大物は秋以降……それでも夏休みに買うべきパーツとは?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年07月13日 11時11分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「最高の場所でP55が紹介できました」――2日連続で大盛況だったIntel in Akiba 2009 Summer

ベルサール秋葉原で開催されたIntel in Akiba 2009 Summerの様子

 7月11、12日に、インテルがユーザーイベント「Intel in Akiba 2009 Summer」を開催した。会場は、前日にオープンしたばかりのイベントスペース「ベルサール秋葉原」。アキバ電気街でも最も人通りの多い中央通りと神田明神通りの交差点に立地しており、通りからでもイベントの盛況ぶりがうかがえた。

 Intel in Akiba 2009 Summerでは、写真家の魚住誠一氏や声優の三石琴乃氏をゲストに迎え、マイクロソフトによるWindows 7のセッションなどを用意し、イベント会場は2日とも終日大盛況となった。

 インテルのスタッフは「ベルサール秋葉原はメインストリートに面しているうえ、会場が1階なので、イベントの様子が外から見やすいのがいいですね。ハードルもなくせるので、『何かやっているから、ちょっと寄っていこう』と気軽に見ていってもらえます。初めての会場で不安もありましたが、予想以上に大勢の方々に新チップセットや最新技術を見ていただけました。大成功です」と満足した様子で語る。

 ブースを設けたマザーボードメーカーからも「ウチ主催のイベントでも使わせていただくかもしれません。本当、最強の立地ですよ」と話しており、今後は同会場がアキバの発信地になる可能性が感じられた。

 イベントの目玉となったのは、秋の登場がウワサされる新チップセット「Intel P55 Express」を搭載したマザーボードだ。P55マザーは、「Lynnfield」のコードネームで知られる新しいミドルレンジクラスのCPU向けソケット「LGA1156」を採用しており、Core i7用のLGA1366ソケット搭載マザーと併売されていくとみられている。

 各社のP55マザーが国内で一般公開されたのは初めてで、デモ機を展示していたMSIやギガバイトなどのブースには熱心なユーザーが常にはりついていたのが印象的だ。MSIの三好氏は「発売時期はまだ公開できませんが、Windows 7の前に出せたらいいですね。工場生産は順調なのでいざ発売となったら、ある程度まとまった数量が出荷できると思います」と話していた。

会場の様子。歩道からウォークスルーできた。セッションのない時間帯でも各社のブースには人だかりができており、関係者は休む間もなくユーザーの質問に答えていた

 イベントの盛況ぶりに、P55マザーのヒットを確信する声も聞いた。しかし、その一方でPCパーツショップのブースからは間近に迫る不安の声ももれる。某ショップは「Windows 7やP55マザーもそうですが、新しいGPUも秋に登場するとウワサされています。つまり、OSとCPU、GPUの主要パーツの大物が秋口以降に登場を控えているわけですよ。そうなるとかき入れ時の夏休みに買い控えが起きる可能性が高いんですよ。1年を通してみると、今年後半の業績は楽観視できそうなので、やはり正念場は夏休みでしょう。この悩みはほかのショップも抱えていると思いますよ」と語る。

 とはいえ、夏に向けて価格が下がったり、ラインアップが増えるパーツも少なくない。そこで次ページからは、「夏のうちに買うべき狙い目のパーツ」を紹介していこう。

ギガバイトのP55マザー「GA-P55-UD5」(写真=左)。同じくMSIの「P55-GD65」(写真=中央)。Shuttleは開発中のP55ベアボーンを展示。型番は仮で「SX58H7」となっているが、正式名は未定という(写真=右)

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