ブレーラ氏がYouTubeの動画で公開した作業はシンプルだ。ソースコードをGitHub経由でVisual Studioに取り込み、実際に同ツール上で動作のプレビューを行っている。UWPアプリなので、画面サイズは固定でなくリサイズも自由だ。さらに、実際にソースコードを編集してそれが反映されていることを示すため、ブレーラ氏が自身のクレジットを「Windows 10に移植した」の文言を添えて画面上で書き加えている。
動画のタイトルは「5分以内」となっているが、実際に5分もかかっておらず、ほぼそのままソースコードが変換されている点は興味深い。
ただし今回のデモ動画を見て、どんなiOSアプリも簡単にUWPアプリに変換できて、今後はWindows 10世代のアプリが急速に増えると思うのは早計だ。
ここまで何も問題なく変換できたのは、Canabalt自体がシンプルなゲームだからであり、iOS対応ハードウェア固有の機能や、特殊な処理を行っていないことに起因する。現状でWindows Bridge for iOSには全てのライブラリや機能が実装されているわけではなく、今後の継続的な改良が必要だ。現在市販の人気ゲームやアプリの多くで、同様の変換効率を求めるのは厳しい。
とはいえ、Windows Bridge for iOSの可能性を示すサンプルとして、少しでも多くの開発者に興味を持ってもらえるなら、それに越したことはないだろう。Windows Bridge for iOSの今後の進展に注目したい。
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