MM総研は10月26日、2010年度上期(10年4月〜9月)における国内携帯電話の出荷状況に関する調査結果を発表した。出荷台数は前年同期比12.3%増となり、スマートフォンの出荷台数が前年同期の2倍超に達するなど好調に推移している。
総出荷台数は前年同期比12.3%増の1913万台となり、半期別出荷台数は2009年度上期以降、3半期連続で上昇している。MM総研は出荷台数が上向いてきた要因として、スマートフォン市場の拡大と、au市場の買い替えが好調であることの2点を挙げている。2010年度上期のスマートフォンの出荷台数は、前年同期の106万台から2倍以上の223万台となり、上期総出荷台数の11.7%を占めた。またau市場では、2012年7月の周波数再編に向け、トライバンド端末への買い替えを促進していることが台数増加に貢献したと考えられている。
2010年度上期のメーカー別出荷台数シェアは、シャープが2006年度上期以降の半期別シェアとして9期連続で1位を獲得。出荷台数は前年同期比3.3%増の435万台で、シェアは前年同期比2.0ポイント減の22.7%となった。2位は富士通で4.4%増の285万台、シェアは1.1ポイント減の14.9%となり、昨年度の4位から2つ順位を上げた。
3位はパナソニック モバイルコミュニケーションズで、シェアは3.2ポイント減の13.6%。4位はNECカシオモバイルコミュニケーションズで、シェアは4.0ポイント減の12.1%。5位は京セラで、シェアは7.5ポイント増の11.4%となり、台数、シェアともに躍進した。6位にはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが続いた。
2010年度上期のスマートフォン出荷台数は223万台で、上期出荷台数の11.7%を占めた。スマートフォン市場のメーカー別台数シェアは、1位がアップル、2位がソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、3位がシャープとなっている。
メーカー | シェア | 出荷台数 |
---|---|---|
アップル | 60.10% | 134万台 |
ソニエリ | 20.60% | 46万台 |
シャープ | 6.30% | 14万台 |
東芝 | 4.50% | 10万台 |
HTC | 4.50% | 10万台 |
RIM | 2.20% | 5万台 |
富士通 | 1.30% | 3万台 |
Samsung | 0.40% | 1万台 |
MM総研は2010年度の下期についても、通信キャリア各社がスマートフォンのラインアップを強化することから、スマートフォン市場のさらなる拡大が予想され、上期と同様の傾向が継続すると予測。2010年度通期の出荷台数については、前年比8.3%増の3730万台、そのうちスマートフォンは前年比88.0%増の440万台と予測している。その後は11年度が3760万台、12年度が3820万台、13年度が3740万台となり、3700万台以上で推移するとみている。
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