Windows 10は新ブラウザ「Spartan」を採用――PC/スマートデバイス両対応Cortanaが検索をアシスト

» 2015年01月22日 08時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]

 米Microsoftは1月21日(現地時間)、Windows 10に関するプレス向け説明会にて、同OSが搭載する新開発のWebブラウザ「Project Spartan」(開発コード名)を発表した。今後提供されるWindowsのプレビュー版に搭載される予定だ。

 これまでWindowsの標準ブラウザだったInternet Explorerと異なり、新たに開発したWebブラウザ(Windows 10におけるIEの扱いについては発表されていない)。現在のWebに対応した新しいレンダリングエンジンを採用するという。Windows 10のユニバーサルアプリとして用意され、PCだけでなく、タブレットやスマートフォンでも利用できる。

新Webブラウザの「Project Spartan」という名前は開発コード名であり、正式名称は未定だ。PCだけでなく、Windows 10搭載のスマートデバイスでも利用できる

 SpartanはWebページ上にスタイラスペンやタッチ操作で書き込めるほか、任意の場所をクリックしてキーボードでコメントを加えることもできる。書き込みやコメントを加え、必要な部分を切り取ったWebページは、OneDriveに保存したり、SNSなどで共有することが可能だ。

 Safariのリーディングリストと同じような「リーディングモード」も搭載した。Webページのコンテンツを電子書籍のようなシンプルな画面構成で閲覧でき、オフラインで見る機能も持つ。

 音声パーソナルアシスタント「Cortana」も統合した。SpartanでWebサイトを検索したり表示する際、Cortanaで学習して蓄積したユーザー情報やBingのデータベースをもとに、知りたい情報に素早くアクセスできるよう補助する。例えば、航空会社の名前を入力すると、航空会社のWebサイトに移動することなく、自分が購入したチケット情報を表示するようなことが可能だ。

Spartanは、Operating Systems Group担当副社長のジョー・ベルフィオーレ氏がプレゼンを行った
Webページにスタイラスペンやタッチ操作で直接書き込むことが可能だ
マウスで任意の場所をクリックした後、キーボードからの文字入力でコメントを追加することもできる
加工したWebページは必要部分のみ切り出してOneDriveへアップロードすることも簡単だ
いわゆる「後で読む」機能に対応したシンプルな閲覧画面「リーディングモード」
Cortanaの機能も統合されている。天気を調べようとアドレスバーに検索ワードを入力していると、アドレスバーの検索候補に混じって現地の天気情報が表示されているのが分かる
レストランの検索例。Webページの右側に、所在地までの経路や所要時間、営業時間、写真、予約サービスなどの情報がまとめて表示される

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