は2つあるという。

 1つは、コンテンツだ。「世の中にある(動画)コンテンツは、1080(フルHD)のものと、4Kのものが増えている」現状では、「その中間に位置する2K(ワイドクアッドHD)は、コンテンツ面で中途半端な存在である」ため、ワイドクアッドHDは“スキップ”する方向になったようだ。

 もう1つは、「BRAVIA(ソニーのデジタルテレビ)の開発チームで蓄積されてきた『トリルミナスディスプレイ(液晶)』や『X-Reality(画像処理エンジン)』といった、4Kに関する技術をスマホに適用する技術的チャレンジ」だ。

 ただ、単純に4Kディスプレイをスマホに載せるだけでは、使い勝手の面で問題が生じる。画素数(解像度)の増加により、ディスプレイ単体の消費電力が大きくなってしまうからだ。昨今のスマホで、バッテリー容量が増えても連続待受時間が変わらない、あるいはむしろ減ってしまう原因のひとつがディスプレイの解像度向上なのだ。

 Z5 Premiumに搭載した「トリルミナスディスプレイ for mobile」では、消費電力面の対策として、液晶にメモリを搭載し(「メモリ液晶」)、映像書き換え時に本体のプロセッサをあまり動かさなくて済むようにしている。また、普段の画面描画をフルHD相当の解像度で行い、必要なときだけ4Kで描画することで、より消費電力を抑える対策もしている。その結果、「(社内の)バッテリープロファイル試験では、同じユースケースにおいてZ5、Z5 Compact、Z5 Premiumともに(満充電から)2日間は(バッテリーが)持つ」ようになっているという。

photo Xperia Z3(左)と比べると、Xperia Z5 Premiumの映像は鮮やかさが全然違う。これは、単に解像度を上げるだけではなく、液晶の物理的特性も改良した結果であるという
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