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» 2017年09月26日 10時42分 公開

Apple Watch Series 3を試す:「Apple Watch Series 3」でモバイル通信を始めるために必要なこと (1/3)

「Apple Watch Series 3」セルラーモデル最大の特徴は、単体でモバイル通信ができることだが、どうやって設定するのか。また注意すべきポイントは? 実機で設定をしながら確認した。

[田中聡,ITmedia]

 「Apple Watch Series 3」GPS + Cellularモデル最大の特徴は、モバイル通信に対応したこと。ドコモ、au、ソフトバンクのiPhone(6以降)と連携することで、iPhoneが手元になくても、iPhoneあてに掛かってきた電話を受けたり、単独でインターネット通信(SNSやApple Musicなど)を利用したりできる。

 今回は、Apple Watch Series 3単独でモバイル通信をするまでの手順や、押さえておくべきポイントを紹介したい。

Apple Watch Series 3 「Apple Watch Series 3」でモバイル通信を開始するまでの流れを説明する

キャリアのオプションサービスを契約する

 Apple Watch Series 3はLTEまたは3Gで通信ができるが、iPhoneのように抜き差しできるSIMカードは採用されておらず、ネットワーク経由で自由にSIMの情報を書き込める、埋め込み型の「eSIM」が採用されている。

 この“書き込み”をするためには、

  • ペアリングするiPhone
  • ドコモ、au、ソフトバンクのiPhoneで利用できるSIMカード

 が必要になる。Apple Watch Series 3ではiPhoneの電話番号を共有してモバイル通信を行うわけだが、そのためには、キャリアのSIMカードがささったiPhoneが必要というわけだ。MVNOのSIMカードではApple Watch単体のモバイル通信はできないので注意したい。今回は3キャリアのSIMカードを用いて、SIMロック解除したiPhone 7 Plusで試してみた。

 iPhoneとSIMカードが用意できたら、各キャリアの有料オプションに申し込む。ドコモは「ワンナンバーサービス」、auは「ナンバーシェア」、ソフトバンクは「Apple Watch モバイル通信サービス」を提供している。ドコモは月額500円(税別、以下同)、auとソフトバンクは月額350円だが、3社とも6カ月間は無料で使えるキャンペーンを実施している。

 上記のサービスは店頭で申し込めるが、実はiPhoneの「Watch」アプリ経由で簡単に申し込める。Apple WatchとiPhoneをペアリングして、Watchアプリの「モバイル通信」を選択すると、「新規プランを追加」という項目が現れる。ここをタップすると、各キャリアのサイトに飛び、ネットワーク暗証番号や個人情報などを入力すると、サービスの契約が完了。Apple Watch単体でモバイル通信ができるようになる。

Apple Watch Series 3 「Watch」アプリの「モバイル通信」から各キャリアのオプションサービスに申し込める

 筆者は普段はソフトバンク回線でiPhone 7 Plusを使っているので、まずはソフトバンクのApple Watch モバイル通信サービスを契約。発売日の9月22日に試したので、システム側が混雑していたのか、最初はなかなかつながらなかったが、3回目ぐらいにチャレンジしてようやく契約できた。

Apple Watch Series 3Apple Watch Series 3 ソフトバンクの申し込みサイト

 契約完了すると、「モバイル通信」の「モバイル通信プラン」に「ソフトバンク」と現れ、Apple Watchでのデータ通信量と、通信をしたアプリが表示さえる(各アプリでどれぐらい通信しているかは分からない)。

Apple Watch Series 3 Apple Watch モバイル通信サービスの申し込みが完了すると、「モバイル通信プラン」に「ソフトバンク」と表示される

 続いて、ドコモのSIMカードをiPhone 7 Plusに差し替えたところ、「モバイル通信」に「新規プランを追加」という項目が再び現れ、「ソフトバンク」の項目は「非使用中」に移ってしまった。当たり前だが、他キャリアのSIMでは通信できないことが分かる。

 ここでもう一度「新規プランを追加」を押すと、今度はドコモのサイトへ飛び、ワンナンバーサービスを契約できる。契約後、「モバイル通信プラン」には「ドコモ」が表示された。

Apple Watch Series 3Apple Watch Series 3 再び「新規プランを追加」を押す(写真=左)と、ドコモの申し込みサイトにジャンプ。ネットワーク暗証番号を入力してあっさり申し込めた(写真=右)
Apple Watch Series 3 今度は「モバイル通信プラン」に「ドコモ」と表示

 続いてauのSIMに入れ替えたところ、やはりまた「新規プランを追加」が表示され、ここからナンバーシェアを申し込むことができ、「モバイル通信プラン」に「KDDI」が表示された。

Apple Watch Series 3Apple Watch Series 3 auの申し込みサイトでは、ナンバーシェアに申し込むと、iPhoneの留守番電話や着信転送のサービスがクリアされ、再設定する必要がある旨の注意書きが表示される(写真=左)。auは契約者情報を入力する必要があり、ちょっと手間がかかる(写真=右)
Apple Watch Series 3 今度は「モバイル通信プラン」に「KDDI」と表示

 再びソフトバンクのSIMをiPhone 7 Plusに入れると、「モバイル通信プラン」は「ソフトバンク」に戻った。

 つまりApple Watchのモバイル通信は、iPhoneに入れたSIMの回線に応じて、自動で切り替わる仕組みになっている。一度ワンナンバーサービスやナンバーシェアを契約すれば、SIMを入れ替えてからユーザーが手動で操作する必要はない。当然ながら、SIMロックが掛けられていないことも分かる。

 1人で3キャリアの回線を持っている人は少ないだろうが、ソフトバンクからドコモなど他キャリアへ乗り換えた際も、Watchアプリから申し込むだけで、簡単に回線を切り替えられる。

 eSIMという響きから、契約のハードルも高いのかと思いきや、Apple Watch、iPhone、SIMの3つがあれば、簡単にApple Watchでモバイル通信を開始できることが分かった。

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