最新にして、最良――iPhone 7/7 Plusは、“後戻りできない進化”(4/4 ページ)

» 2016年09月13日 19時00分 公開
[神尾寿ITmedia]
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 そしてAppleの目指す新たな音楽体験を体現したのが、「AirPods」である。この新しい小さなワイヤレスイヤフォンは、まるでSF映画から飛び出してきたかのようなデザインだが、実際の機能や使い勝手もまた未来感のあふれるものだ。iPhoneの近くでふたを開ければ自動的にペアリングが行われ、耳に装着すると自動的にAirPods側にオーディオ出力が切り替わる。音楽を聴いている時に耳から外せば再生が止まり、本体をポンッと軽くたたけばおなじみのSiriが起動する。

iPhone 7/7 Plus
iPhone 7/7 Plus 「AirPods」と充電器

 気になるAirPodsの装着感だが、これは純正のEarPodsにかなり近い。しかしワイヤレスなのでケーブルが何かに引っ掛かるということがなく、また本体内蔵のバッテリーが小さくて重量が軽いため、見た目に反してしっかりと装着できる。AirPodsを付けたまま階段を駆け上がるなどしてみたが、途中でぽろりと外れるような心配はなかった。またAirPodsのケースにはマグネットが仕込まれており、イヤフォンを近づけるとシュッと引き込まれて磁石でくっつく。このあたりの感覚はMagSafeコネクターに似ているが、いずれにせよ、イヤフォンをケースに出し入れする際に落とすといった心配もほとんどなくなっている。

 ちまたではiPhone 7シリーズで従来のイヤフォン端子が廃止されたことを嘆く声も聞かれるが、AirPodsを体験したら「今さら有線には戻れない」と強く感じること請け合いである。そのくらいAirPodsのユーザー体験はすばらしく、Appleらしさを感じる魔法のアイテムに仕上がっている。とりわけ日々の生活で音楽が欠かせない人なら、iPhone 7とセットでAir Podsを買って損はないだろう。

iPhone 7/7 PlusiPhone 7/7 Plus Air Podsは耳の小さな女性でもきちんとフィット。デザイン性のよさもあって、装着した状況でも違和感がない(写真=左)。一度ペアリングされたAirPodsは、次からはふたを開けるだけで認識されて、バッテリー状況などが把握できるようになる(写真=右)
AirPodsのペアリングはとても簡単。iPhoneの近くで「ケースのふたを開けるだけ」だ。これまでのBluetoothイヤフォンのような設定の難しさは一切ない

期待が高まる「発売後の新機能」

 今回のテストは発売前だったこともあり、iPhone 7の全ての機能が試せたわけではない。特に日本市場で注目の「Apple Pay」および「Suicaサービス」や、iPhone 7 Plusの特徴の1つである「被写界深度エフェクト」の機能が利用可能になるのは10月であり、現時点で試せなかったのは残念な限りである。しかし、1人のユーザーとしていえば、iPhone 7とiPhone 7 Plusは発売後にも楽しみな新機能が控えているというのはうれしいところである。

 今回はやや試用期間が短かったが、それでもiPhone 7とiPhone 7 Plusが「最新にして、最良のiPhoneである」と臆することなく断言できる。その変化と進化の大きさ、そして所有する喜びの大きさという点では、ここ数年でナンバー1かもしれない。

 iPhone 7/iPhone 7 Plusの発売まで、あと3日。その魅力は、実機を見れば一瞬で分かるはずだ。

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