1月22日に総務省で行われた「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」の第3回会合において、ソフトバンクが2018年春をめどに同社回線を利用するMVNOサービスにおける「テザリング機能を解放」することを明らかにした。
2017年後半から徐々に登場し始めた、ソフトバンク回線を利用するMVNOサービス。その多くはソフトバンクが販売した「iPhone」にターゲットを定めており、SIMロックを解除しなくても使えるというメリットがある。
しかし、他のデバイスとネット接続を共有できる「インターネット共有(テザリング)」が使えないという問題もある。現時点では、ソフトバンク系MVNOサービスのSIMカードをiPhoneで使おうとすると「テザリングオプション」の契約を促すダイアログボックスが出るようになっている。
今回のソフトバンクの発表では、具体的な対応端末は書かれていないが、同社が販売するiPhone、iPadやAndroid端末が対象になると思われる。
同社が全国で提供している「Y!mobile」ブランドの通信サービス(※)では、以下のiPhoneでインターネット共有を有効化できる。
以前は、SIMロックフリーiPhoneとY!mobileのSIMカードの組みあわせではインターネット共有を有効化できなかった(参考記事)。しかし、2017年8月から全てのスマホプラン契約で同機能を有効化できるようになっている(参考記事)。
ソフトバンクブランドにおけるテザリングは「オプション」扱いで、au(KDDI・沖縄セルラー電話)のSIMカードと同様に定期的にテザリングオプションの契約の有無を「認証」して確認するようになっている。
Y!mobileにおけるインターネット共有対応は、この認証に何らかの変更を加えて対処したと思われる。ソフトバンク系MVNOサービスも同様の対処をする可能性が高い。
※ 沖縄県におけるY!mobileブランドの通信サービスはグループ企業の「ウィルコム沖縄」が提供している
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