そのほかの、光学ドライブやHDD、メモリ、OSはもとの構成のままとなったが、PCケースと電源は「少し色気を出して、静音性も高めてみましょう」ということで、それぞれ別のモデルに切り替えることになった。「Core i3ならCPUの発熱もシビアではないですし、グラフィックスカードも使わないので、ケース全体の排熱はそれほど工夫しなくて大丈夫でしょう。あとは電源ユニットさえ静かなら、かなりの静音性が期待できます」という。
そこでピックアップされたのは、ハントキーの定格300ワット電源「絢風 AYAKAZE 300」だ。「80PLUS GOLD認証を取得したモデルで、とにかく電源効率がいいので、無駄な発熱が抑えられています。今回の構成なら通常稼働時はほとんどファンレスで動作すると思います。容量的にも、グラフィックスカードなしのCore i3モデルということを考えると十分でしょう」とのこと。価格は7670円だった。
これにともない、PCケースはNZXTの電源なしミドルタワー「SOURCE 210 ELITE Black」に変更となった。価格は5670円だ。秋葉氏は「割安なケースですが、マザーボードの裏側にケーブル配線しやすい作りで、メンテナンス性に優れています」とプッシュする。
上記の変更により、絞り込まれた「ライトユースのハイエンド」構成は以下の通りだ。
カテゴリ | 製品名 | メーカー | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|
★CPU | Core i3-2130 | インテル | 1 | 1万1590円 |
マザーボード | Z68 Pro3 Gen3 | ASRock | 1 | 9980円 |
メモリ | PSD38G1333KH(4Gバイト×2枚) | パトリオット | 1 | 3270円 |
★SSD | PX-128M3P(128Gバイト) | プレクスター | 1 | 1万9470円 |
HDD | WD Caviar Green WD20EARX(2Tバイト) | ウェスタンデジタル | 1 | 1万470円 |
光学ドライブ | AD-7280S-0B(DVDマルチ) | ソニーオプティアーク | 1 | 2770円 |
グラフィックスカード | − | − | − | − |
★PCケース | SOURCE 210 ELITE Black | NZXT | 1 | 5670円 |
★電源 | 絢風 AYAKAZE 300(定格300ワット) | ハントキー | 1 | 7670円 |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit DSP版(USB2.0カードとセット) | マイクロソフト | 1 | 1万998円 |
静音性とシングルタスク時の速さをアップしながら、元の構成から2500円程度の上昇で済んでいる。残りの約1万8000円を使って、256GバイトクラスのSSDに載せ替えたり、CPUをグレードアップするのもありだろう。もちろん、このままの構成でも確実に即戦力になるはずだ。
今後、友人や家族に「ちょっとパソコンをはじめたいんだけど……」と相談されたら、この構成をすすめることにしよう。価格に文句をつけられることも、後から「パソコンって遅いよね」なんて言われることもなさそうだ。ありがとう、秋葉さん!
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