調査リポート
» 2011年05月18日 16時19分 UPDATE

調査リポート:小中学生の携帯所持、不安な点は

ネットエイジアが小中学生の携帯所持に関する調査結果を発表。携帯を持たせることで心配な点は、「有害サイトへの関与」「迷惑メールやワンクリック詐欺」「誹謗中傷・イジメ」などが挙がっている。

[ITmedia]

 ネットエイジアは5月16日、小中学生の携帯電話所有に関する調査結果を発表した。調査は全国の小中学生の子供を持つ30歳から49歳までの男女を対象に、2月10日から同14日まで行ったもので、回答サンプル数は1098人。

 小学生もしくは中学生の子供の携帯電話所有について聞くと、「本人専用の携帯電話を持っている」という回答が36.1%、「家族と共用の携帯電話を持っている」が5.3%、「携帯電話は持っていない」が58.7%となった。本人専用、家族と共用を合わせた「携帯電話を所有している」合計は41.3%で、4割強の小中学生が携帯電話を持っていることになる。学齢別で比較すると、「小学校低学年」「小学校高学年」で所有している合計は、それぞれ11.5%、29.1%だったが、「中学生」では59.0%と所有率が高かった。

 「本人専用の携帯電話を持っている」と回答した保護者396人に、「携帯電話を持つことで安心できる点、便利だと思う点」を複数回答形式で聞いたところ、「いつでも連絡が取れること」が93.7%で最多。これに「GPS機能で子供がどこにいるか分かること」が38.1%、「(機種によっては)防犯ブザーなどの防犯機能が付いていること」が19.7%、「交友関係の幅が広がる」が16.2%、「携帯電話のネット機能で調べ物などができること」が7.6%で続いた。

 これに対して、「携帯電話を持つことで不安になる点、心配だと思う点」を複数回答形式で聞くと、「出会い系などの有害サイトへの関与」と「迷惑メールやワンクリック詐欺などの被害」が、それぞれ65.9%で最多となった。以下「学校裏サイトやプロフ、掲示板での誹謗中傷・イジメ」が57.8%、「携帯電話を使った犯罪に巻き込まれること」が51.8%、「高額な携帯電話利用料金」が49.7%、「携帯ゲームで『有料』のサービスを『無料』と勘違いすること」が47.5%と続いている。なお、子供の性別で比較すると、女児に対してよりも男児に対する方が、「携帯ゲームで『有料』のサービスを『無料』と勘違いすること」「ゲームのやりすぎ」に関して心配する割合が若干高かった。

 回答者全員に、小学生が携帯電話を持つことについてどう思うかを聞くと、全体では「安心できることの方が多いと思う」が9.0%、「安心できることの方がやや多いと思う」が33.1%となり、あわせて42.1%が安心できると思うと回答している。他方、「不安を感じることの方がやや多いと思う」が27.0%、「不安を感じることの方が多いと思う」が30.9%と、あわせて57.9%が不安を感じており、安心できると考える保護者の割合を上回った。

 なお、子供の携帯電話所有別で比較すると、「本人専用所持グループ」では「安心できると思う」合計が63.4%、「不安だと思う」合計が36.6%。他方で「持っていないグループ」では「不安だと思う」合計が72.2%、「安心できると思う」合計が27.8%となり、逆転していることが分かった。

 中学生が携帯電話を持つことについては、全体では「安心できることの方が多いと思う」が5.9%、「安心できることの方がやや多いと思う」が29.1%となり、「安心できると思う」と回答したのはあわせて35.0%。これに対して、「不安を感じることの方がやや多いと思う」が38.5%、「不安を感じることの方が多いと思う」が26.5%で、あわせて65.0%が「不安だと思う」と回答しており、安心できると考える保護者を大きく上回った。

 子供の携帯電話所有別で比較すると、小学生と同様、「本人専用所持グループ」では「安心できると思う」合計が58.1%で、「不安だと思う」合計の41.9%を上回ったが、「持っていないグループ」では「不安だと思う」合計が80.6%で、「安心できると思う」合計の19.4%を大きく上回った。子供に携帯電話を持たせている保護者は安心感が大きく、持たせていない保護者は不安感が大きい傾向があると言えそうだ。

 生徒による小中学校への携帯電話の持ち込みが原則禁止されたことについては、「賛成である」と回答した保護者が65.1%、「どちらともいえない」が29.9%、「反対である」が5.0%となった。子供の携帯電話所有別で比較すると、「賛成である」という回答は「持っていないグループ」が71.6%で「本人専用所持グループの」56.1%よりも15.5ポイント上回っている。また、「どちらともいえない」という保護者は、「本人専用所持グループ」では35.1%、「持っていないグループ」では25.6%だった。

 子供が「本人専用の携帯電話を持っている」と回答した396人に、自分の子供がケータイ依存だと思うかを聞くと、合計で31.8%が「思う」と回答した。なお、自身をケータイ依存だと考えている回答者では、子供も「ケータイ依存だと思う」とした割合が高い傾向が見られた。

 最後に、子どもが通う学校の「学校裏サイト」を探したことがあるかを、回答者全員に聞くと、16.8%が「ある」、83.2%が「ない」と回答した。子供の性別で見ると、男児の保護者では15.8%、女児の保護者では22.7%が「ある」と回答。また、子供の学齢が上がるほど「ある」と答えた割合が高くなり、中学生グループでは20.8%の保護者が探したことがあると回答した。

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