連載
» 2016年10月31日 06時00分 UPDATE

荻窪圭のiPhoneカメラ講座:iOS 10の写真アプリは「ラーメン」を探せるか?

iOS 10になって、「写真」アプリが変わったのは皆さんご存じだと思う。今回は写真アプリに新たに加わった「検索」機能でラーメンの写真を探せるか試してみる。

[荻窪圭,ITmedia]

iOS 10で変わった「写真」アプリ

 iPhoneが「iOS 10」になると、「写真」アプリが変わることは皆さん知っていると思うわけである。

 モーメント、コレクションや年別の区切り部分をタップすると、その期間のベストムービーや写真のピックアップを自動的にしてくれるので、その日を振り返るのにいいとか……。

おなじみの「モーメント」表示 おなじみの「モーメント」表示
地名をタップ モーメントで「地名」の所をタップすると、その日のダイジェストムービーや代表的な写真一覧などが表示される

 新たに「メモリー」機能が付いて、いろいろな日の出来事を自動的に動画としてまとめてくれるとか……。

メモリー機能 これが「メモリー」

 被写体別にまとめてくれる「ピープル」アルバムや、地図から写真を探せる「撮影地」アルバムが追加されたりとか。

「ピープル」「撮影地」が付いた アルバムに「ピープル」や「撮影地」の区分が登場

 個人的に一番重宝しているのは、地図から写真を探せる「撮影地」アルバムだ。撮影した場所は覚えてるけど、いつ撮ったか思い出せない――ということがすごくよくあるから。地図で探せるのはかなりうれしい。常に写真に位置情報を付けられるiPhoneならではの便利さだ。

撮影地アルバム 撮影地アルバムは位置情報が付いている全写真を地図上にマッピングしてくれる秀逸な機能だ

本題:iOS 10はラーメンの写真を探し出してくれるか

 でも、今日紹介したいのは「検索」。この機能、面白いのに見えづらいから気付かない人も多い。気付かないなんて、もったいない。

 写真整理の基本は「いつ」「どこで」「何を」撮ったかの3つ。

 「いつ」は。撮影日時が写真に自動的に記録されるので問題ない。今や、どのデジカメでもきちんと記録されるものだ。「どこ」は、iPhoneなら「撮影地」アルバムを使えばフォローできる。

 問題は「何を」撮ったか、ということだ。こればっかりは撮った人じゃないとわからない……のだが、そこを画像を解析して自動的に分類しようという試みは古くからあり、例えば「Googleフォト」はいち早く試みている。Appleも、それをiOS 10で始めた、というわけだ。

 カメラロール(「写真」アプリの「写真」)や「アルバム」にある虫眼鏡アイコンが、検索への入口だ。試しにここをタップして「ラーメン」といれてみよう。

右上の「検索」をタップ 右上の「検索」をタップすると……
候補が出てくる 場所や撮影日時を使った候補があれこれ出てくるので、一番上の検索窓に「ラーメン」といれてみると……
ラーメンの写真が! 132枚の写真が「ラーメン」と判断された!

 というわけで、ラーメンの写真が132枚見つかり、ラーメンのアルバムが自動的にできあがったわけである。ただし“自動分類”なので、かなり高い確率で「そば」や「うどん」や「しらす丼」(これはまあ分かるか……)が混じってしまうのだが、面白いから良しとしよう。

生しらす丼が混じるラーメンのアルバム よく見ると、麺類に混じって生しらす丼が(笑)。まあ、しらすが麺に見えても不思議はないか……
なぜか「猫のえさ」が混じるラーメンのアルバム ただ、なぜかラーメンに「猫のえさ」が混じっている。謎だ、謎すぎる……

 なお、残念ながら「そば」や「うどん」というカテゴリーはなかった。日本特有のキーワードは用意されてないのかもしれない。一方、「寿司」や「カレー」はあった。

カレーの検索結果 「カレー」で検索。おお。確かにカレーっぽい写真がずらっと並んでいる

 食べ物関連で細かいところでは、「パンケーキ」もキーワードとして用意されているようだ。広義のパンケーキとも言えなくもないどら焼きが混じっているのはいいとして、ティラミスはパンケーキじゃないぞ……。

パンケーキの結果 「パンケーキ」で検索。よく見ると「どら焼き」も混じってるけれど、あれも広義のパンケーキ。 ただ、ティラミスはパンケーキじゃない……

 もっと幅広く料理写真を探して見たいときは「食事」で検索するといい。食事そのもののほか、「食事処」もキーワードとして用意されているようだ。

食事の結果 「食事」で検索すると、「食事」と「食事処」の両方でヒットした

他にもいろいろ探せる

 なかなかいろいろ検索できそうで面白いので、いろいろなジャンルの思いつく言葉をたくさん入れて検索してみた。「空」「日没」「川」「電車」「地図」、いずれもいい感じで一覧になっている。

空の結果 「空」で検索した結果
日没の結果 「日没」で検索した結果
川の結果 「川」で検索した結果
電車の結果 「電車」で検索した結果
地図の結果 「地図」の検索結果。地図のスクリーンショットやスキャンした地図が出てきた

 他にも「カメラ」「自転車」「ガジェット」といったモノ系のキーワードもある。妙なところでは「空中ケーブル」や「物干しロープ」なんて「誰得」なキーワードも用意されていた。面白すぎて笑えてしまう。

空中ケーブルの結果 「空中ケーブル」の検索結果
物干しロープの結果 「物干しロープ」の検索結果

 こんなキーワードがあるのなら、と「箱」で検索してみたら、「段ボール箱」「工具箱」など、いろいろな「箱」が出てきた。「箱」の付く地名、アルバム名、人名も出てきた。その言葉を含むと判断されたものは一斉に出てくるようになっている。

「箱」の検索結果 「箱」の検索結果。箱の付くキーワードが一覧で出てきた
段ボール箱を表示 「段ボール箱」を表示してみる。ほとんどが段ボール箱に猫の入った写真でありました

 いやあ、面白いのでついつい遊んでしまった。皆さんもいろいろな言葉で写真を探してみて下さいませ。

たくさん写真があってこそ生きる「検索」

 大事なのは、この機能を楽しむにはたくさん写真があった方がいいということ。私のiPhoneには歴代iPhoneで撮った写真全て保存している。もっと正確にいうと、iPhoneで撮った写真を全てiCloudのフォトライブラリに保存しているため、手元にある全てのiPhoneからライブラリにアクセスできる。

 そのため、5万枚以上ある写真に容易にアクセスできるわけで、その中から検索で絞り込むからこそ、いろいろなカテゴリーの写真を見つけられるわけである。

 写真は、枚数が増えれば増えるほど記録としての意義が大きく増していく。なので、可能なら歴代のiPhoneで撮影した写真を全部iCloudフォトライブラリに保存しておくことをお勧めする。

 先ほど「段ボール箱」で検索した図で2番目に出てきた写真は、2011年の震災で崩れた我が家の段ボールの様子だ。数年前の写真もこうして簡単に見つかるのである。

 もっとも、枚数が多く(容量が大きく)なると、どうしてもお金がかかってしまう。私は今、月400円の200GBコースでギリギリ運用をしている。もうちょっと安くしてもいいんじゃないかとは思うのだけどね……。無料で50GB、400円で500GBとかにしてくれないかね。

iCloudのストレージプラン iCloudのストレージプラン。写真の枚数が多くない人なら50GBのコースでなんとかなるかも。多い人でも動画を撮りまくらないなら、200GBでイケるはず

 iCloudフォトライブラリは古い写真も全部バックアップしてくれるので、何年も使い続けてる人はぜひ使ってみてほしい。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう