ドコモ 1Qは減益でも「計画通り」 MVNOを除いた契約数は「横ばい」

» 2017年07月28日 00時18分 公開
[田中聡ITmedia]

 NTTドコモが7月27日、2017年度第1四半期の決算を説明した。営業収益は1兆1367億円で前年同期比で2.5%増となった。一方、営業利益は2783億円で前年同期比で7%減となったが、これは「計画通り」と吉澤和弘社長は言う。

ドコモ NTTドコモの吉澤和弘社長

 第1四半期が減益となったのは、2016年度下期に開始した「ウルトラパック(大容量プラン)」と「子育て応援プログラム」といった還元施策と、減価償却の方法を変更したことが影響したためで、「この傾向は上期、中間期まで続く」(吉澤氏)とみている。「引き続きコスト削減には取り組んでいき、年間の業績予想は確実に達成していく所存」とした。

ドコモ

 ドコモの契約数は7511万に達し、前年同期比の7161万から5%増となった。これにはドコモ回線を使ったMVNOの計約数も含まれており、MVNOを抜いたドコモブランドの契約は「ほぼ横ばい」(吉澤氏)とのこと。

 MVNOはある意味で競争相手でもあるが、見方によっては“共創相手”にもなる。「MVNOの回線は、IoTや医療などさまざまな分野で連携している。それはウエルカムで、そこが増えていくことはビジネスチャンス」という考えだ。一方でドコモブランドの端末もまだ需要があるとし、「今まで以上に販売促進を掛けていく」と力を込め、「ドコモブランドは減らない(純減しない)」と断言した。

 端末の販売台数は、前年同期の616万5000台から584万9000台に下がっているが、これは新規販売数が309万2000台から275万台に減ったことが大きく影響している。この新規販売数にはMVNO契約と通信モジュールが含まれており、これが減っているという。逆にスマートフォンとタブレットは306万1000台から337万6000台に増えており、フィーチャーフォンからの移行も進んでいる。

次期iPhoneに向けた施策も準備中?

 例年通りなら9月に新型iPhoneが登場する見込みだが、そこに関するキャンペーンも検討しているようだ。「全然情報がないので分からないが、弊社のiPhoneユーザーはもちろん、(ドコモがiPhoneを扱う前に)他社に行かれた人もいるので、何らかの形でドコモに戻っていただくことを考えないといけない」(吉澤氏)

 こうしたキャンペーンの費用も2017年度の業績には織り込み済みのようだ。「年度の利益に対しては、これで(iPhoneが出たからと言って)上ブレ、下ブレすることはない」

 キャンペーンといえば、ドコモは「Xperia XZ Premium」と「Galaxy S8+」を、MNP契約なら期間限定で一括1万5552円(税込)で販売している。この件については「MNPの実質価格は、月々サポート適用時から変えていない(月々サポート適用時でも、実質価格は1万5552円)。MNPを強化する中で、月々サポートを(端末購入サポートという形で)ダイレクトに割り引いた。在庫がだぶついているからではない」と答えた。

タブレットの影響で解約率が微増

 解約率は前年同期の0.62%から0.67%に微増したが、これは「2年前(2015年)に販売促進をしたタブレットの更新月が4〜5月に来た」(吉澤氏)ことが影響しているとのこと。

ドコモ

 月額980円(税別)の基本料金で「シェアパック」ユーザーが利用できる通話定額なしの「シンプルプラン」の利用者は「40万弱」とのこと。「家族以外で従量制になるのはちょっと……というのがあり、見立てよりはちょっと少ない」(吉澤氏)そうだ。それでも「Y!mobileやUQ mobileに対して、シンプルプランによって、ドコモに残っていただく効果は出ていると思っている」そうで、格安SIM、特にサブブランドへの流出阻止に効いているようだ。

 dカードの契約数は前年同期の1668万から1800万に達した。dポイントが利用できる提携先(ブランド、サイト数)は138で、前年同期の49から約2.8倍増に。dポイントが使える店舗数は約2万9600に拡大した。

 外部企業と協業していく「+d」のパートナー数は291に達し、前年同期の136から順調に増加している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月14日 更新
  1. KDDIのpovo、「つながらない」に悩む楽天ユーザーを本気で救済開始か Xで意味深投稿 (2026年06月13日)
  2. シャープが「AQUOS」を中高価格帯へシフトする理由 メモリ高騰が直撃するエントリースマホの限界 (2026年06月13日)
  3. DAZNのW杯「月額980円」表示に落とし穴 ユーザーを困惑させた2つの“ダークパターン”とは (2026年06月12日)
  4. PayPayの誤送金トラブル、なぜ「強制キャンセル」できない? 広報に聞いた理由と自衛策 (2026年06月13日)
  5. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  6. ゲオの“今だけ”スマホ買い取り額UP、実はうそ? 消費者庁が厳しい目 (2026年06月12日)
  7. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  8. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 追加料金なしで海外データ通信が使える快適さ そして外国で「シャッター音」を忘れて羽根を伸ばすスマホ (2026年06月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー