第2回 ディスプレイの表示範囲、美しさ、見え方はどう違う?2013年版 7型タブレット横並びチェック(1/3 ページ)

» 2013年03月21日 10時00分 公開
[太田百合子(撮影:市原達也),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

7型タブレット 全15機種の「ディスプレイ」を比較

 手にしてちょうどよいサイズ感──7型クラスのタブレットは、第1回の「サイズ感と重量」編で検証した通り、本体サイズはほどよく使いやすく携帯しやすいサイズ感であることが分かったと思う。

photo 今回用意した7型クラスのタブレット計15モデル

 とはいえ、スマートフォンが大画面化しつつあり、10型クラスのタブレットもより充実してきている現在、「7型ってそもそも見やすいの?」と疑問に思う人はいるかもしれない。今回はディスプレイの見え方と見やすさをチェックしてみよう。

 まずは、ディスプレイに関連する各モデルのスペックから。画面サイズはほぼ7型で横並びで、アップル「iPad mini(Wi-Fiモデル)」が7.9型、NTTドコモ(Samsung)「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」と東芝「REGZA Tablet AT570」が7.7型と、他機種と比べると少し大きめだ。


photophotophoto 左から、iPad mini(Wi-Fiモデル)、Kindle Fire HD 7、ICONIA TAB A100
photophotophoto 左から、MEDIAS TAB UL N-08D、MEDIAS TAB N-06D、GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E
photophotophoto 左から、Nexus 7、AQUOS PAD SHT21、GEANEE ADP-704
photophotophoto 左から、GEANEE ADP-705W、REGZA Tablet AT570、DOSPARA TABLET A071-D15A
photophotophoto 左から、BizPad JT-H580VT、edenTAB WiFi +3G、IdeaTab A2107A

 最も画面サイズの大きいiPad miniは、画面のアスペクト比(横/縦のサイズ比率)も他モデルとは異なる違いがある。他モデルはハイビジョン規格で使われる16:9に近い16:10、または15:9のの比率を採用しているのに対し、iPad miniは4:3と、より正方形に近いものとなる。この違いは写真や動画、横位置でのWebサイトあるいはeBookコンテンツを表示する際に、表示領域の差として表れてくる。

 例えば35ミリフィルムと同じ3:2のアスペクト比で撮った写真データをiPad miniで横位置で表示すると、上下に黒い縁(表示されない部分)が表示される。これに対し、16:9(およびそれに近い比率のモデル)では、左右に縁が出る違いがある。もちろんタブレットはピンチイン/アウトのジェスチャー操作で写真を拡大/縮小し、画面いっぱいに表示するのも容易なのでさほど深く考えることもないのだが、搭載ディスプレイの縦横比率の違いが表示範囲や使い勝手に若干の違いをもたらすことを理解していただければ幸いだ。

 同様にA4判、B5判など縦横比が基本的に1.4:1となる書籍や雑誌、資料のeBook/書類データを見開き表示すると考えると、その比率に近い4:3の画面は横幅いっぱいに(eBookコンテンツの表示には比較的むだなスペースなしに)表示できるメリットがある。

photo アスペクト比3:2の横位置写真データを横向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)
photo 同じく縦向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)
photo 同じく縦位置写真データを縦向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)
photo 同じく横向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)
photo 見開きのeBookデータ(マンガ)を原稿の縦サイズに合わせて表示するよう設定し、横向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)。16:10ディスプレイは左右にグレーの縁(使用ビュワー/設定により)ができる
photo 同じく単一ページを横サイズに合わせて縦向きで表示した例 左:4:3ディスプレイ(iPad mini)/右:16:10ディスプレイ(MEDIAS TAB UL N-08D)。16:10ディスプレイは上下にグレーの縁ができる

 解像度は、「Kindle Fire HD 7」、「MEDIAS TAB UL N-08D」、「Nexus 7」、「AQUOS PAD SHT21」など、7型モデルの中で比較的注目度の高いモデルの多くが1280×800ドットを採用、対して「iPad mini」は1024×768ドット、低価格志向な「DOSPARA TABLET A071-D15A」、「IdeaTab A2107A」などは1024×600ドット。最も解像度が低いモデルは800×480ドットとなっている。

