このほか重要なポイントとしては、Windows UpdateでProfessional、Education、Enterpriseの3種類のエディションの環境では最長35日までアップデートを延期できるほか、ドライバのアップデートを対象にするのかなどの指定が可能になった。
また「Windows Updateがなかなか進まず作業に支障を来す」「PCの動作が不安定」といった症状に悩まされるユーザーのために、Windows Defender内に「Refresh Windows」という機能が追加される。これはOS本体にも搭載されているリフレッシュ機能と同様で、個人ファイル以外を全て真っさらにする仕組みだ。
Windows Defenderは単なるウイルススキャンにとどまらず、Windows 10ではハードウェア診断など総合的なトラブルシューティングのためのツールへと改良が進められている。今回のRefresh Windowsの追加はその一環とみられ、今後もさらに診断系の機能が付与されていくとみられる。
なお、Windows OSがフリーズしたときに表示される「ブルースクリーン(Blue Screen of Death:BSoD)」が「グリーンスクリーン(Green Screen of Death:GSoD)」になるというウワサもあったが、これはInsider Previewだけの機能だと判明した。製品版とInsider Previewのバグレポートを明確に分けるため、後者にグリーンスクリーンを採用したという。
実際、Windows 10をInsider Previewで使い続けるごとにトラブルが増えていくのはある程度避けられないものだ。特にFast Ringユーザーとして最新ビルドを入れ替え続けている筆者のSurface Proは、今回のBuild 15002がなかなか導入できず非常に苦労した。
Windows Insider Program参加者には「そろそろOS環境をリフレッシュしたほうがいいかも」と考えている方がいるかもしれないが、Microsoftによれば1月16日週以降にBuild 15002のISOを提供する計画があるとのこと。一度環境を真っさらにしたいと考えているWindows Insider Program参加者は、この機会に検討してみてはいかがだろうか。
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