手持ちのスマートフォンを買い替える際、携帯電話会社の下取りサービスや中古スマホ専門店の買い取りに出して、より安くスマホを買い替えるという方法が一般化してきた。最近ではiPhoneもAndroidスマホも、中古スマホ専門店の方が高く買い取ってくれることが増えている。
だが、今までスマホの買い取りを利用したことがない人にとっては、いくらで買い取ってくれるのか、箱や付属品もないと買い取り額や安いのではと不安に感じる部分もあるだろう。
そこで今回、秋葉原で2月27日にリニューアルオープンした「ゲオモバイル アキバ店」にて、ゲオ モバイル運営部モバイル運営課モバイルラウンダーの林野下譲氏に、実際の買い取りの流れや価格、疑問点についてお話を聞いた。本文中の価格は全て税別で表記している。
スマホ買い取りでまず気になるのは「買い取り価格」だろう。ゲオでは中古スマホの本体の状態で査定を実施している。査定はおおまかにわけて3段階で、傷や汚れがほぼない「A査定」、やや傷や汚れがある「B査定」、本体に故障箇所がある「ジャンク品」の3つの段階で買い取り価格を設定している。
ゲオの場合、iPhoneや大半のAndroidスマホは箱や充電器がなくても買い取り価格は変わらない。カバーなどに入れてきれいに使っているスマホなら、多くの場合A査定で買い取ってくれる。
実際の買い取り額はどれくらいか。現在、買い取りが多い約2年前の機種の3月25日の時点の買い取り価格は以下の通り。4月28日までの期間限定で配信しているゲオ公式アプリのクーポンを利用すると、買い取り額がさらに10%アップするという。
iPhone 5s 64GB(ドコモ)
Xperia Z3 SO-01G(ドコモ)
ドコモが機種変更時に提供している「下取りプログラム」キャンペーンの下取り価格は、iPhone 5s 64GBが1万3888円、Xperia Z3は12962円だ。ドコモの場合、自社のiPhoneの下取り価格は高いが、大半のAndroidスマホや他社のiPhoneの下取りは1万円以下ということが多い。Androidスマホの利用者は、機種変更時にドコモの下取りを利用するよりも、中古スマホ専門店の買い取りを利用した方が得することが多いといえる。
auとソフトバンクの場合も、自社のiPhoneとMNP契約者のスマホはやや高めに買い取るが、自社のAndroidスマホ利用者向けの下取りについて、auが3000ポイント、ソフトバンクはごく一部の機種以外実施しておらず、Android端末の下取りは001HTなど極端に古い機種のみ2222円に設定されている。MNP契約者向けの下取りも、キャンペーンが終了すれば下取り価格がかなり下がるとみられる。こちらの場合も、下取りを利用する前に中古スマホ専門店の買い取り価格を比較した方がいいだろう。
買い取り時の疑問についても、林野下氏に幾つか聞いてみた。
店頭へ向かう前にある程度の買い取り金額を知りたい場合は、電話でも買い取り金額を問い合わせできるという。その際は、「電話の前に型番や詳細な製品名を確認して伝えてもらえると、スムーズに回答できる」とのことだ。iPhoneなら「ソフトバンク iPhone 5s 16GB スペースグレイ」や、Androidなら「ドコモ Xperia Z3 Compact SO-02G」など、購入した携帯電話会社とスマートフォンの型番を調べてから電話しよう。
SIMフリー化したスマホの査定については、現時点では買い取り価格に反映していないが、今後は需要に応じて反映することを検討しているとのこと。また、市販のSIMフリースマホについては、国内で販売されており、ゲオの買い取り対象になっている主な製品は買い取っているという。
ジャンク品とも呼ばれる故障したスマホや、かなり古いスマホでも最低100円から買い取っている。画面のヒビやカメラやスピーカーが壊れているものに付いても故障の度合いによって、そこそこの金額が付くという。4月7日まで買い取りキャンペーンを実施しており(4月28日まで延長)、例えばiPhone 6s Plusの場合、キャンペーン期間はジャンク品でも最大1万円で買い取ってもらえる。これを機会に、「ほかの機種も一緒に持ち込んでもらえれば」と林野下氏は話していた。
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