 画面サイズと解像度から算出した画素密度(1インチあたりのドット数)は、7型で1280×800ドットのモデルが216ppiともっとも高い値である。ちなみに“Retinaディスプレイ”とうたうiPhone 5は300ppi(4型/1136×640ドット)、iPad Retinaディスプレイモデルは264ppi(9.7型/2048×1536ドット)。今回並べた7型モデルにおいては、まだ“Retina相当”に匹敵するモデルはないが、近い将来は相応の高解像度/高画素密度なモデルも登場するだろう。

 ディスプレイは、2013年3月時点では広視野角なIPS(あるいは相当)方式の液晶ディスプレイが主流だ。例えば「iPad mini」、「Kindle Fire HD 7」、「Nexus 7」、「edenTAB WiFi」などが採用する。一方、「DOSPARA TABLET A071-D15A」、「IdeaTab」「ICONIA TAB A100」はコストメリットと省電力性能に優れたTN方式、「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」と「REGZA Tablet AT570」は、発色豊かな特長を持つ有機ELディスプレイを採用する。

 もう1つの注目は、シャープ開発の新半導体を用いたIGZO方式の液晶ディスプレイを採用する「AQUOS PAD SHT21」か。IGZOディスプレイはこのほかにNTTドコモ「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」やソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx 203SH」などシャープ製スマートフォンにも採用されはじめているが、タブレットでは2013年3月現在本機のみが採用する。

製品名 メーカー/販売 画面サイズ ディスプレイの種類/駆動方式 解像度 アスペクト比 画素密度 OS
iPad mini(Wi-Fiモデル) アップル 7.9型 IPS液晶 1024×768ドット 4:3 163ppi iOS6.1
Kindle Fire HD 7 アマゾン 7型 IPS液晶 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.0 ベース
ICONIA TAB A100 エイサー 7型 TN液晶 1024×600ドット 16:10 170ppi Android 3.2
MEDIAS TAB UL N-08D NTTドコモ(NEC) 7型 IPS液晶相当(非公開) 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.0
MEDIAS TAB N-06D NTTドコモ(NEC) 7型 IPS液晶相当(非公開) 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.0
GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E NTTドコモ(Samsung) 7.7型 有機EL 1280×800ドット 16:10 196ppi Android 4.0
Nexus 7 Google(ASUSTeK Computer) 7型 IPS液晶 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.1
AQUOS PAD SHT21 KDDI(シャープ) 7型 IGZO液晶 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.0
GEANEE ADP-704 GEANEE 7型 TN液晶 1024×600ドット 16:10 170ppi Android 4.1
GEANEE ADP-705W GEANEE 7型 TN液晶 800×480ドット 15:9 133ppi Android 4.0
REGZA Tablet AT570 東芝 7.7型 有機EL 1280×800ドット 16:10 196ppi Android 4.0
DOSPARA TABLET A071-D15A ドスパラ 7型 TN液晶 1024×600ドット 16:10 170ppi Android 4.1
BizPad JT-H580VT パナソニック 7型 TN液晶 1024×600ドット 16:10 170ppi Android 3.2
edenTAB WiFi Mobie in Style 7型 IPS液晶 1280×800ドット 16:10 216ppi Android 4.0.3
IdeaTab A2107A レノボ・ジャパン 7型 TN液晶 1024×600ドット 16:10 170ppi Android 4.0
※並びはメーカー/販売名であいうえお順
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  2. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 新生活の自作PC予算は「20万円強」が新常識に? 価格高騰下のアキバで聞いた2026年春のトレンド (2026年03月14日)
  10. JBL、高機能ノイズキャンセリング機能を備えたワイヤレスヘッドフォン「JBL Live 780NC」「JBL Live 680NC」発表 (2026年03月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年