NTTドコモと富士通は2月19日、「らくらくスマートフォン F-12D」をベースにしたAndroidスマートフォンを仏France Telecom-Orange(ブランド名、Orange)向けに提供すると発表した。2月25日からスペイン・バルセロナで開催されるMobile World CongressのOrangeブース、富士通ブースに展示される。
製品名は「STYLISTIC S01」。防水(IPX5/IPX8)防塵(IP5X)対応ボディに、音声通話時のノイズキャンセリングやユーザーに合わせて音質を変える機能など、らくらくスマートフォンとほぼ同様のスペックを持つ。
使いやすいメニュー画面や操作性を維持しつつ、さらにフランスのユーザーに受け入れられるようカスタマイズを施したという。またOrangeユーザー向けの無料映画鑑賞アプリや、アカウントを管理してさまざまなサポートが受けられるOrangeの統合サービス用アプリなどもプリインストールする。Orangeがスマートフォンのユニバーサル端末をラインアップするのはこれが初めてで、2013年6月から販売する。
Orangeのデバイス&モバイル マルチメディア部門でバイスプレジデントを務めるイヴス・メトレ(Yves Maitre)氏は、「我々のシニア層のユーザーもスマートフォンを通じて、モバイルインターネットサービスを活用したいと考えていることが分かっています。このたび、両社の強みを融合して、欧州のシニア層といった新たなスマートフォン市場へ商品が投入できることをとても楽しみにしています」という談話を発表した。
また富士通執行役員常務の大谷信雄氏も、「富士通のスマートフォンビジネスの海外展開にあたり、欧州での確固たるポジションをもつOrangeに、富士通独自のヒューマンセントリックな先端技術を搭載した商品を採用いただき、大変喜ばしく思います。そして、今回の取り組みを今後のさらなる海外展開につなげていくとともに、日本の技術を世界に広めていきたいと考えています」とのコメントを発表している。
ドコモはこれまでにも海外の事業者に国内製端末の採用を働きかけており、2011年9月にはシャープ製の「AQUOS PHONE SH-12C」が同じくOrangeに採用された。2社はユーザー満足度の向上という共通のビジョンを元に良好な協業関係を構築しており。これからも革新的な商品を提供できる機会を模索していくとしている。
機種名 | STYLISTIC S01 |
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OS | Android 4.0 |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約64×130×10.9ミリ |
ディスプレイ | 約4インチワイドVGA |
重さ | 約130グラム |
CPU | MSM8255 1.4GHz |
メインカメラ | 810万画素 |
インカメラ | 30万画素 |
メモリ | ROM:4Gバイト、RAM:1Gバイト |
バッテリー容量 | 1800mAh |
対応周波数 | HSDPA:850/900/1900/2100MHz、GSM:850/900/1800/1900MHz |
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